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2012年10月18日 (木)

衆参とも独立機関で是正進めよ

「選挙権の平等を規定した憲法に違反する」。一昨年の参院選の一票の格差最大5倍は憲法違反だと最高裁が断じた。これで2009年衆院選における一票の格差に対する判断に続いて2年続けて最高裁法廷に「違憲」の声が響いた。

 

いや、この国では衆院も参院も、国会が憲法を踏みつけているということだ。こんなことではどんなに立派な政策を並べたって、「民意」「民意」と国民のことを大事にしているようなことを言われても信じられない。政権延命の駆け引きなんかやってる時ではない。

政治家の身分にかかることを国会に任せていても埒はあかない。こうなったら強い権限を持った独立機関を作って是正作業を急ぐしかない。当面「近いうち」解散・選挙は違憲状態のままでやるつもりだろうか。

 

6万近い票を取っても落選してしまう選挙区と1万票そこそこで当選する選挙区とがあるというのはどうみても平等じゃない。これくらい国民が赤裸々に差別されている例はない。「憲法の前の平等」がマンガの表紙になったような話だ。いくら最高裁が「違憲だ」といったところで国会は「選挙無効」の決定的な判決を突き付けられない限り国会は動こうとしない。国民を「一票」の投票用紙としか考えていないからだ。

 

参院だけじゃない。衆院だって「一票の格差」は2・52倍と選挙区画定の基本「2倍以内」に反し「違憲」状態を宣告されている。何と全選挙区の3割にあたる97小選挙区が2倍を超えている。もう小手先の手直し程度ではどうにもならなくなっている。

米国などでは政権交代につながった選挙なら「一票の格差」が1・1倍、1・2倍程度でも選挙は無効になる。国会はそのことを厳しく受け止めるべきだ。

 

「一票の格差」が大きくなる原因は定数配置が形式的になっていることと小選挙区制のせいだ。小選挙区定数300を47都道府県にあらかじめ一つずつ配分する「1人別枠方式」をとっているから、人口比で配分できる定数枠は253しかなく、格差が生じても仕方がない仕組みだからだ。最高裁は「1人別枠方式」を格差の温床と指摘し廃止を求めている。今回の参院の格差問題でもはっきり立法措置をもって解決するよう求めた。

 

投票された票の半分がいわゆる「死に票」になってしまう小選挙区制の廃止や中選挙区制の復活など選挙制度の抜本改革を求める声もあるのに、「一票の格差」も解決できないような国会には任せておけない。党利党略より議員個人個人の利害、個利個略から脱することもできない。情けない連中だ。

憲法を踏みつけている自覚も乏しく自分の利益にばかりこだわるのでは国会に任せておけない。強い権限を持った独立機関を作って思い切った是正に着手するしかない。

 

川柳「朝囀」 昨年と 同じページで 叱られる    ()

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