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2012年12月29日 (土)

判決から半年-遅すぎる報告

アフガニスタンで2008年、武装グループに殺害された農業ボランティア、伊藤和也さん(静岡県掛川市、当時31歳)の事件で外務省の担当者が両親をたずね、かかわった男3人に対する現地最高裁の判決内容を伝えた。その記事にどれだけの人が目をとめたか知らないが、私は国に対する深い不信感を抱いた。

 

ひと口で言えば、「今ごろになって報告とは何ごとか」という思いだ。現地の最高裁が3人の服役囚に懲役20年、10年、6年の判決を下したのは今年6月のことだ。外務省担当者の両親への報告はそれから半年もたっている。この情報化された地球上でこんな重要な情報が半年もかからなければ当事者に伝わらないなんて考えられないことだ。

 

外務省が判決の内容を知ったのはいつだったのか。いくら外交ルートが十分に整備されていない国だといっても友好関係が築かれている国を通してしっかり情報をたぐる努力をしていれば、情報が得られないはずはない。ボランティア青年が武装グループに拉致され殺害されたという残虐な事件で、広く世界でも注目を集めた事件だ。情報はどんな事件よりも漏れ伝わってくるはずだ。

 

確証があるわけではないが、こうした海外での邦人被害事件の情報収集に格差があるのではないかという疑念が晴れない。外務省や大使館など在外公館の取り組みに差があるのではないのか。6月の判決内容が半年もかからなければ遺族のもとに伝わらないのではそういわれても仕方あるまい。「現場がアフガンだから仕方がない‥で終わらせたくない」という両親の訴えの通りだ。

 

アフガニスタンを緑豊かな国に戻したい。食料で困ることがないようにしたい。伊藤青年の志に水をかけるような扱いをしていないか。民間人1人ひとりの活動を外務省は軽んじていないか。命がけの草の根の活動がいかに人と人、国と国の理解、結びつきを引き寄せているか、そのことを外務官僚は心底分かっているか。あまりにも遅過ぎた今回の報告に同じ思いをしている人が多いだろう。

 

 

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