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2012年10月22日 (月)

マニフェストのいい加減さ忘れたか

合点がいかないから何度でも取り上げる。あれほど痛い目にあったマニフェストを次の衆院選でも続けるのか。廃止を全国運動にしようと訴えてきたが、何の動きも見えない。一体、どうしたんだ。民主党はどんどん作業を進めている。約束の大部分を実現できず、政権を騙し取った民主党のマニフェストをまともに信じて選挙をやるのか。

 

民主党が政権を奪った2009年衆院選マニフェストの中身と結果をおさらいしておこう。中学生まで子ども1人月2万6千円支給するといった「子ども手当」は、半額支給を1年やっただけで自・公政権時代の児童手当に戻った。農家の戸別所得補償は立法化できず、高速道路の無料化も予算計上できず、月額7万円の最低保障年金は具体化先送り、後期高齢者の医療制度の廃止は法案の国会提出を先送り…という具合だ。

 

実現できたのはただ一つ、高校授業料の無償化だけだ。やるべきをやらないでマニフェストになかった消費税率の引き上げ、TPP参加協議入りを強行するというチグハグぶりだ。予算の組み替えや無駄の洗い出しで16兆8千億円の財源をねん出できると豪語して始まったが予定が外れ、省庁・出先機関を公開処刑並みに事業仕分けで痛めつけたが絞り出せなかった。それから3年もたって「財源見通しに甘いところがあった」と野田首相は国会でしおらしいところを見せたが、すべてはおり込み済みなのだ。

 

最初から有権者を一網打尽にして政権を奪う方便だったことがバレた。「マニフェスト詐欺だ」とまで野党から扱き下ろされた。自民党は、国会を解散して政権の正統性を問い直すべきだと迫ったが、民主党は政権にしがみつき、ズルズルと延命策を続けている。この3年間というもの国会は政治らしい政治をやらず、早期解散をめぐる与・野党の駆け引きばかりが続いている。

 

そのていたらくでわが国の存在感は急速に弱まり、そこを突かれてアジアの隣国から領土・領海を侵犯されるというゆゆしき事態を招いている。諸外国との信頼関係は著しく後退し、人的、経済的交流は日に日に萎んで、この先の国力低下は避けられない。外交の何たるかも分からない未熟な井の中の野田政権は、強がりで押し切れると誤解してつまずき、その後始末を欧米に頼ろうとしている。本当はマニフェストどころではないのだ。

 

「財源の予測が外れることはよくある」「マニフェストは修正すればいい」と民主党政権をかばっていた新聞、テレビがようやく「マニフェストは約束と結果の整合性が大事だ」とまともなことを報道しはじめた。何をおっしゃるんですか。整合性だって? そりゃあ新聞、テレビの報道の整合性じゃないのか。なぜ、マニフェストが政権奪取の方便だとバレた時に国会を解散して政権の問い直しをしろと叫ばなかったんだ。何が怖いんだ。

 

今度のマニフェストづくりで「原発ゼロ」の方針や「TPP」の扱いをどうするか当惑しているそうだが、そのために「国民の声」を盾にしようというじゃないか。党内の離党予備軍が騒いだら「国民の声」だといって交わそうという腹だろう。それじゃあまたごまかしのマニフェストになるじゃないか。マニフェストが国民の信頼をつなぎ止めているとでもお考えですか。ウソの厚化粧ともいうべきマニフェスト選挙は遠からずこの国を破壊してしまう。マニフェスト選挙廃止を全国運動にしよう。

 

川柳「朝囀」 のど元を 過ぎもせぬのに 忘れてる  (誠)

 

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