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2012年11月14日 (水)

シカたちを殺さないで!

動物たちは「人間って勝手だなあ」と嘆いているに違いない。奈良公園の天然記念物に指定されているシカのうち公園域から出て農作物などに食害をもたらしているものについて奈良県が殺処分を検討しようとしたところ、全国から「殺さないでほしい」という声が寄せられているという。

 

予想できた話だ。生きているものを殺そうとすれば反対が出るのは当たり前だ。特に子どもや女性、動物好きな人たちにとってはとんでもない話だろう。いくら公園の外で観光客と接することがない、いわば場外組のシカたちだと言ったって、公園域でおりこうにしている大半のシカたちと区別なんかできない。せんべいを欲しいとすがってくる、与えればもっと欲しいといつまでもついてくる。そんなかわいい動物なんだ。

 

動物嫌いな人はそれがいやだろうし、汚いというだろう。だが、ペットも同じで小さいうちはベタかわいがりしておいて、大きくなったら邪魔にするなんて絶対いけない。かわいがってくれたのに突然邪険にされたら動物たちは悲しむだろう。なぜだろう?ってノイローゼになっちゃうかもしれない。シカを奈良公園の名物にしようとした時に数が増え過ぎたらどうしよう、公園域をすり抜けて市民生活の邪魔になるようになったらどうしよう…そんなこと考えておくのは動物飼育のイロハじゃないか。

 

全国あっちこっちの観光地でサルによる害が問題になっている。山から1匹2匹と下りてきているうちはかわいいと夢中で餌付けをし、観光客が増えてくると大量に食べ物を与えてたちまちサル公園にしてしまう。そのサルが店の商品を奪う。観光客の持ち物まで狙う。そうなると突然、サルを敵にしてしまう。サルたちは人間の態度の変化なんて理解できない。追い払われるたびに狂暴化して逆襲までするようになる。そこで人間は猟友会を動員して殺処分という地獄送りに出る。むごい。

 

シカやサルたちになぜ殺処分に及ぶのか説明することもできないし、お前たちが悪いんだと分からせることだってできない。人間にそれを分かってもらうようきちっと説明して、受け入れてもらう努力をすべきじゃないか。いきなり学識者を集めて処分方法を話し合うというのは手抜きだ。数を減らすには確実に去勢手術しながら進めるべきだろうが、学識者が動物嫌いだったら躊躇なく殺処分へ結論づけるだろう。動物嫌いの学識者をより多く選定して片づけるなんていうのは言語道断だ。

 

中学生のころの記憶だが、グレゴリーペックだったと思うが猟師のおじいさんが孫と猟に出る。おじいさんが農作物を食い荒らすシカを射ち殺すところを目撃した孫が「なぜ殺すんだ」と泣いて困らす映画があった。年を取っていくことによって理解が進む…という設定で、やがて孫が年取っておじいさんと同じように孫を連れて食害対策でシカを射止めることになった時、おじいさんの行為を理解する。子どもには時間をかけて理解させるしかないのかもしれない。どうしても殺処分しかないのならそれを理解してもらうよう説明をしっかりやることだ。それしかない。

 

川柳「朝囀」やさしさの かけ違いでシカ 襲いくる    ()

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鹿対策に狼の導入 参照 http://japan-wolf.org/content/faq/

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