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2013年2月15日 (金)

子どもの死と社会の鈍感

 

大阪で小学校5年生の男児が学校の廃校を悩み抗議するメモを残して快速電車に飛び込んで自殺した。

新聞、テレビは「意外な内容のメモを残して自殺」と報じた。

廃校を悩み、抗議してのメモを「意外な」と受け止めたのだ。

おとなの感覚であり、子どもの心情を少しも理解してはいない。

子どもに対する気遣いのない社会の実相を物語っているようで仕方がない。

 

男児が通う小学校は3月で廃校になり、4月からは別の2校に別れる。

今月17日には閉校式が予定されていた。

小学校の統廃合は児童数の減少などでどこにもある。

それは財政上の問題や先生の数の確保の上で仕方のないことだ。

大人には当然のことだが子どもたちにはよく分からない。

楽しい思い出の場を奪われてしまうという受け止めにもなるだろう。

 

そんなこと小学校5年にもなれば分かるだろう。

先生から話を聞いたら分かるだろう。

多分、ほとんどの大人はそう考えてきただろう。

それを悩んで自殺する子どもがいるとは考えもしなかっただろう。

子どものやわい心を大切にしているようで肝心なところで社会は鈍感だ。

男児の心に思いが届かなかったのだ。

 

男児は廃校を気にしている様子だったという。

シグナルが出ていたのに見逃してしまったのはくやしい。

面白、おかしくさえあればいいと「笑い」が作られる時代だ。

そこでは本当の人間の心が見えない、見ることができないのかもしれない。

たわいもない書き込みに何千、何万の「いいね」がネット上を駆けめぐる社会は子どもらの小さな心の苦悩なんて知る由もないのだ。

 

 

川柳「朝囀」 この社会 闇から戻す 屍ぞ    ()

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