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2012年9月 4日 (火)

小沢A級戦犯説に思う

小沢A級戦犯説に思う

 不況脱出の手立ても取れない。社会の門をたたいた若者が門前払いされる。その一方で社会保障費切り詰めのために高齢者雇用を法制化して若者を圧迫する。そんなことで次代を担う若者たちに志が生まれるはずがない。「未来は希望」なんて夢のような話だ。弱り目に何とかで高負担・低給付がなし崩しに押し付けられる。そこへ隣国が次々とわが領土に手を出し国家主権の根幹を脅かしている。

新聞、テレビが真っ先におびえ、政府を弱腰と批判し攻勢をあおる。冷静であるべき立場を失っている。先次の大戦前夜を思わせる。あの時、なぜ誤ったのかを振り返ったはずだ。なぜ、今の政治がここまで堕ちたのか、劣化したのか。それを今、真剣に振り返るべきだと考える。それは小沢A級戦犯説を吟味することでもある。3年前の衆院選で民主党は308議席を奪って政権交代を引き寄せた。100議席そこそこだった政党がいっぺんに3倍に議席を増やした例はどこにもない。それだけ自民党に失望し、民主党に期待したともいえる。

だが、その圧勝を実らせた直接の戦術は、当時、選挙対策を担った小沢一郎元代表だった。その戦術の柱はご承知の子ども手当や7万円最低年金など子育て世代から高齢者までを一網打尽にした「ばらまきマニフェスト」だった。そのマニフェストはその後ほとんどを実現できず、自民党など野党から「マニフェスト詐欺だ」と糾弾され、政権の正統性を問い直すため解散して選挙をし直すべきだという正論と、政権にしがみつく民主党の逃げ口上とがせめぎあいを続けてきた。

つまり、政権取りに血眼になった小沢氏が演出した戦いだった。小沢氏のA級戦犯説がささやかれるゆえんだ。だが、そのA級戦犯を新聞、テレビは「マニフェストは財政状況でやれないこともある」「修正すればいいんだ」といってかばった。それに何が正義かも忘れた大衆は小沢氏の罪に気づきもしなかった。

小沢氏の企みは1993年に遡る。リクルート事件に絡んで竹下登首相が失脚した後の跡目相続で敗れ、その恨みを怨念に代えて一族郎党を引き連れて自民党を飛び出し、意趣返しを企てた。細川新党による小選挙区制導入など政権奪取への下地づくりを着々と進め、2007年参院選で勝利して「衆参ねじれ」を悪用、良識の府たる参院を政局の府に貶め,安倍、福田、麻生の自民党3政権を次々と倒し、圧倒的追い風の中2009年総選挙を圧勝させた。

 その小沢氏は、国民の審判を受けずして、自らが政権を引き寄せた民主党の野田政権に絶縁状を突き付けて飛び出し、「国民の生活が第一」などという大衆迎合の新党を旗揚げした。めちゃくちゃだ。小沢氏はただ政権を奪うために、それも個人的な怨念で、理念、政策を問わず民主党の「数」を利用し、つまり、政党政治の本質をめちゃめちゃにするという大罪を犯したのだ。

 こんな過去を振り返ることもなく、宣伝、煽動にあおられて、「一度、やらせてみるか」などという安直な政権選択をするのだろうか。

 

 

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