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2013年2月

2013年2月28日 (木)

やっぱりスポーツ推薦制が悲劇の根源だ

勉学かスポーツか、二分した教育の問題をもう少し続けたい。

双方を両立させる傑出した生徒もいる。

どっちも程々で、可もなく不可もなく終えていくのが大部分だ。

不成績は自らの怠慢とあきらめ、進学も就職もおさまりどころへおさまる。

大部分がそれほど担任教師や指導教師と近くないまま終わる。

 

勉学で頭角を表わすような生徒も教師にはそう負担にならない。

生き方を心得ているし、自分の力と判断力で進路も就職も決める。

勉学組にかかる圧力は教師より親からが圧倒的に強い。

教師のかかわり方、指導がそんなに問題になることはない。

浪人という複線があり、やり直しもきくからだ。

 

スポーツは速さ、強さ、高さなど数字で計りやすいから目標を立てやすい。

思考力とか洞察力とか計算力といった人間の内面的な能力による勉学は数字の上で目標が設定しにくい。

スポーツは体力強化やワザをみがくことによって目標に到達できる。

それを請け負わされるのが顧問やコーチだ。

 

その先に一番の問題である推薦制がある。

高校から大学へ進む時も中学から高校に進学する時もある。

全国大会に出たか、そこでどれだけの成績をおさめたか…がモノサシになる。

勢い、指導者はそれに向かって指導に力が入る。

何人も優秀な選手を送り込めば「名指導者」として威張れる。

 

生徒の方は生徒の方でその推薦制に潜り込むことに必死になる。

指導者に見放されたらその先は真っ暗だ。

一般入試で歯が立たないとなれば最悪だ。

「お前は推薦の枠に入れないぞ! 」と顧問に告げられるのは死刑宣告だ。

現実にそれで望みを絶たれる運動部員は数えきれない。

 

全国大会常連校であるために入学定員の何%かの運動部員を優先入学させる。

「求められる生徒像」などと名乗られると批判はむずかし。

「推薦制」がなかったら死んでしまうことにはならないだろう。

指導教師だって体罰、しごきで追い込みはしないだろう。

桜宮高校バスケ部主将のいたましい死、もう忘れたのか。

 

川柳「朝囀」 「推薦」の 殺し文句に 地獄みる   ()

 

2013年2月27日 (水)

自民党にも五分の魂

 

 

自民党が国民新党の自見庄三郎代表の復党を拒否するという。当然だ。

妙な心を出して…と思ったが、よかった。

こんな虫のいい話を受け入れたら世の中にケジメも倫理もなくなっちゃう。

道徳を小中校で教科化する前に政界でやらなければならない。

政治家の風上にも置けない政治家とはこういう人のことだ。

 

自見氏といえば、あの小泉郵政民営化に反対して亀井静香氏と一緒に自民党に砂をかけて飛び出し、自民党に抵抗してきた。

先の衆院選でも「自民党ではダメだ」と対抗勢力の先頭に立った。

ところが当選したのは野間健氏1人で参院議員の自分を含め国会議員は3人になっちゃった。

 

3人じゃ政党交付金ももらえない。

自ら改選期になる夏の参院選挙を勝ち抜ける見通しも立たない。

それなら自民党の比例代表候補として戦えばいい…自民党に復党すればいい。

比例代表議員が選挙で争った党へ移ることも禁じられているが、自民党に国民新党を吸収合併してもらえばいい…そう考え、自民党に申し入れた。

 

自民党もなめられたもんだ。

ドロボウに開き直られて強盗をゆるし、その上身内にするようなものだ。

でも、焼きが回った、ケジメを忘れたと言われる自民党にも五分の魂があった。

「ふざけるな!」と一喝のもと、はねのけることになった。

野間衆院議員(鹿児島3区)浜田和幸参院議員(鳥取選挙区)の2人の合流も拒否する。

お三方の選挙区のみなさん、あなたたちの選び方に問題があるんです。

政治を批判する前にそのことを自らに問うていただきたい。

 

 

川柳「朝囀」 自見さん 地味さ光って 政治です   ()

 

 

2013年2月26日 (火)

勉強、スポーツで二分する教育

「勉強がダメならスポーツで頑張らせるしかない」。進路指導の先生だけでなく県教委の幹部から何度も聞いた。

高校、中学の職員室では進路指導時期にはどこでも聞かれる言葉だ。

これが日本列島にまん延している。

その発言を校長も教頭も教育委員会も受け入れている。

 

こういう教育環境の先に体罰やしごきがあるのだ。

「勉強がダメ…」という言葉に生徒は逆らうこともできない。

親は何のためらいもなく「厳しく仕込んでください」と指導教師にいう。

指導教師はその親のひと言がいつでも言いわけに使える。

生徒が不満を言えば「親から頼まれてるんだ」といって抑え込んでしまう。

 

親の言葉に加えて指導教師にはもう一つの殺し文句がある。

文句があるならやめろ! 私の推薦がなければ高校へ行けないんだぞ!

「高校へ行けない」…これでは生徒は黙るしかない。

特に技量や能力が中途半端な生徒には決定的な言葉だ。

優秀な生徒はそういう仲間の苦しみを本当には理解していない。

 

「ヤワラちゃん」こと生活の党の谷亮子参院議員が、文教科学委員会で「私が現役の時は練習場に観客が大勢いたから(指導者が)暴力をふるえる環境になかった」と語ったそうだ。

国民的英雄ともいうべき優れた選手には指導者がやたらに口を出さない。

いや、余計なことは言えないのだ。

問題は技量も能力も一定の水準に届かない生徒たちのことだ。

 

アップ、ダウンや助走の段階でも指導者の目にとまりやすい。

要領も悪くて、指導者の反発を買いやすいこともあろう。

名をなし、功をとげた人たちの話は本質をボカすだけで参考にもならない。

申し訳ないが、新聞やテレビが続けている英雄の体験談は即刻やめてほしい。

人間の価値を「勉強」か「スポーツ」で二分している教育を変えようよ。

 

 

川柳「朝囀」 体罰も しごきも親の 免罪符   ()

 

2013年2月25日 (月)

就活学生がんばれ! 先んずるが勝ちだ

「禍を転じて福となす」「郷に入っては郷に従え」のことわざを英語ではどう表現するか。2万人もの尊い命を奪った東日本大震災の本震は正式には何と言うか。厳しい就職戦線を一人でも早く戦い抜いて内定が取れるように…その願いで練習問題を作って、ブログ(まぐまぐブログ=内定早取りウデ試し)で発信している。

 

携帯でもiPadでも見ることができるから通学の電車の中や昼休みの学食でも利用できるよと書いているのだが、そんなもの書店に行けば邪魔になるくらい店頭に並んでいるというのだろう、あまりアクセスがない。でも、必ず一回でも目に触れた学生には内定の幸運が転げ込むことを念じて求人側の企業人事部から情報を取ってせっせとウデ試しの問題を作っている。

 

ちなみに冒頭のことわざを英語でどう表現するか、挑戦してみてほしい。案外忘れてしまっていて、常識問題を前に面食らってしまうことになるんじゃないですか。解答はいろいろ書けると思いますが、最初のことわざは「Bad luck often brings good luck.」、その次は「Do in Rome as the Romans do.」というところが平均的な答えだろうか。

 

それじゃあ話ついでにもう少しいじわるな問題を出そう。東日本大震災という活字は耳や目に慣れっこになってしまったが、さて、その本震の名称は何と言うかご存じだろうか。「東北地方太平洋沖地震」というのが政府の決めた公式名称です。じゃあ、その地震の種類は何と言いますか。これはちょっと専門的過ぎたかな。そうです。太平洋プレートと北米プレートの境界域で起きた「プレート境界型地震」というんです。

 

その地震理論を「プレートテクトニクス理論」というんです。いや、失礼、毎日の生活の中で話していることや新聞、テレビで垂れ流しにされている情報でもいざ改めて聞かれると分からないことが多いんです。ことわざの英訳、一般常識で満点が執れましたか? 私の「まぐまぐブログ」を一度でも目にしていれば、満点は無理にしても見ていない人よりも高得点が取れる。面接は押しの一手でやる気を見せれば何とかなるんです。

 

Good luck!喜びの声が全国あちこちで上がるのを楽しみにしている。何でも先んずる者が勝ちです。

 

川柳「朝囀」 勉強も 内定も一緒 逃げていく   ()

 

 

 

2013年2月23日 (土)

政治家は本当に勝手気ままだ

政治家は本当に勝手気ままだと思う。

国民新党の自見庄三郎代表が自身が改選になる夏の参院選で自民党の比例代表候補として出馬したいと、復党を申し入れた。

それだけじゃない。比例代表議員が選挙で争った別の党へ移ることを禁じているので、同時に国民新党を吸収合併してほしいと要請した。

 

こんな馬鹿げた要請を自民党が飲むのだろうか。

自見氏と言えばあの小泉郵政民営化に反対して亀井静香氏と一緒に自民党に砂をかけて飛び出した、亀井氏と同様に静かでも地味でもない、派手な政治家だ。

先の衆院選では野間健氏1人が当選しただけで国会議員は3人になっちゃった。

存続が怪しくなって元の古巣に泣きついたわけだ。

 

先の自民党も公明党も賛成し成立した改正郵政民営化法に自分も賛成した。

行き過ぎた地方の切り捨てはいけないという信念でやってきた。

つまり、今は自民党と政治姿勢は同じだと強調した。

勢いがある時は威猛々しいが、勢いを失えばひれ伏して命乞いをする。

「政治稼業」を続けるための方便じゃないか。

恥ずかしくないのか。

 

そういえばこの人もケジメがない。

衆参両院で構成する裁判官訴追委員会の委員長に選任された鳩山邦夫氏だ。

当選11期という国会議員生活の中で自民党を離党、復党を繰り返し、今や何と3回目の自民党衆院議員だ。

テレビ番組「笑点」・「大喜利」の座布団運び、山田隆夫もびっくりするような出たり、入ったりだ。

いつ復党したのかと思ったら、昨年の12月28日、御用納めの日だった。

 

民主党が党大会の来賓に民主党を離党、除名した日本維新の会の松野頼久国会議員団幹事長らを招く話もケジメのない話だ。

みんなの党の浅尾慶一郎政調会長、生活の党の鈴木克正昌幹事長も呼ばれているそうだが、呼ぶ方もそうだがノコノコ出かけていく方もどうかしている。

参院選の野党共闘に向けての「仲良し作戦」だそうだが常識外だね。

自分たちが除名し追放した罪人にも助けを求める。

「落ち目にはなりたくないもんだ」と国会では笑いものになっているそうだ。

 

川柳「朝囀」 自身(じみ)かわい 政治家みんな その程度   (誠) 

(

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2013年2月22日 (金)

鳩山さん、なんで今ごろ沖縄へ?

首相時代に米軍普天間飛行場の移設先を「最低でも県外」と言って裏切った鳩山由紀夫元首相が、ノコノコ沖縄へ出かけて行って言い訳たらたら講演した。

県外移設を阻む官僚、閣僚や民主党議員が非協力だったと泣いた。

2008年の民主党の沖縄ビジョンで党の政策として決めた「最低でも県外」だったのに議員は協力もしなかったとぶちまけた。

失敗はみんな民主党内の非協力のせいだと語った。

 

「県外移設」は明治以来の革命だったが、官僚側に切り込んでいくという民主党の覚悟と警戒心が甘かった―とも述べた。

ヘリコプターを搭載できる艦船を複数建造し、普天間のヘリを移す案を米側へ打診するよう北沢防衛相(当時)に指示したが伝えもしなかった―と暴露した。

県外移設先として九州案、それに連動したローテーション案、グアムやテニアン移設案などあったと述べ、「腹案」は現実にあったのだと強調した。

 

本土に代替移設を受け入れる都道府県がないことについて「普天間問題は日米の外交問題というより、日本の差別問題だ」とまで言い捨てた。

日本の対米依存体質を取り上げ、「在日米軍基地の見直し、中国との関係改善は日本が踏んではならない米国の虎の尾だ。その両方を私は踏んでしまった」と述べ、外交を処理するリーダーとしてのありように危さがのぞいていた。

 

首相在任時代から掲げていた「東アジア共同体構想」を実現するために研究所を立ち上げる計画を披歴し、沖縄に事務所を設置することを明らかにした。

ほとんどが自らの失政の言い訳のような話で、日本の国内政策、あるいは日米関係にとって参考になるものはなかった。

ただ、政界を引退したとはいえ、「元首相」という重い肩書がある。

聴衆の中では「まさか、夏の参院選で政界復帰を狙っているのではないだろうな」という声が聞かれたそうだ。

その任にあらずとは思うが、迷惑な話だ。

 

 

川柳「朝囀」 元首相 気をもむほどは 人気なし   ()

2013年2月21日 (木)

野田さん、何とか言ったらどうですか

丹羽宇一郎前中国大使が講演で、尖閣国有化の自重を胡錦濤国家主席(当時)から求められた翌日に国有化を強行した野田前首相について「国家主席と言えば日本でいうところの天皇陛下だ。その人がやめてくれと言ったのに、翌日、やってしまった…」と述べ、その政治センスをなじったそうだ。

 

今、改めて考えるとこれほど役立たずな首相もいなかったと実感する。マニフェストにもなかった消費税引き上げをやるわ、「近いうち」と約束した解散は一番ドン底の時に強行するわ…国民はもちろん民主党員にとっても最悪だったろう。松下政経塾で点取り虫をやっていたままの姿勢でやれると思っていたところが大甘だ。尖閣の国有化は、自民党政権が長い間ケリをつけられなかった難問をオレが型をつけてやる、やれると思ったんだろう。

 

自ら「決められる政治」の実践者だと得意がっていたし、先に尖閣の購入・管理を言い出した石原東京都知事(当時)の鼻をあかしてやろう、やれると思ったんだろう。だが、その結果は国交断絶、経済封鎖の寸前だ。対中国の貿易額は依然として20%落ち、中国からの観光客もガタ減り、韓国へ途中着陸だ。漁船、軍艦、航空機によって陸・海・空三方から侵犯を繰り返されている。

 

中国軍艦による自衛隊護衛艦へのレーダー照射まで飛び出し、不測の事態を警戒しなければならない状態にある。そんな危うい事態を当の野田前首相はどう考えているのだろう。透明人間のように姿は見えないし、SF映画のように声も聞こえてこない。これだけ政治を混乱させておきながら、何もしないで年間1億円余の税金を懐に入れている。まさに無為徒食の政治家だ。

 

そんな険しい状況の中を鳩山元首相や村山富市元首相らが訪中して中国指導者たちにオベンチャラ外交だ。そんなことで中国のごキゲンがなおるのか。野田前首相に対して米政府内は、普天間、TPP、ハーグ条約、エネルギーなどの問題を実務的に進めたという評価が定着している―と驚くような記事が大新聞に出ている。普天間で、エネルギー・原発問題で何をどう進めたというのか。その米政府というのは一体、どこにあるのだろう。

 

 

川柳「朝囀」 てっぺんも ドン底も不明 どの国も   ()

 

 

 

2013年2月20日 (水)

大阪の皆さん、気になりませんか橋下語

 

橋下徹大阪市長の発言でどうしても引っかかるひと言がある。

顧問教師の体罰に苦しみバスケ部主将が自殺した大阪桜宮高校の入試中止を市教委が決めた時、「すばらしい決定だ」と絶賛した、その言葉だ。

やっぱり何かがおかしい。

子どもたちの夢を奪ってしまう入試中止が「すばらしい」わけはないだろう。

 

これまでの学校のいい加減さを戒めることになる。

立て直しのための思い切った英断だ。

そのことが「すばらしい判断」「すばらしい選択」という意味で橋下市長は発言されたのだろうが、それでも場違いな発言だろう。

「望ましい判断だ」という程度にしておくべきだったと思う。

 

橋下市長のおっしゃる通り体罰が平然と行われてきた学校をそのままにするわけにはいかない。

体育科は体やワザを鍛えるだけでなく精神や心を鍛える教育の舞台だ。

それがわきまえられていない。

入試を中止して、生徒を迎え入れるのを一時ストップするというのは教師に仕事をさせないということだ。

 

教育者には最大の屈辱だろう。

それを思い切ってやってやる。

教育現場への怒りが裏返しになって「すばらしい」という言葉になったのだろう。

1人の生徒の将来を断ってしまったことへの怒りがそういわせたのだろう。

だが、言葉はその場で理解されなければ意味がない。

「すばらしい」のひと言でバスケ部主将の死までもまぜっかえされてしまったような思いになったのは私一人だろうか。

 

 

川柳「朝囀」 真意さえ つかめぬ浪速の 多弁かな    ()

 

 

 

 

 

2013年2月18日 (月)

橋下さん、それでも3足のわらじですか

大阪市長の橋下日本維新の会共同代表は、夏の参院選の戦略を既得権の打破と地方分権に絞ると相変わらず威勢のいいことを言っているが、足もとは目も当てられぬような出来事が相次いでいる。同情を禁じ得ないところだが、ご当人はその参院選に出馬して3足のワラジを履こうとしている。こなせるんだろうか。

 

桜宮高校バスケットボール部主将の体罰自殺の後始末だってまだ片づいていない。体育科入試中止に対する受験生や親たちの不安、不満だってまだおさまってはいない。体罰漬けともいうべき学校の体質をどう改めるのか。体罰を見て見ぬふりをしてきたような教師たちに改革の意欲や覚悟があるとも思えない。体罰受容の空気さえ残る中で橋下市長のいう再生ができるのか。

 

体罰自殺問題で教育界が震撼しているところへ小学5年男児が廃校を悲しみ、抗議して快速電車に飛び込んで自殺するといういたましい事件が起きた。4月から別々の学校に別れていく友だちのことや思い出が詰まった学校が消えてしまうことにこれほど心をいためる子どもがいる。行政上の都合を押して一方的に廃校を決めたことに問題はないのか。大人の鈍感さに冷水を浴びせた事件だ。

 

大阪住吉区では6歳になっているはずの女児を出生直後に死亡させたまま児童手当、子ども手当をだまし取っていた両親が詐欺の疑いで逮捕された。小学校入学前調査で判明した。何という親だろう。子どもに対する手当を売りにして政権を取った政治集団がいたが、そんな手当が両親を惑わせたというなら大変だ。そんなことはないと信ずるが、人の心を惑わすような政策は厳に慎んでほしい。

 

東大阪市では死亡した97歳の母親の遺体を自宅に放棄していた61歳の息子が逮捕された。母親は車いすに座った姿勢のままで死んでいた。母親の年金が出たら葬式する積もりだったと言っているそうだ。大阪生野区では91歳の母親と68歳の長男が死んでいるのをたずねてきた長女が見つけた。2人とも病弱で病死らしいが地域社会はどうしたんだろう。声掛けはしっかりできていただろうか。

 

何も大阪市やその周辺だけでなく、日本は今やどこも多かれ少なかれ同じような出来事が相次いでいる。幸せを求めて頑張ってきたのに、その結果がこんな姿なのだ。誰も望みもしなかった姿だ。こんな状況下で橋下市長は「第三極」の柱になる国政政党を率い、自ら国会に乗り込んでいくという。高い志があってのことだろうが、身の回りはそう生やさしいものではない。

 

 

川柳「朝囀」 木漏れ日が 命の軽さ 泣いている   ()

 

 

 

2013年2月15日 (金)

子どもの死と社会の鈍感

 

大阪で小学校5年生の男児が学校の廃校を悩み抗議するメモを残して快速電車に飛び込んで自殺した。

新聞、テレビは「意外な内容のメモを残して自殺」と報じた。

廃校を悩み、抗議してのメモを「意外な」と受け止めたのだ。

おとなの感覚であり、子どもの心情を少しも理解してはいない。

子どもに対する気遣いのない社会の実相を物語っているようで仕方がない。

 

男児が通う小学校は3月で廃校になり、4月からは別の2校に別れる。

今月17日には閉校式が予定されていた。

小学校の統廃合は児童数の減少などでどこにもある。

それは財政上の問題や先生の数の確保の上で仕方のないことだ。

大人には当然のことだが子どもたちにはよく分からない。

楽しい思い出の場を奪われてしまうという受け止めにもなるだろう。

 

そんなこと小学校5年にもなれば分かるだろう。

先生から話を聞いたら分かるだろう。

多分、ほとんどの大人はそう考えてきただろう。

それを悩んで自殺する子どもがいるとは考えもしなかっただろう。

子どものやわい心を大切にしているようで肝心なところで社会は鈍感だ。

男児の心に思いが届かなかったのだ。

 

男児は廃校を気にしている様子だったという。

シグナルが出ていたのに見逃してしまったのはくやしい。

面白、おかしくさえあればいいと「笑い」が作られる時代だ。

そこでは本当の人間の心が見えない、見ることができないのかもしれない。

たわいもない書き込みに何千、何万の「いいね」がネット上を駆けめぐる社会は子どもらの小さな心の苦悩なんて知る由もないのだ。

 

 

川柳「朝囀」 この社会 闇から戻す 屍ぞ    ()

原子力規制委員会にやっと本免許

原子力規制委員会の委員長・委員にやっと免許がおりた。

といっても顔写真付きの手帳が交付されたわけではない。

国会で同意されたのだ。

「原子力の安全規制を一元的に行う新組織」の掛け声で民主党・野田内閣が打ち出した人事案だったが、党内に反対論が強く、無理に同意を求めれば造反者が出て党のピンチだと野田首相(当時)は引っ込めた。

 

そして国会閉会中は同意なしで首相が任命できるという付則を悪用し国会の閉会を待って昨年9月に首相が任命した。

異常分娩、いや、仮免による開業だった。

その場合でも次の国会で事後同意を取り付けるよう求められているのに臨時国会でも同意を求めず、福島原発事故の緊急事態下だということを例外適用し同意申請を先延ばししてきた。

 

原子力の安全よりも党内の造反回避を優先させようという民主党政権を如実にさらす流れだ。

田中俊一委員長が原子力委員会委員長代理だったことなど「原子力ムラ」出身であることに党内が反対しているが、原子力推進で時代を駆けてきた国に中間、中庸の人材なんかいない。

はじめから自分の意に沿う人だけで固めようというのは尋常ではない。

 

いずれにしろ、民主党は原発再稼働について、「政府としては安全性が確認された原発について再稼働する。規制委員会が安全と判断すればそのとおりやる」という原則を明らかにしている。

つまり、規制委の安全判断がすべての基本ということになった。

そんな重大な判断を国会同意もなしに仮免許集団に負わせてきたのだ。

 

田中委員長が昨年12月、敦賀原発周辺に活断層がある可能性を指摘したり、その他の原発の活断層調査にも規制委は前のめりとも思える取り組みだ。

民主党の評価、同意を意識した活断層判定-不再稼働-廃炉シナリオではないかという厳しい見方もある。

本免許がおりたのだからいい仕事をしてそんな風評を吹き飛ばしてもらいたい。

 

 

川柳「朝囀」 理由など いつでもゴムで 消してやる   ()

 

2013年2月14日 (木)

自分のすねを自分で蹴飛ばす民主党

このブログを見て民主党が「やっぱり不同意だ」と豹変しないよう念ずる。

公正取引委員会委員長に元財務事務次官の杉本和行氏(みずほ総合研究所理事長)を充てる人事案に民主党が同意することになったそうだ。

当初提示された時、事前に報道されたから受け付けないと拒否したじゃないか。

何がどう変わったんだ。

 

人事案が国会同意を求める前に報道されるのは、政府が事前に漏らして既成事実化しようとするものだ。

それは国会の同意を形式化するものだ。

強いては国会議員をバカにした行為だ。

だから、事前報道されたものはどんな理由があっても受け付けない。

それが民主党の大みえだった。

 

2008年、ねじれ国会に乗じて政権取りに動いた時もそういってルールにしてしまったのだ。

もちろん、民主党が「数」で押し切ってだ。

でも、新聞、テレビは重要な人事であればあるほど内偵取材を駆使して情報をさぐり記事にして報道する。

メディアの生きる道「スクープ」もあるが、国民の「知る権利」に応えるためだ。

 

それを認めないというのは民主党は、報道の自由も国民の「知る権利」も認めないということにならないか。

これからは絶対に先行報道はさせませんと再発防止を誓ったという安倍自民党も同じということになる。

つまり、この国は国会同意人事を通すために「報道をしばる」というのだ。

本当は恐ろしい話なんです。

 

でも、よく考えてみれば杉本氏の公取委員長という人事案は、民主党政権時代にいったん固めたことがある。

つまり、民主党は自分たちが以前に固めた人事案を蹴っ飛ばしたのだ。

自分のすねを自分で蹴飛ばすようなことをやる。

不思議な政治家たちだ。

 

 

川柳「朝囀」 自らが 作った決まりに 文句言う   ()

 

 

2013年2月13日 (水)

首相が賃上げ要求ですか?

時代も変われば変わったもんだとつくづく思う。

安倍首相が経団連、日本商工会議所、経済同友会の経済3団体トップに対して賃金引き上げを要請した。

もちろんデフレ脱却に向けた「アベノミクス」の成否をにぎる消費増強をめざした要請だが、果たして実るかどうか。

 

賃上げと言えば労働組合、連合の表看板のスローガンだった。

連合が支援する旧社会党や民主党の政治テーマだった。

それが今や与党、政権の要求なのだから、まさに様変わりだ。

民主党は労働組合票に支えられて政権を取りながら、経済界の支持も得ようと賃上げ要求も控え目だった。

 

もちろん、旧社会党や民主党の賃上げ要求は勤労者の生活支援1点に絞ったもので安倍政権の賃上げ要求とは動機も目的も違う。

「アベノミクス」の成否を左右する2%の物価上昇は、賃金が上がらなければ個人消費は伸びないし、逆に生活は苦しくなってしまう。

デフレの脱却には企業収益を賃上げに回すことが不可欠だ。

 

連合は今春闘で給与総額の1%増をめざしているが、経団連の米倉会長は会社の存続と雇用の維持と労使で危機感を共有すべきだとなかなか渋い。

企業は新興国の台頭や生産の海外移転を強いられたこともあって、10年間に2倍近くまで内部留保を膨らめている。

「雇用の維持」優先と言って従業員の弱みをついて賃上げから逃げてきた。

 

その背景には年俸何億円という外国人経営者の威勢のいい話にあおられて高年俸経営陣が跋扈し、企業の設備投資意欲減退の背景などになっている。

円安、株高の「アベノミクス」旋風をこのまま実像とするのに必死の安倍政権だが、経済界、産業界にその緊張感があるか。

一方、安倍政権も賃金上昇につながる成長戦略を実行できるか否かだ。

 

 

川柳「朝囀」 あわてるね 首相もすなる 賃上げだ   ()

 

 

 

2013年2月11日 (月)

民主党の政治家は勘違いしている

輿石東参院議員会長ら民主党の政治家は勘違いをしている。

政府提出の人事案に同意が求められるのは、国会の権威づけのためではない。

国を背負う任務を担えるかどうか、国民の代表である政治家に正しい判断を求めているのだ。

 

国会に出される前に新聞やテレビが報道したから受け付けないというのは、その判断を逃げるもので職務放棄だ。

新聞、テレビはそういう重大な任務を担う人の人事だからこそ取材活動に力を入れ、探り当てた情報を確かめて報道する。

それは単なるスクープ合戦のためではありません。

 

国民の「知る権利」に応えるという重大な責任を果たすためです。

夜討ち朝駆けではないが、いろいろな関係方面に取材し、それを確かめるのにまた取材を重ねるという努力をします。

結果的に「新聞辞令」が誤ったとなれば厳しい処分が待っています。

減給、休職、降格はもちろん職を失うことだってあります。

 

だから、先に新聞、テレビに報道されたとしても、それと関係なく国会はしっかりと見識を持って審査すればいいんです。

先に報道されたから国会の軽視だ、無視だ…というのは理由にはなりません。

受け付けもしないというのは、メディアの取材・報道、強いては国民の「知る権利」にもフタをすることになります。

 

自らの見識や審査能力に自信があるなら事前報道なんて関係ないでしょう。

政権運営を困らせようという政局ねらいの政治はもうたくさんです。

2008年に日銀総裁人事を足がかりに政権を倒し政権交代を引き寄せた味が忘れられないのかもしれませんが、もうそれはないでしょう。

もっと明快な政治をやってください。

 

 

川柳「朝囀」 立ち直り 誓ったはずが ふて寝なの?   ()

 

2013年2月 9日 (土)

厄介ものを追いやる福祉でいいのか

認知症の高齢者が家庭的な介護を受けながら暮らすグループホーム…長崎市の施設で火災が発生し女性4人が亡くなった。

認知症ケアの切り札だと言われるのになぜ悲劇が相次ぐのだろう。

高齢者福祉、認知症対策…政治が政権交代までかけて議論している社会保障改革って何なんだ…視点が外れてしまっているのではないのか。

 

おかしいじゃないか。

認知症の高齢者が暮らす、何があっても逃げやすい、救出しやすいところでなければならないだろう。

それなのに、3階という逃げにくい高層建物に住んでいる。

かつて学生寮だった建物を改築したのだともいう。

避難、救出に支障はなかったのか。

 

もっと残念なことに防火対策のためのスプリンクラーが未設置だった。

2006年の同じ長崎県大村市の7人死亡火災を教訓に設置が求められるようになったのに、その基準面積より小さいということで設置されなかった。

建物の面積じゃなく、痴ほう症の高齢者が入所する施設だということや職員を十分に配置できないとすれば、基準面積以下でも設置を義務付けるべきだろう。

 

厚労省はスプリンクラー設置の補助金制度があるというが、制度があるならそれを生かす努力をしなければ補助金制度はないに等しい。

厚労省に限らず認知症対策を思考する役人にも年取った親がいるだろう。

その親がスプリンクラーもないような施設で過ごすのを眺めていられるか。

施策に心がこもっていないじゃないか。

 

すべての年寄りが肉親家族に守られて自宅で暮らせるような社会でありたいものだが、それはかなわない。

見慣れた顔もない、家族から離れたところで老後を送らなければならない人たちがどんどん増えていくような社会は福祉社会ではない。

この国の社会保障政策、高齢化対策は何か目の前の厄介ものを目に入らないところへ押しやっているだけではないのかと思えて仕方がない。

 

川柳「朝囀」 若者よ こんな社会は 真似るなよ   ()

2013年2月 7日 (木)

野田さん、解決の糸口探るのはあなただ!

民主党政権下の尖閣などの領土問題の混乱を自民党が「外交敗北だ」と批判していたが、細野幹事長が中国軍艦による自衛隊護衛艦へのレーダー照射をめぐって「自民党政権でも状況は変わらないじゃないか」と批判したそうだ。混乱を招いた張本人が自らの政権だったという認識がまるでない。

 

中国軍艦による自衛隊護衛艦へのレーダー照射問題で、中国側は緊張関係を作り出したのは日本側だと徹底して主張している。「尖閣諸島を国有化した時に事態がエスカレートするとは考えなかったのか」という声に代表されるように尖閣国有化が直接の根っこにあると強調している。昨年9月に国有化を強行した野田前首相はどんな思いで聞いているだろう。

 

ここまで影響することを考慮していただろうか。党首会談で胡錦濤前主席から慎重姿勢を求められた直後に購入・国有化に踏み切っており、外務省当局が東京都による購入・管理という、いわば弾力措置を見守るよう進言したのも無視した。外交判断は微塵もなく「決められる政治の実践者」という功名心しかなかった。

 

周恩来や鄧小平ら中国の歴代指導者が、日本の実効支配を認めた上で、拙速な決着を回避してきたという歴史的背景も無視した。さらに野田氏は展望を見失うと米国に対して中国への牽制を頼み込み、国連演説によって諸外国の援護を期待する手に出た。だから、中国は今、「中国を刺激しておいて米国の懐に入ろうとする行為だ」と反発を強めている。

 

こんな混乱を招きながら、政権交代があったとはいえ、野田氏は対話の糸口をさぐる汗さえ流していない。山口公明党代表と習近平総書記との会談で対話による解決への流れが見えていただけに残念だ。中国の野蛮な行為は許されないが、誘発した野田氏が高見の見物ではおかしい。レーダー照射は野田氏の国有化前にもあったなどというまぜっ返しの記事なんか読みたくもない。

 

 

川柳「朝囀」 張本人 柱の陰で のぞいてる   ()

信じられない政治家のことば

表現はうまくないかもしれないが、政治の世界を見ているとつくづく思う。政治家になるような人は生まれつき記憶の回路に欠陥があるのか、あるいは政治家を長くやっているうちに壊れちゃうのか、言動にすじ道が立たない人が多い。始末がわるいのは自分の発言や行動にはまるきり責任感がないことだ。

 

日本銀行総裁の後任人事をめぐる各党、政治家の発言はまさにそのものズバリで、聞いていると腹が立ってくる。何と言っても問題ありは民主党幹部だった人たちの発言だ。2008年の日銀総裁人事で武藤敏郎旧大蔵事務次官ら財務省出身者を相次いで不同意にし、時の自民党福田康夫内閣を倒した張本人、小沢一郎代表(当時)の身勝手さに至っては言語道断だ。

 

今、生活の党代表におさまった小沢氏は、次の日銀総裁人事について「官僚だった者は絶対ダメというたぐいのハードルは設けない。人物本位で評価して判断する」と言ってる。2008年の小沢氏はどこへ行った。財政畑と金融畑の役割分担を徹底する、財・金分離論を掲げて財務省出身者をことごとく拒否した。長期にわたる中央銀行総裁の空席は国際社会の不信を買い福田内閣は倒れた。

 

そこまでやっておきながら今になって「官僚出身だからダメというのはどうかと思っていた」「人物本位で評価する」ですって…。どんな顔でおっしゃってるんですか。そういう小沢氏の発言を聞いて食らいつく記者がいないというのも情けない。政治家の信義、誠意というものを問うたことがあるのか。国民を背負って正義を追求しているのではないのか。

 

誰が考えたって中央銀行総裁人事を政権取り、政局の道具にした小沢民主党(当時)の政治姿勢は不問に付されるものではない。メディアがその先頭に立たなくて誰がやるのだ。2008年の政局絡みの混乱に加担した野党が今、口をそろえて「出身畑は問わない」「官僚OBもかまわない」「人物本位だ」と言ってるのは信じがたい。具体的に名前をあげて推挙するなんて論外だ。

 

世界第3位の経済大国の中央銀行総裁として世界の金融政策をリードできるような発信力のある人物でなければ困る(甘利明経済再生担当相)。市場に対する影響力が大きい、信頼される人物が望ましい。東京―ロンドン―ニューヨークと24時間不眠の国際金融市場を掌握できる「力」と「ことば」に長けているというのは当然の要件だ。政局絡みの駆け引きからそんな人物は出てこない。

 

 

川柳「朝囀」 原則も 例外になる 時と場で   ()

2013年2月 5日 (火)

チェーンくらい自分で装てんしろ!

首都圏でまとまった雪が予想される中、東京都内の自動車用品店で、先月14日の大雪の教訓から雪でも滑りにくいタイプのチェーンを買い求める客が増えているそうだ。その14日にミゾレまじりの大雪の中で悪戦苦闘した経験を紹介する。

爆弾低気圧の名の通り降り出す雪の勢いはすごい。あっという間に道路をゲレンデにし、車のワイパーは動きもしなくなる。

 

チェーンは携行していたが、いざとなるとうまくいかない。車の流れを止めてタイヤチェーンの装着はままならない。温暖の地、静岡住まいだからチェーン装着の経験もない。車の備品店で勝った時、店員は仕様書を見れば簡単ですと言っていたのに、やっと見つけた脇道で装着を試みるも簡単じゃない。ミゾレで手もかじかんで作業を鈍らせる。あきらめてカーナビ頼りにすがり込んだガソリンスタンドだが、生憎の成人の日の休日とあって店員は学生アルバイトたちばかり…。

 

「チェーンの装てんはやったことがない」「できません」とつれない。さて、どうしよう…思案中を近くにあるタイヤ専門店を紹介してもらった。チェーンを巻くのはタイヤだ、間違いなく装着してくれるはずだ。おしりをつるつる滑らせる車をだましだまし動かしタイヤ専門店へ…「すみません、作業代を払いますからチェーンを装着してもらえませんか」。すがる思いで頼み込んだが返事はかんばしくない。作業代をもらっても引き受けられないという。

 

それより「スパイクタイヤを買った方が早い」「4本で9万円です」という店員の話にカーッときた。何だ!足元を見やがって…結局、国道246号線の高架下道路を通って川崎まで戻り、2時間の順番待ちで装着、わかず3キロ区間をチェーン走行しただけで東名川崎インターから本線入り、静岡の自宅に戻るまでに何と12時間もかかっていた。

 

タイヤの装着を拒んだタイヤ専門店、手も貸してくれなかったガソリンスタンド…東京人は冷たい、タイヤを買えなんて商売優先なんだ…そんな思いで自宅に戻ったが、それは誤解だった。自分の店で扱ったチェーンでもないから、親切心で装着して責任は持てない。もし事故になったら責任を負えないということだ。自分の命をあずける車の安全のためにチェーンの装てんくらい自分で出来るようにしておくのは当たり前じゃないか。

 

何でも困れば人を頼りにする。それも金さえ出せば何とかなる。そんな甘い考えに浸かり切ったわが暮らしを思い知らされる結果になった。チェーン規制が発令された東名本線にスパイクタイヤもチェーンも装着せず進入する車が相次いでいたが、それを批判する資格なんかない。自分で安全を確保できない者が他人を不法だと糾弾するのはおこがましい。チェーンは自分で装てんすべしだ。

 

川柳「朝囀」 わが命 他人にあずけ 威張る国   ()

 

 

 

 

2013年2月 4日 (月)

閉ざされた闇で泣く選手らを救え

監督やコーチによる暴力、顧問教師による体罰をめぐって新聞やテレビが有名選手やOBの体験記事や講演を通して「私はやられたことがありません」と言わせている。一体、何のためだ。自殺や告発につながったのは例外的なケースだと言い広めたいのか。スポーツ界は堕落なんかしていないと言いたいのか。

 

確かに名をなし、功をとげたようなスポーツ選手は暴力や体罰の対象にはならなかっただろう。それは体験的にも言える。そういう人たちは監督やコーチ、顧問教師に目をつけられないほど技量が優れているか、狙われそうなピンチを上手にすり抜ける要領を心得ている。それも一流選手になるために必要な素養の一つだと言われればそれまでだが、狙われるのはその素養がない選手たちなのだ。

 

技量も要領も悪いとなれば大勢の選手の中で目立つだろう。罵倒され、こづかれ蹴っ飛ばされるのはこういう選手たちなのだ。いっそやめてしまおうと考える。そういう迷いの中で練習したってうまくいかない。監督やコーチ、顧問教師の目にはすぐそれが分かってしまう。こづかれ、罵倒され、蹴っ飛ばされる…結局はその悪循環の繰り返しということになる。

 

自らドロップアウトしてやめてしまおうとしても簡単じゃない。高校の顧問やコーチのお陰で全国大会に出られるところまで育ててもらい、その先も監督やコーチ顧問の口添えで大学に推薦入学、社会人チームに推薦入部した場合が多いから、簡単にやめられないのだ。競技をやめることになれば推薦はなかったことにされ退学、退社しなければならない。

 

それが後輩たちの推薦入学や推薦入社にも影響する。迷惑をかけてしまうことになるとジレンマに陥る。いたぶられて泣きながら競技を続けるか、補欠級に自らを落として選手生活の終わりを待つしかないのだ。そういう弱い立場がつけ込まれ暴力やパワハラ、性的虐待がはびこる。技量が向上せず苦しんだり悩んだりしている選手ほど心ない監督やコーチに餌食にされてしまう理屈はそこだ。

 

閉ざされた闇でいたぶられ続ける気の毒な選手たちを救済すべき新聞、テレビが有力者に証言させるのはそれ自体がパワハラや虐待だ。山下泰裕氏が私は強い柔道でなく、高い柔道をめざした…とおっしゃっていたが、それもすんなり受け入れることができない。一将功成りて万骨枯る…名監督、名コーチ、名選手の陰で多くの者が壊れてゆく…そんなスポーツ王国に何の価値があろう。

 

川柳「朝囀」 ぶった手で 日の丸掲げ 得意顔   ()

2013年2月 1日 (金)

柔道界は想像を絶する堕落の中だ

 暴力行為があったと選手から告発された柔道女子日本代表の園田隆二監督の辞任が決まった。本人も暴力行為があったことを認め、強化に携わっていくことはできないと自ら辞めたいと釈明していたのであり、むしろ遅すぎる辞任だ。

 

今後どんな指導体制を打ち立てていくのか知らないが、勝利至上主義、金メダル病の重症患者であふれているこの国のこと、その重圧で苦しめられることになるだろう。無理をする必要はない。練習風景もオープンにして特にわけも分からぬのにためにする批判記事を書きなぐるスポーツジャーナリズムに本当のところを見てもらうようにしたらいいと思う。

 

日本柔道はオリンピックを初め国際舞台でこのところ低迷気味だ。それが指導者たちに重圧になっていることは容易に想像できる。必要もないところで手や足が出る。乱暴な言葉が出る。そんな繰り返しの先に園田監督の暴力があったのではないか。代表選手、強化選手が決まればその指導は監督、コーチに押し付けられ、結果が出なければ無能呼ばわりされてしまう。

 

これでは監督がしごき、パワーハラスメントの被害者だということになる。その重圧を晴らす暴力を監督からコーチ、選手という順におろしていけば、選手たちはどうなる。ほとんど人間らしい扱いを受けられなくなってしまう。そんなひどい仕打ちを受けなくても技量をあげていける選手たちは「暴力をうけた経験はない」というだろうが、暴力漬けになっている同僚を見ているはずだ。

 

「私は暴力を振るわれたことがありません」と何もなかったような証言をしている五輪メダリストがいたが、そういう人たちこそ柔道界に暴力、暴言をはびこらせてきた原因者だ。自分だけ「おりこうさん」を決め込むなんてスポーツマンシップの欠片もない。名をなし功をとげたとあればこそ柔道界の立て直しのために言うべきを言い、語るべきを語る、そういう誠を示してほしい。

 

柔道界の再出発は至難だ。アテネ、北京の五輪金メダリスト内柴正人被告が10代の女性を酒に酔わせた上、性的暴行を加え強姦罪で懲役5年の実刑判決を受けるというタイミングが重なったことは偶然ではない。柔道界が想像を絶する堕落、狂態の中にあることを赤裸々に語っている。強化委員長の「選手たちには試合に集中できる環境を作ってあげたい」という言葉ほど事態は単純ではない。

 

 

川柳「朝囀」 スポーツが 人格堕とす 国もある   ()

 

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