« 小沢A級戦犯説に思う | トップページ | 細野さん、不出馬は正解 »

2012年9月 5日 (水)

もう1日も早く解散を

 

解散して出直すしかない

 野田首相、言いたいことは山ほどあるでしょうが、ここはもう1日も早く解散して出直すしかないでしょう。だって予算執行が思うようにできない、人間でいえば栄養が満足に体に回らないという異常事態です。国が壊れても首相だけはやっていたいなんて話にもなりません。

 赤字国債発行法案が成立しなければ予算が執行できない。地方交付税交付金4兆円の地方配分を見送る。国はそれでいいかもしれないが、地方はお手上げだ。行政そのものが止まってしまうのはいうまでもないが、医療、福祉といった分野はきちっと予算執行できるようになるまで止めておくことなんかできないのだ。病院で患者の治療や手術をこま切れにすることはできないし、老人施設で給食を減らすなんていうことはできない。地方は崩壊する。

 そんな状態に追い込んだ自民党など野党の無責任を責めたいでしょうが、それは目くそ鼻くその図です。そういう状況を招いたのは首相自身の国会運営にも原因があるからです。確かに首相の専権である解散をめぐって時期の確約を迫るという自民党の姿勢は異常でした。だが、首相自身が消費税率引き上げ法案を人質に取った形で「政治生命をかける」と言って、野党をズルズルと引っ張りまわした。自民党は法案を共同提案するという思い切ったこともやった。そして消費税率引き上げ法案の採決と成立に向けて協力の確約ともいうべき三党合意に踏み切り、民主党にとって最大の障害である小沢切りまで協力した。

 そこまで自民党に「屈辱的な同調」をさせ、その裏に「早期解散」への並々ならぬ思いがあることを「こころ」ある人間なら理解できたはずだ。ところが、首相は消費税率引き上げ法案を自民党の協力で成立させると、突然、解散までにはまだ赤字国債発行法案や衆院の一票の格差是正などがあるんだと言い出した。立場を入れ替えて考えてみてください。消費税率引き上げ法案が成立すれば、解散して国民に信を問うんだなと信じ込ませておいて、まだ、先があるなんて言われたら、それは慌てるでしょう。慌てた自民党の谷垣総裁は直接、首相に解散時期の確約を迫るという聞いたこともないような行動に出ました。その結果、首相は谷垣総裁に「近いうち」という言葉で半ば解散の確約をしました。

 でも、その言葉は確約でも何でもなかった。輿石幹事長や樽床幹事長代行ら党内の空気を考慮し首相自身が自民党をズルズルと引き回す「釣り言葉」だったんです。「こころ」のない首相だからこそやり通せた非情だったと今も思っている。それでも生き延びて党代表、首相再選を果たしたいというなら仕方がない。しかし、そこまで人を傷つけておいて再選されても決して楽しくはないでしょう。また、国のためにもならないと思います。

 どんなことがあっても騙される方が悪いだなんていう社会にしてはならない。

 

« 小沢A級戦犯説に思う | トップページ | 細野さん、不出馬は正解 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: もう1日も早く解散を:

« 小沢A級戦犯説に思う | トップページ | 細野さん、不出馬は正解 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ