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2012年12月22日 (土)

野田さん,壊しっ放しでドロンですか

尖閣諸島を国で購入、国有化を強行し、日中関係を断絶状態にしたまま野田さんは首相の座を去る。強がりばっかり言っていたが、結局、何の結果も出すことはできず、「決められる政治」の実践者どころか、「やりっ放しの政治」の見本のようなかっこうで終わった。

 

尖閣列島は確かに日本固有の領土だ。それに異議を唱える人はいない。ただ、なぜあの時点だったのか。なぜ事前説明もなく抜き打ちだったのか。そこが野田さんのリーダーとしての見識が問われるところだ。丹羽宇一郎前駐中国大使が日本記者クラブでの講演で「事を荒立てるばかりなのに、なぜそんなことをするのかと疑問に思った」と語ったそうだが、丹羽さんの言う通りだと思う。

 

なぜ、あの時?というのはほかではない。中国の当時の胡錦濤国家主席から会談で自重を求められた、その2日後に国有化を強行したからだ。その直後に中国各地で反日デモが相次いだのであり、野田さんは中国リーダーの直接の外交申し入れを跳ねつけたばかりか、国有化をあえて強行し信義を裏切っているという点で外交上の基本を踏みにじっている。

 

丹羽さんは反日デモの後で「私は中国の国民から泥棒の親分のような扱いをされている」と嘆いたが、野田さんのやり方がいかに外交上の非礼、信頼関係への冷や水であったかが分かろうというものだ。中国側の反発が予想できたのに野田さんは収拾をどう描いていたのか。外交は「力」だけではない。「信頼」がそれ以上に不可欠だ。いきなり相手のほっぺたを叩いておいて間違ったと思わないのか。

 

尖閣諸島に対してわが国が主権を譲る必要はないが、領土の支配主体を替えるなら周辺国に事前説明することは当然だ。外交の作法だ。そのパイプを自ら閉じてしまうような行動をとったことを野田さんは公式な席で釈明する必要がある。外交関係の冷却、経済、文化、人の交流の頓挫した状態をこのままにしてはおけない。対話の環境づくりくらいはやってやめていただきたい。

 

川柳「朝囀」 けんか屋が こぶしをあげて 逃げ支度   (誠)

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