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2012年12月 5日 (水)

政党政治のケジメ取り戻そう

12の政党がひしめく異常きわまる選挙戦を繰り広げているのに、相変わらずどの政党が勝って、どんな政権の枠組みになるかに焦点を当てた報道が展開されている。それも一つの視点に違いないが、すでに政党政治のケジメが崩れてしまっているという重篤な事態であり、その立て直しこそ急ぐべきではないだろうか。

 

政党とは、一つの理念のもとに同志が集い、その中で政策論議をたたかわせてより高い理念に引き上げ、国民のために善政を施していくものだ。1つの理念のもとに集まっても個々の政策ですれ違いや対立することはある。そこで議論を深めるからこそ政策を磨くことができ、政党はより強固、より質の高いものに成長していくことができる。すれ違いや対立こそ政党政治の活力源なのだ。

 

でも、今の政界はまるで違う。意見がすれ違ったり対立すると、議論を放り出し党を飛び出し、新党を旗揚げする。政策の名称一つでそんなことになる。分党どころか「1人政党」寸前である。政党に愛着のない政治家が増え、政党の何たるかも分からない。2人、3人の「孤党」でも寄り添って5人の国会議員をそろえれば政党交付金を受けられる。そこが逃げ道になっている。

 

今回の総選挙の争点の柱としての「原発」は、基本的には「反原発」なのに、その中身はすぐに原発をなくする「即時廃止」、徐々に減らしていく「卒原発」、将来に向かって全エネルギーの中の原発比率を下げていく「減依存度」、あるいは自然消滅の「フェードアウェイ論」などと分かれている。「反原発」を具体的に進める工程ごとに政党が分立しているのだ。

 

政党政治のケジメ崩壊の背景として無視できないのは、保守政党の本流勢力が政権奪取に向けて対極の政治勢力と野合ともいうべき合流を強行したことだろう。右翼と左翼の異常合体である。小党、孤党の乱立は当然、多数派工作をめぐって駆け引きに終始する。国会は乱れ法案の成否は危うく予算さえ成立しない事態にもなる。国民生活は成り立たなくなる。政党政治が消滅する。

 

今回の総選挙はその予兆だ。本来の政党政治のケジメを取り戻すにはどうすればいいか。政治家は真剣に考えてもらいたい。メディアはもっと建設的に言いにくいことを言い、書きにくいことを書くべきだ。私たち国民も民主主義の主人公としてしっかりしないといけない。

 

 

川柳「朝囀」 政党が 人の数ほど ある国に    ()

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