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2012年10月17日 (水)

鳩山さん、また外交顧問ですか

鳩山由紀夫元首相が外交問題担当の民主党最高顧問に復帰したというのは一瞬、聞き間違えかなと思った。あれだけ外交でへまをやって、それがもとで退陣に追い込まれたというのに、選りによってその外交担当で復帰するとは、民主党は外交オンチどころか外交を金持ちの社交の舞台ぐらいにしか考えていないのだろう。それじゃあ尖閣だって、竹島だって解決しっこない。

 

元首相は今年4月、政府の再三の中止要請を振り切ってテヘランを訪問し、イランの核開発問題をめぐってアフマディネジャド大統領らと会談した。会談の中で鳩山さんは国際原子力機関「IAEA」がイランなどに二重基準的な対応をとっているのは不公平だと語り、そこをイラン側に宣伝利用されてしまった。政府の不安が的中した。

 

元首相はそんな発言はしていないと全面否定したが、すべて後の祭りだった。外交オンチな元首相がイランの思惑にまんまと引っかかった。イランの核問題は欧米諸国が制裁圧力を強め、その枠組みの中で日本も同調している。その時に政権の最高顧問という重責にある元首相がノコノコ出かけて行って、イランの核開発を後押しするようなことを発言してしまう。欧米諸国が嵩にかかってもどうにもならない国を自分が何とかできるなんて考えちゃうのかもしれない。おめでたい人だ。

 

外交能力も見識もお話にならないことはすでに首相時代、沖縄の米軍普天間飛行場の移設問題で証明済みだ。移設先を「国外、最低でも県外」と言いながらかなわず、自ら「悪魔の選択だ」と否定した辺野古海岸の埋め立てに逆戻り、沖縄県民を裏切った。米大統領に移設問題はお任せくださいという意味だったのだろう、「トラスト・ミー」などという不見識な言動をはいたことも国際社会で笑いものになった。

 

「ハトヤマ」というだけで世界のリーダーたちの間で話が通ると思っているのか、自分に外交能力があると思っているのか、宇宙人と呼ばれるゆえんもそのあたりだろうか。野田首相が「一蓮托生だ」と言質を与えて以来、輿石幹事長人事が暴走気味で、鳩山外交顧問復帰も輿石独断人事らしい。その背景は「国民の生活が第一」の小沢代表との連携の橋渡し役が狙いのようだ。野党が内閣不信任案を出してきた時、それを退ける数の確保だ。

 

そこまで輿石人事をめぐらしているのだから、野党の求める「早期解散」なんかあるわけない。それに口のうまい野田首相が「近いうちだ」「そのうちだ」と舌先でズルズル引っ張って解散なし、任期いっぱいということになりそうだ。

その前に外交オンチの再興顧問が懸念のある国をみだりに訪問し国益を損ねるような事態になるかもしれない。その辺が「アリの一穴」になって政権瓦解ということがあるかもしれない。自民・公明両党には鳩山外交のつまずきがたよりだ。

 

川柳「朝囀」 イランから また来てくれと ラブコール    (誠)

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