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2013年1月25日 (金)

仙谷元幹事長、著作で元首相らバッサリ

政治家は時々、仲間割れしたり距離をおき合うことがあった方がいいなとつくづく思う。普段は息もぴったりお互いに生きるも死ぬるも一緒だというくらいにやっていた政治家が案外不信感の中でやっていたとか、憎しみでいっぱいだったとかということが分かって面白いからだ。

 

先の衆院選挙で落選した民主党の仙谷由人元官房長官が在任中の回顧録「エネルギー・原子力大転換」を発刊するという話を新聞で読みながら、へ~え、そんな間柄だったのか、とても信じられないね…といった感慨のようなものを覚えたからだ。時々、落選して恨みの人や敵を明かす著作を出してくれると政治家を人間として信じられそうな気がする。

 

脱原発を主張した鳩山由紀夫元首相に官房長官として仕えた仙谷さん、うまくいっていたと思ったが、あにはからんや…「深く悩んだり、苦悩する政治家ではなかった」と扱き下ろし、首相官邸前の脱原発の抗議行動に参加した鳩山氏の姿勢には真っ向から疑問を呈した。そして「(原発維持が前提の)温室効果ガス25%削減の国連演説を忘れたのか」と切り捨てた。

 

また、衆院選前に「原発ゼロ」の時期を明示するよう訴えた菅直人元首相にはそれはそれは厳しい声…「原子力への(世論の)不信を利用し、選挙に向けた政治運動論として脱原発を掲げたことには賛成できない」と断罪している。当時の民主党内は菅方針に全員が右へならえだったのかと思ったが、国家のエネルギー政策と政治運動は別だとする正論が息づいていたことに新鮮な思いがする。

 

もう一人の元首相についても触れておかないと不公平だが、「2030年代に原発ゼロを打ち出したものの、原発問題の持つ課題の大きさ、深さをどう捉えているのか、もうひとつみえなかった」と、野田佳彦元首相への評価は案外だ。社会保障と税の一体改革で手いっぱいだったのかもしれない…とも述べている。「近いうち」の読み違え解散についても書いてほしかった。

 

ニクソン大統領に仕えた名国務長官キッシンジャーが、ニクソン失脚のあとで「わざとらしい、不愉快な人物だった」と扱き下ろし拍手喝采を浴びた。先の自民党総裁選に先立ち幹事長だった石原伸晃環境相が再選をめざしていた谷垣禎一総裁に「幹事長を一生懸命やってきたのはあなたのためではない」と殺し文句、谷垣氏を引き下ろしてしまった。今、法相と環境相という立場で向き合うように閣議で座るお二人がどんな思いか聞いてみたい。

 

川柳「朝囀」 政治家は 仲良しごっこ 演じてる   ()

 

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