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2012年10月 5日 (金)

これぞ橋下流だ

                     

「日本維新の会」代表、橋下大阪市長が次の衆院選ではみんなの党と1つの固まりになるのが本来のあり方だと唐突発言、よりを戻して連携をさぐることになった。勢いがある時は蹴っ飛ばし遠ざけておきながら形勢が悪くなれば平気で自分から仲直りをしようと言い出す。似たような首相もいるが恥も外聞もない。まさにそれが橋下流なのだ。

 

 橋下代表は、強気と弱気が混在する典型的な風見鶏政治家だ。「オレが日本を変えてやる」「オレは独裁者だ」と大言壮語で人々を驚かせ、大阪都構想の実現に反対する大阪市長を追い落とすために自ら大阪府知事を投げ出して大阪市長に転向する。横綱から関脇・小結に降格しても目標達成に身を落として見せる。かっこうがいい。そういう勢いが持ち前の政治家だから逆に落ち込む時も早い。今度のみんなの党との「復縁」ばなしはその典型的なケースだ。

 「日本維新の会」として国政進出を果たしたが、予想外に国民の期待度が低い。比例代表区の投票先調査では自民党、民主党に次いで3位だった。朝日新聞調査では2ケタ支持の自民党、民主党に大きく離されてわずか4%だった。トップ、悪くても2位と踏んでいた橋下代表はがっくりした。「これが国民支持の実像だ」「ちょっと浮かれてたから、これからです」と失望の色を顔から隠そうとしたが駄目だった。直後の国会議員団の発会に当たっては言わずもがなの「調子に乗るな」と吐いてしまった。

 

 みんなの党との復縁の背景は、その期待外れの支持率数字に加えて、自民党の支持率が回復し、裏で気脈を通じ、場合によっては連携も選択肢の一つにあった安倍総裁が「日本維新の会」をはっきり対抗勢力だと公言したことにある。それだけではない。スタートを切った国会議員団の独走への不安である。就職のための面接試験のように腹の底までさぐって入党させた国会議員団だが、遠く大阪にいて目が届かない代表を無視して勝手なことをやり出すかもしれない。それにはみんなの党と連携して牽制力になってもらうという腹だろう。

 それに政策が似通っているみんなの党と戦うことは選挙を厳しいものにこそすれプラスにはならない。世論調査ではっきりした支持の伸び悩みがそこまで追い込んだのだ。

 

 みんなの党の渡辺喜美代表と橋下代表は、大阪都構想などを通しての地方主権の確立や行財政・教育改革などで意気投合し関係を一気に深めたが、連携・合体構想を話し合う中で橋下代表がみんなの党の解党による合体を求めたのに、渡辺代表が「維新の会」を解体吸収する案をもって対抗、決裂した。みんなの党の参院議員が「維新の会」に合流するなどの動きもあって関係断絶は決定的だっただけにみんなの党では半信半疑のようだ。

 橋下代表は「次の衆院選では自民、民主、第三極という構図を提示するのが私たちの責務であり、みんなの党とは一つの固まりになるのが本来のあり方だ」と述べ、「みんなの党と仲たがいしているというメッセージを私が出してしまったなら正さなければならない」と語ったそうだ。これからはお互いの幹事長協議を通して選挙調整を進めるという。

 うまくいくかどうか知らないがこれでまた渡辺代表がちょっぴり優位に立ったのは確かだ。こんな気まぐれ屋を政治再生の救世主呼ばわりしている世の中もどうかしている。

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