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2012年12月27日 (木)

全員助かったからいいじゃない

テレビに映し出された事故現場は、強風で白波が立っていた。思い出したのは2年前の浜名湖の手漕ぎボート訓練事故だ。天候急変を予想できたのに中学生の訓練を強行し、中止指令で曳航されていたボートが転覆し豊橋市内の女子中学生が死亡した。その教訓は少しも生かされていないなと思った。

 

千葉県の利根川支流で18隻のボートが転覆した現場付近はアメダスで最大瞬間風速13メートルの強風が吹いていたという。指導者が言っている通り練習を始めたころはそんなに吹いていなかったのかもしれないし、途中で中止指示を出したが間に合わなかったというのもその通りかもしれない。だから、仕方がないというのは言い訳にはならない。

 

指導にあたる者は、天候に細心の注意を配り、強風に変わり、荒れそうだということを見通す知識が必要だ。自然をおそれる心が大切だ。地元の漁業者が「こんな日には漁には出ないよ」とあきれていた。大勢の未熟な生徒たちが参加する練習に少なくとも漁民が「出ない」という天候下でボートを出したとすれば注意散漫だ。あるいは判断が甘いとしか言いようがない。

 

幸い全員が助かったからよかったが、だから文句はないとはいかない。まかり間違えば大勢の命が失われていたかもしれないのだ。「判断が甘かったと言われれば仕方がない」と記者会見で指導者が語っていたが、判断は大甘だったのだ。仕方がない…と開き直っている場合ではない。もし、大勢の犠牲者を出していたら仕方がないなどと言っていられないだろう。

 

10校もの学校が参加した合宿だったから中止して日程を組み替えることをきらったのではないか。地域の天候や気象変化に詳しい地元の漁業者などに意見を聞かなかったのか。海でなく川だから大したことはないという甘い考えはなかったか。いくらも疑問がある。合宿だの強化練習だというと無理をしたがる。命を無視したチャレンジなんか何の価値もない。

 

川柳「朝囀」 助かって 詫び状を書く ことになり   (誠)

 

 

 

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