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2012年10月30日 (火)

初仕事大チョンボ、原子力規制委

これだものなあ…安心して任せられないよ。地方自治体は一斉にそんな声をあげている。原子力の安全対策を一元的に管理するといってスタートした原子力規制委員会が初の大仕事として発表した放射能の拡散予測結果に間違いが見つかり、わずか4日で訂正となった。何が原子力安全の砦(とりで)ですか。顔を洗って出直せ!

 

24日に規制委員会が発表した放射能の拡散予測というのは今後、原発周辺の自治体が原発防災対策を立てる時の重要な基礎データだ。それが間違っていたのでは防災対策どころか住民を放射能の中に放り込むようなものになってしまう。

予測計算をする際に風向きのデータのコード番号の入力を間違え、拡散の方位がずれてしまったという。北向きに拡散するはずが南向きになってしまったというような極端な間違いではないが、地図上の1ミリ、2ミリが実際には何キロというズレになるのだから些細な過ちとは言えない。

 

拡散予測の基軸になった1週間当たりの被曝線量が100㍉シーベルトになる距離についても間違えているという。予測結果の発表を受け自治体は地図の上で「市域の半分は危険になるぞ!」「病院も学校も被曝を免れるな」などと一喜一憂したばかりだが、それも規制委員会の大チョンボに振り回されて終わった。こんな状態ではこれからやる規制委員会の仕事に信用・信頼は寄せられないだろう。それも外部から指摘されるまで規制委員会として間違いにも気づかなかったというのだからお粗末だ。

 

間違いを発見したのはどこだと思いますか。北陸電力だった。つまり、規制委員会の指導・監督を受ける側から「方位がズレている」「間違ってますよ」と指摘されたのだ。先生が生徒から間違いを指摘されたようなものだ。規制委員会は予測計算を委託した外部機構が間違えたといっているが、一番手のかかる部分は他人任せだという裏がこぼれ出てしまったのではないか。要するに役所がよくやる「外郭任せ」「丸投げ」がバレてしまったのではないか。指摘が当たっていないことを祈るのみだ。

 

こんな状態じゃあ国の原子力政策は信じられない。原発の再稼働をめぐって内閣と政府と規制委員会が責任の押し付け合いを演じているが、ますます任せられなくなった。野田首相は規制委が安全と判断した上で再稼働させると政治判断の方針を示しているが、その規制委が安全を判断できるのか。その判断を信じられるのか。前原国家戦略相は、政府は再稼働の是非は判断しないと逃げている。ここはもう現政権には任せられない。民主党は1日も早く下野し、原子力政策は次の政権に任せる方がいい。

 

川柳「朝囀」 実力が ありそでなさそ 権威すじ    (誠)

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