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2013年4月

2013年4月30日 (火)

お粗末な猪瀬舌禍、これで東京五輪招致はなくなった

2020年五輪招致をめぐり、東京都の猪瀬直樹知事がライバルの立候補都市イスタンブール(トルコ)を誹謗する発言をして騒ぎになっている。

(イスタンブールに決まって)イスラム初となったらそんなに意味があるのか」。

「イスラム諸国は互いに喧嘩ばかりしている」。

要するにイスタンブール五輪の意味付けを否定したのだ。

 

近隣アジア諸国が先の大戦に対する日本の反省を本物かどうか見守っている時に160人余の国会議員が集団で靖国参拝する姿を「日本の政治家は思慮が欠けている」と書いたが、大東京のリーダーも思慮欠落だ。

認識が甘かったとか、注意が足りなかったといっているが、そうではない。

強がり、自分本位、強者意識…政治家としてふさわしくない資質の持ち主がわが国では政治家になっているだけの話だ。

 

五輪招致の行動規範を持ち出すまでもなく、人種や宗教をめぐって他国を誹謗するなんて人間としてお粗末だ。

そういう蔑視感が猪瀬知事の体の中に流れているからだ。

強がりの政治姿勢の人はそれが時としてこぼれ出てしまう。

猪瀬知事の常日頃の自信過剰とも思える発言からすれば、そんな舌禍が飛び出しても何の不思議もない。

 

勇み足なんかではない。

インタビューの終了間際の雑談の中で出たとすれば、なおさら猪瀬知事の相手を相手とも思わない感情が出るべくして出たといえよう。

釈明し謝罪してどれだけ汚点をぬぐえるか知らないが、これで招致レースから東京は脱落してしまっただろう。

 

世界の大情報網ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューに簡単に応じ、しかも腹の底を出してしまうのでは救いがない。

都民には招致に協力してくれと呼び掛けながら、その流れに都知事自ら冷水を浴びせるのではお話にならない。

もっともそういう人物を見極めもしないで選挙しているのは有権者だから、天につばをするような話だ。

それにしても政治の劣化はひどいもんだ。

 

 

川柳「朝囀」 他国をば 誹謗するほどの 国でなし  () 

 

2013年4月29日 (月)

全柔連、上村会長は一刻も早く退陣すべし

柔道日本代表女子選手への暴力・パワーハラスメントに端を発した全日本柔道連盟の助成金問題を調査していた第三者委員会は、全柔連の不正は組織ぐるみだったことを明らかにした。新聞、テレビの報道が地味だったのはなぜか。

組織の立て直しは自分しかできないと言ってポストにしがみついた上村春樹会長だが、一刻も早く退陣すべきだ。

 

少なくとも国技ともいうべき柔道の大本山が暴力や金にまみれていたという前代未聞の不明であり、事態は深刻だ。

そんなことで次代を担う子どもたちが稽古に励むだろうか。

地方では意欲をなくし、帯を解き、道着を脱ぐ子どもたちが出てきている。

体育の正式種目として指導しなければならない学校も戸惑っている。

 

全柔連の幹部が刷新、出直し、再生と言っていた中身は何なのだろう。

国際大会、オリンピックでメダルをたくさん取ることなのだろうか。

大切なことはそんなことじゃない。

からだを鍛え、心を養い、礼を学び、堂々と戦うことを通して正義感あふれる人や社会を育てていくことだろう。

その次がメダルだ。

 

国民の尊い税金が原資の指導者向け助成金を飲食に使っていた。

指導もしていない者がそれを受け取っていた。

第三者委員会の報告にみる実態は、あまりにいやしい。

強化委員長が退任する際に領収書をシュレッダーで破棄していたという報告は明らかに不正隠しが行われていたことを物語る。

 

そういう実態を知ってか知らぬか、監督責任を果たしていない上村会長には弁解の余地はないだろう。

権力者の椅子は心地よいし、取り巻く茶坊主が多ければ一段と楽しい。

スポーツ貴族がはびこるのはそのためだ。

上村会長らはそのスポーツ貴族と呼べるほど長く権力者の椅子に座り続けた。

組織の腐敗は速い…退陣、刷新は早いほど良い。

 

川柳「朝囀」 正義説く その口でまた 毒を食う  () 

 

 

 

2013年4月26日 (金)

思慮がないのが問題なのだ

日中首脳会談で中国側から自重してほしいと要請されたのに野田前首相は無視して尖閣諸島の購入、国有化を強行した。

中国や韓国などアジアの国々が靖国参拝に神経をとがらせている時に、閣僚をはじめ百数十人という議員が集団参拝した。

そして安倍首相は、英霊に尊崇の念を表わすのは当たり前で、どんな脅しにも屈しないとタンカを切った。

 

これはどうみてもアジアに信頼と平和を築こうという誠実な姿勢ではない。

いつからこんなに威猛々しい政治に戻ってしまったのだろう。

首相の口から「脅かしに屈しない」なんていう言葉が飛び出すのは異常だ。

国会で勢力闘争を展開しているのではない。

歴史も文化も民族も異なる外国に対して理解と融和を求める姿勢じゃない。

 

集団参拝は誰が見たって示威行為だろう。

反発されるのは当たり前じゃないか。

第二次世界大戦をめぐる歴史認識の総括を謙虚に受け止めた姿勢ではない。

韓国は外相の訪日を中止し、日中の財務相会議も取りやめになった。

それを脅かしだ、筋違いな抵抗だといえるのか。

 

核、ミサイルで挑発を続ける北朝鮮に日中韓で連携すべき重要なこの時期に強がりばかりでどうしようというのだ。

米国の援護射撃を得られるとでも考えているのだろうか。

これ以上わが国の蒔いたタネを拾ってくれるわけがないだろう。

自分の国のカジ取りにオバマ政権は汲々たる窮状なのだ。

 

強がりで押し通す政治は日本では通用しても世界では通用しない。

祖国に命を捧げた英霊に参拝すること自体は当然のことだ。

その心にふさわしい示し方が国を背負う政治家にはあるはずだ。

私人としての参拝だ、公人としてではない…なんて訳の分からんことをいつまで言っているのだ。歴史を踏まえた言動になっていないではないか。

要するに日本の政治家には「思慮」がないのだ。

 

川柳「朝囀」 影響ない 思慮なんかない 恥もない  () 

2013年4月24日 (水)

試合に出もしないで勝てるのか―民主党

試合に出もしないで勝てるはずがない。

出ても戦わなければ勝てるわけがない。

観客だって拍手どころか一斉にブーイングだ。

民主党は予選を欠場し、決勝戦に突然出てきたが戦わなかった。

衆院小選挙区の定数を「0増5減」する新区割り法案をめぐる民主党の姿勢はルールもマナーもめちゃくちゃだ。

 

委員会審議を放り出し採決を欠席しながら本会議採決に突然出てきて反対した。

元々、予選を欠場したんだからその先に出る資格なんかない。

民主党は予選の委員会を欠場したんだから勝負はそこで決まりだ。

予選にも決勝にも出ないと約束していた「維新の会」を裏切った。

それも決勝の本会議採決の直前だった。

 

予選も決勝も欠場しようと「維新の会」などに話を持ちかけたのは民主党だった。

それをなぜ突然、勝手に方針転換しちゃったのか。

予選を欠場したら観客から冷たい視線と罵声を浴びたからだ。

いつでも観客のことを気にする。

それは民主党の持病である「選挙第一主義」によるところが大きい。

 

観客の拍手、つまり「一票」が呼び込めそうな方を選ぶのだ。

その「一票」呼び込みの日まであと2か月あまりになって焦っている。

「大幅な定数削減が先だ」「抜本改革先延ばしは国民への裏切りだ」と不戦勝を狙ったが、形勢が芳しくないから方針を変えた。

試合に出ないのは観衆の共感を呼ばないと判断、決勝戦の場に出るだけは出たが正々堂々と戦う勇気はなかった。

 

裏切られた友人の「維新の会」は民主党は「信用できない」とカンカン…。

観衆からは「0増5減」を先行させ一票の格差を憲法違反の2倍未満にするのが先じゃないかという声が日に日に大きくなっている。

損得勘定ばかり先立って、友人までも失ってしまう。

党内からさえ執行部はブレ過ぎだ…と怒りの声も出はじめた。

民主党執行部は政治の何たるかも分からなくなってしまったようだ。

 

 

川柳「朝囀」 戦わず 勝てるものなら わしもやる  (誠)

2013年4月20日 (土)

報復のテロは絶対に許せない!

ボストンマラソンを惨劇の地獄に陥れた爆破テロの容疑者が捕まった。

キルギス出身のチェチェン人の兄弟だった。

兄は警察との銃撃戦で死亡、大学生の弟も銃撃戦で重傷を負った姿で捕まった。

肉親の話では兄弟は熱心なイスラム教徒だという。

熱心な教徒が、なぜマラソン大会で罪もない人々を狙ったのか。

 

米国に住む親族は、移住した兄弟は米国に適応できなかったという。

知人たちに、米国人の友だちは一人もいないと不満を口にしていたともいう。

兄弟のおじは、彼らは負け犬だ、アメリカになじめず不満をため込んだという。

兄はキリスト教徒の女性と出会って娘にも恵まれた。

弟はボストン市から奨学金をもらって大学に通っていた。

 

その恩も忘れて罪もない人々を無差別に殺してしまった。

そんな身勝手があるか。

人は多かれ少なかれ生まれ落ちた国、地域、時代に翻弄されて生きる。

支配され、虐げられる境遇に生まれることもある。

だからと言って、その境遇を暴力によって変えることは許されない。

 

アルカイダによる「9・11」事件の時と同じように今回も彼らの境遇をことさら強調し、その犯罪を正当化するようなマスコミ論調がまかり通っている。

米国が「9・11」事件でイスラムに敵対し、ロシアのチェチェン弾圧をやめたことにイスラム教徒の兄弟が反米思想を強めたという。

つまり、米国の政治姿勢がすべての根底なのだという。

 

そういう論調は「9・11」事件の時もマスコミをにぎわした。

どんな不満や理不尽、不条理があろうが、だからと言って人の命を暴力で奪い、自らの大義を正当化するなんて認められない。

それを諌めることはあっても、無法者の言い分を正当化するような論調は読みたくないし、国際世論はそういう責任がある。

 

虫けらのように散った3人の命は帰らない。

最愛の子や肉親、きょうだいを失った人たちの悲しみは癒されることはない。

新聞、テレビはもっと悲しみ、怒り、嗚咽する報道ができないのか。

血も涙もない、高慢ちきな解説記事なんか何の価値もない。

何も私たちの心には響かない。

もう一度、ジャーナリズムの精神に立ち返れ!

 

川柳「朝囀」 優等生 涙を流す すべ知らず  (誠)

 

何でそこまで総理がやるの?

ちょっとみなさん、考えてみてください。

大臣って何のためにいるんですか。

それぞれの省庁が所管する仕事を責任者として処理するためにいるんでしょ。

大学生の就職活動開始の時期をいつにするかは文科大臣と経産大臣の仕事だ。

両大臣が産業界、経済界と話し合えば済む話ではないか。

 

それを安倍総理が先頭に立って口を切っている。

「就職活動の開始時期を3か月遅らせて3年生の12月からにしてほしい」「すぐれた人材を確保したい」と経団連など経済3団体のボスたちに頭を下げた。

どっちが国のリーダーか分からない。

そんなこと大臣がやればいいじゃないか。

 

ついこの間は産業界のリーダーたちに社員の給料をあげてくださいと安倍総理が「ベア」要求に及んだ。

アベノミクスを軌道に乗せるためとはいえ、総理自らがベア要求とは時代も変わったなと思わざるを得ないが、それだって財務大臣や経産大臣で足りる話だ。

大臣はどうした、大臣は…と思わず叫びたくなる。

 

産業界、経済界だってそうだ、すぐれた人材確保は自分たちの問題じゃないか。

そのために教育機関とどういう協力関係を築くかは自分たちの問題だ。

群がる記者を前に政府の経済政策、いや、政局批判なんかよくやるよ。

少なくとも中途半端な勉強のままで若者たちを送り込んでくるようじゃ困ると大学や文科大臣に注文をつけるくらいやったらどうだ。

 

大体が倫理憲章など作って採用活動をお互いに縛り合うなんて変だよ。 

自由な企業活動が保障されている国でおかしいよ。

採用時期だって各社が独自にやればいい。

常時、採用の窓口が開かれている終年採用制をなぜやらない。

それをやれば留学からの帰国生の就職だって問題なく出来る。

 

ミスマッチだの何のと騒いでいるが、そういう若者を救済することもできる。

つまるところ総理大臣自ら口出しをしなければならないのは企業人、経済界が何も工夫する力がないからだ。

それにしても2年、3年で制度や約束ごとをいじり回されたんじゃ大学生たちは腰を落ち着けて勉強なんかできない。

時代の担い手たちの邪魔をしているのは企業人、経済界なのだ。

 

川柳「朝囀」 総理まで 就活支援 めでたいな  (誠) 

 

 

 

 

 

2013年4月18日 (木)

野党の審議拒否は最低の低だ

一字一句を連ねて怒りと憤りを思い切りぶっつけたいが思うような言葉にならないのがもどかしい。糠に釘を打つようなむなしさだ。

衆院の「1票の格差」是正をめぐる野党の横暴にはうんざりだ。

選挙区の人々はその政治家たちの名前を投票所で書き込んだ時を思い起こせ。

その信に足るだけの政治家であるかどうか。

 

まず「0増5減」の新区割り法案を成立させて「違憲」状態の解消を成し遂げる。

その後で首相の諮問機関である選挙制度審議会を立ち上げ、抜本改革を進める。

誰が考えてもそれがごく当たり前の道筋だ。

それなのに定数削減を含めた抜本改革が先だと審議日程の相談にも応じない。

特別委員会の臨時懇談会を退席する始末だ。

 

今国会での改革実現を求めておきながら足を引っ張る。

やむを得ず与党だけの審議に踏み出せば横暴以外の何ものでもないと攻撃する。

どっちが横暴だろうか。

大体、民主党は昨年の秋に「0増5減」の先行処理に同意したではないか。

それを政権から引き下ろされ、立場が入れ替わったら豹変する。

 

与党を混乱させ参院選にダメージを与えよう。

そんな邪悪な政局戦略だけで動いている。

話し合いの場としての国会で話し合いを拒否する。

そんな政治を期待して選挙区の人々は選挙したわけではない。

困らせてつまずいたら一気に攻めまくる…そんなのは幼稚だと怒っている。

 

選挙区の人々だってもう堪忍袋の緒が切れる寸前だろう。

策が見つからなければ審議をボイコットして与党を困らせる。

何度も何度もそんな場面を見せられ、何度も騙された。

でも、もうそんなことで騙されはしない。

そんなみみっちい政治をいつまで続けるつもりだい。

もっと、もっとでかい、大空をひとつかみするような政治をやれんのか!

 

川柳「朝囀」 駆け引きを 誰が教えた 政治だと  ()

 

 

 

 

 

 

2013年4月16日 (火)

ボストンの悲劇は人間の狂態だ

人の命を奪おうとする悪魔に卑怯だ、卑劣だと言ったところではじまらない。

そう思うとその非人間的な行為を責める言葉が見つからない。

一世紀余りの歴史を持つ世界的なマラソン、しかも市街地を通るコースで有名なマラソン、走る人も観客も多いマラソンとして知られる。

世界中が注目するマラソンで1人でも多くの人を犠牲にする狙いだったのだろう。

 

爆発部は詰めかける観客の数が最も多いゴール付近に仕掛けられていた。

観客が熱狂し、最も無警戒になるゴール付近を狙うなんて悪魔のしわざだ。

多くの観客が1人ひとりの走者の力走をたたえるゴールに爆薬を仕掛けるとは人間の血が流れているとは思えない。

無差別殺人を狙った計画的犯行に間違いない。

 

まさかこの歴史的なイベントにそんな悪魔の仕業が仕掛けられているなんて誰が想像しただろう。誰も想像しなかったろう。

州の祝日「愛国者の日」で学校が休みだったこともあり、死傷者の中に子どもが大勢含まれていたことが悲しみを誘っている。

お父さんやお兄さん、先生の応援にやってきて被害に遭った子もいる。

歴史的なイベントを側面から支えようと参加したボランティアも被害にあった。

 

犯人はどこかにいるはずだ。

自分たちが犯したことがいかに馬鹿げたことか考えることはないのだろうか。

罪もない人々を地獄に突き落として何になるのか。

憎しみ、憎悪の連鎖に加担する人生に何の価値があるのか。

大義があるなら暴力ではなく、堂々と言論で主張せよ。

 

支配―被支配、富―貧困などの対極を論拠にした暴力、破壊論は絶対に許さない。

甘っちょろい人権論に与するようなこともしない。

今こそ国際世論がしっかりと立ち上がらないといけない。

それでなければ地球上いたるところが地雷を踏むようなことになる。

ボストンの悲劇は、人間の狂態そのものなのだ。

 

川柳「朝囀」 破壊して 幸せなんか 戻るのか  ()

 

 

真央ちゃんの引退声明は、ソチへの誓い

まだ「お疲れさんでした」と書くには早いが、フィギュアスケートのエース浅田真央ちゃんがソチ五輪を最後に引退の意向を明らかにした。

インタビュー番組をみたり新聞を読んだりして、大変な重圧の中で頑張っているんだなあと思い知らされた。

またズッコケた、回転不足か…と勝手なことを言ってきたことを恥じた。

 

トリプルアクセル、三回転半ジャンプを武器に天才少女として飛び出してからずっと日本女子フィギュア界のトップをすべってきた。

ちょっと体調を崩して不成績に終わると袋だたきにされる。

最愛のお母さんの急死に国際大会を欠場して駆けつけるとまるで国賊のように新聞、テレビで突き放された。

 

それでも弱音一つはかず小さな心を必死で励ましてきた。

人生の鉄人だって心が折れてしまいそうな時がある。

真央ちゃんにはそれが今年になってやってきたようだ。

将来について自分の気持ちがふっと来た時があったんです…と取材に答えた。

やっぱり大変だったんだなあ…私はそう受け止めた。

 

でも、「ソチで最後の、最高の滑りができるように頑張るためです」と早い引退声明となった背景を語った。

退路を断ってソチにかける…真央ちゃんは並々ならぬ決意だ。

私たちはどうしたらその真央ちゃんの思いに添ってあげられるだろうか。

そっと見守ってやるしかないのかもしれない。

 

天才少女といえば、もう一人の天才、柔道日本女子の福見友子さんが引退する。

高校2年の時、谷亮子の連勝を65で止めたがオリンピック代表にはなれなかった。

谷の壁に打ち返される競技人生だったが、背負い投げの切れ味は負けなかった。

いい旦那さんに巡り合って、良い家庭を築き、子どもも欲しい…真央ちゃんが語ったのは普通の女性への願いだった。

真央ちゃんにも福見さんにも願いがかなうよう祈りたい。

 

川柳「朝囀」 一心に 踏み続けたは 

薄氷

(

うすごおり

)

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2013年4月15日 (月)

首長にこれ以上権力を握らせるのか

本当にこれで教育行政がまともなものになると教育再生実行会議の大先生たちは考えているのだろうか。

教育長に教育行政の権限と責任を集中して担わせる。

その教育長は、首長が任命し、罷免権もにぎる。

その上で教育の政治的中立性を確保する道を目指すのだという。

 

世間の普通の頭と心を持った人間ならそれこそへそでお茶を沸かすような馬鹿げた話だと考えるだろう。

いくら議会の同意を得て任命するにしたって、首長が気に入った人間を教育長に任命することになるだろう。

知事や市町村長に任命権も罷免権も握られている教育長が、その意向に反するような政策や人事をやるわけがないし、出来るはずもない。

 

四六時中、首長の顔色をうかがうような教育長だらけになっちゃう。

今だって教育長は教育委員の中から任命するようになっているが、あらかじめ首長の意向をうかがって任命しているのが実情だ。

大体、教育委員そのものが首長の意向で選ばれており、首長の人事介入は目を覆うべき状況にあるのだ。

 

首長の政治的かつ私的介入を公式に認めるようなことをおかしいと思わないのか。

大学の総長さんや教育専門家と称する人たちは教育行政の現場にうとい。

いじめ死の問題処理などをめぐって教育委員会の不備がいろいろ指摘されたが、教育委員会が出世登竜門になっていて、そういう能力の欠けた人材の伏魔殿になっているだけで、教育委員会制度の問題じゃない。

 

派閥を作って権力争いをしているだけだ。

合議制の教委は責任の所在が不明確だから迅速な対応ができないんだというが、責任は教育委員や教育長が等しく負うべきものだ。

教育長以外は責任がないなんてそんな組織をまともに構想しているのか。

文化・スポーツで功績のある人を優先的に教育委員に起用するようにとの提言にはド肝を抜かれてしまった。

 

オリンピックに出場すれば教育を語れるというのか。

今だってちょっとした経歴の人間が国や地方で教育委員ばかりか、数々の教育審議の機関に名を連ねている。

教育行政イコールスポーツ行政にでもしようというのか。

教育長が退職校長の天下り先、教育委員は地域の名士のひな壇という現状を改善することがまず先じゃないですか。

 

川柳「朝囀」 改革と おだてて教育 狂わせる  ()

 

 

事業仕分けは本当に遺産か

国民の前で役人を公開処刑するような「事業仕分け」を民主党政権の大いなる遺産と称える新聞記事を読んでびっくりした。

公約(マニフェスト)の財源をねん出することもできず、結果的に政権を騙し取ったのに、それを「公約違反と責められた」と皮肉っている。

昨年末の総選挙で政権の座から引き下ろされ国民の審判は出ている。

 

「事業仕分け」の過ちはそもそも思い込みで始ったことにある。

埋蔵金もそうだが、国の行政機関には隠し金や無駄づかいがあふれるようにあるんだという思い込み、いや、不信感だ。

野党暮らしが長いからそういう猜疑心ばかりが膨らむのだろう。

マニフェストの財源、何と16兆円余がそこから引き出せると踏んだ。

 

連日のように役人を被告席に置いて攻めあげた。

仕分け人は党寄りの人、選定された法的根拠もよく分からない。

国民に開示して「公開」とうたい、処刑を正当化してかかった。

財源が絞り出せたならまだしも、公約した財源額には遠く及ばなかった。

公約違反だという国民の声は難くせなんかではない。

 

予算の見える化、可視化となって引き継がれたことを遺産だと言うらしい。

政府予算をチェックする強力な武器を手に入れたと評価する。

そうだろうか…その前に新聞、テレビのチェック機能を考えてみる必要がある。

普段から行政や財政の無駄づかいに目を光らせてチェック機能を果たしているか。

お役所の発表を垂れ流しにしてお茶を濁していないか。

 

寝る時間も惜しんで働き詰めの人々に予算情報に目をやる余裕なんかない。

それを簡潔に分かりやすく説くのが新聞、テレビの仕事だ。

難しい話だからこそ紙面、時間を割いて報道すべきなのに、カラスの行水のような報道でお茶を濁している。それじゃあ人々に真実は伝わらない。

それに新聞、テレビは大事なことを忘れている…監査機能がマヒした政治の追及だ。

 

川柳「朝囀」 政権は 振りこめ詐欺と 閻魔さま  () 

 

 

 

 

2013年4月13日 (土)

野党は1票の格差是正をやる気があるのか

一体、野党は「1票の格差」是正をやる気があるのか。

ああこう難くせつけ国会審議を放り出し税金をドブに捨てている。

誰が考えたって急がなければならないのは「違憲」状態の解消ではないか。

国会が憲法を踏みつけておいて正義や信義を語れるのか。

子どものいたずら一つ注意できないじゃないか。

 

衆院の小選挙区定数を「0増5減」する新区割り法案が国会に提出された。

「違憲」判決に加えて選挙やり直しを求める「無効」判決まで出るような事態をいつまで引きずるつもりなんだ。

駆け引きなんかやっている暇はないはずだ。

今国会で格差是正を実現することは自民、公明、民主3党の約束だったじゃないか。

 

まず、新区割り法案を成立させて「違憲」状態を解消する。

そして選挙制度そのものを含めた抜本改革を進めるのが自然の成り行きだ。

新区割り法案では格差是正が不十分だというが、どこまでならOKなんだ。

民主党案でも最大格差は1・87倍超になるという。

与党の1・99倍とさして違いはないじゃないか。

 

日本維新の会の案でも1・73倍だというし引っ張る説得力はない。

小選挙区制で定数を減らしながら「1人1票」に近づけるなんて神業だ。

抜本改革というなら小選挙区制を廃止しなければ不可能だ。

それだって政権を手にする便法としてかつての小沢一郎民主党が策略を弄して無理やり引き寄せた制度じゃないか。

国民の投票の半数が、いわゆる「死に票」になってしまうような制度をなぜ改廃しようとしないのだ。

 

いずれにしろ間近に迫った参院選めがけた駆け引きはやめにして欲しい。

このままでは衆院での再可決という強硬手段も避けられない。

参院選への影響を心配して与党が腰を引くようでは情けない。

正義を貫こうとする勢力を見誤るような世論では大したことはない。

そんなだからいつまでたっても政治家に政治や選挙を私物化されるのだ。

憲法を踏みつけにする政治勢力はどっちか、国民も目を光らせることだ。

 

川柳「朝囀」 笑っちゃう 目くそ鼻くその 是正論  ()

 

 

 

2013年4月11日 (木)

新聞、テレビのニュース感覚狂ってる

新聞、テレビのニュース感覚は相変わらず狂っている。

世界初の体外受精児を誕生させ、ノーベル賞を受賞したロバート・エドワーズ英ケンブリッジ大名誉教授の訃報記事はなぜか雑報扱いだった。

医学の進歩に大きな足跡を残したのに知らないのだろうか。

87歳、十分、神の加護をいただいたと言える。ご冥福を祈る。

 

エドワーズ氏は、産婦人科医の故パトリック・ステプトー氏と女性の卵巣から卵子を取り出し、精子を加えてできた受精卵を子宮に戻す体外受精の技術を確立した。

そして最初に生まれたのがルイーズ・Joy・ブラウンさんだった。

1978年のことだから、ルイーズさんは今35歳になる。

郵便局で元気に働いている。

 

世界で400万人、日本でも27万人が誕生し、一般的な医療として定着した体外受精だが、当時は驚きを持って迎えられ、非難となって広がり、ロンドンでは連日のように集会が開かれた。

「試験管ベビー」と蔑称され、生命の誕生に人が手を加えることの是非が大論争となったが、一方では不妊に泣く人たちには大きな希望となった。

 

何ごとも最初に扉を開ける人には辛苦が伴うという教えだが、子どもを欲しいという切実な声を背に12年間にわたる研究を成し遂げた粘りは称えて余りある。

ロバート教授とパトリック医師は、「全世界の人々と喜びを分かち合う」といってルイーズさんに「Joy(喜び)というミドルネームを授けた。

その通り不妊に苦しむ世界の人々に喜びをもたらした。

 

偉大な先人たちの挑戦とその成功を思う時、感動させられるのはその深い人間愛と高い倫理観だろう。特に人間の尊厳にかかわる領域ではどんな批判や中傷にも打ち勝つ信念を固めていることだ。不幸や苦しみを救うためには信念を持った挑戦が大切だということを教えている。

私たちの周囲には難病で苦しんでいる人たちが大勢いる。

刻苦の人たちを一刻も早く救済し、普通の生活にいざなってあげたい。

 

川柳「朝囀」 悪口を 一つの誕生 はね返す  ()

 

いつまで許す、北朝鮮のやりたい放題

いつまでこのならず者国家にふり回され続けなければならないのか。

いつ、どんなミサイルを、どっちに向けて発射してくるのかも分からない。

備えるにしてもどこでどう備えればいいのかも分からない。

正直言って偵察だって迎撃だってどれだけ正確か分からない。

壊滅的な打撃になるかもしれない。

 

日、米、韓3国は中距離弾道ミサイル「ムスダン」など複数のミサイルを「いつでも発射に踏み切れる」状態に入ったとみる。

米、韓両国は偵察衛星などを使って24時間体制で北朝鮮の動向を追っている。

中国政府が国内の旅行会社に対して北朝鮮への観光ツアーの停止を指示するにおよび緊張感を高めている。

その慌てぶりをもてあそぶように北朝鮮は挑発を続けている。

 

日本政府も国民の安全を全責任もって守ると強調、警戒監視を強めている。

だが、どこに、いつミサイルの着弾、あるいは破片落下などの危険が降りかかるのかは皆目見当がつかない。

まして地方では見当もつかない話だ。

地域の不安は日に日に募り、子どもたちの通園、通学の安全をどう確保するか学校や家庭の不安が高まっている

 

日、米、韓の3国合わせてざっと5億人の人々を不安のどん底に突き落として何がうれしいのだろうか。

それも核の脅威を突きつけてである。

ならず者、悪の枢軸と呼ばれても仕方がないだろう。

国際社会のはぐれ鳥、鼻つまみになって幸せなんかあるわけないだろう。

 

それは国際社会としても考えなければならないことだ。

国連は毎回のように安保理で制裁を論ずるだけで進歩がない。

国連に指導力を求めるのが筋違いなのかもしれないが情けない。

それに非力なのは人類社会そのものだ。

それは国際世論という言葉で置き換えてもいいかもしれない。

未熟国家に進路を説く国際世論、国際言論がないことが悔やまれる。

 

川柳「朝囀」 稚児のごと わがまま三昧 打つ手なし  ()

2013年4月10日 (水)

強気だけだった野田政権の外交

尖閣諸島の国有化に米国オバマ政権が日中間の危機を引き起こす恐れがあるとして反対の考えを当時の野田政権に伝えていたことが分かった。

野田氏は当時の中国の胡錦濤国家主席からも党首会談で国有化の自重を求められたのに、その翌日に国有化に踏み切っていた。

その外交オンチ、拙劣な政治センスが改めて暴露されている。

野田氏は日中関係をここまで混乱させた責任を含めて国民に釈明する責任がある。

 

野田氏の政治センスのお粗末さは当時の中国大使だった丹羽宇一郎氏が何度も憤りを込めて語っている。

「国家主席といえば日本でいうところの天皇陛下だ。その人がやめてくれといったのに、翌日、(国有化)をやってしまった」と嘆いた。

その政治手法は強気ばかりで、後先を想像する力に欠ける。

それに一番手に負えないのは点数稼ぎ、点取り虫だということだ。

 

自民党政権でも長い間ケリをつけられなかった難問をオレが型をつけてやると錯覚して尖閣国有化を強行したのがその第一歩だ。

国有化に早く踏みきれば、尖閣の購入・管理を先に言い出した当時の石原慎太郎東京都知事の鼻をあかしてやれると考えたのが第二の間違い。

さらに自らを「決められる政治」の実践者だと粋がって、その見せ場がやってきたと早合点したのが第三の間違い。

 

その結果は国交断絶、経済封鎖寸前だ。

漁船、軍艦、航空機によって陸・海・空三方から侵犯を繰り返される始末だ。

中国軍艦による自衛隊護衛艦へのレーダー照射まで飛び出し、その真意をめぐって激しいやり取りが続き、一触即発の危機にまで発展した。

政権交代後もその危機的状態は続いたが、それを民主党幹部が「自民党政権になっても変わらないじゃないか」と批判するのだからあきれてしまう。

 

尖閣諸島をめぐるわが国の主権を譲る必要はないが、領土、領海のありようを変えるなら隣国の理解を得ることは国際法上の常識だ。

そのパイプを自ら塞いでしまうような作法を執ったことは芳しくない。

外交は力だけではない、信頼がそれ以上に大切なのだ。

理解も信頼もない中で国有化を強行したことについて、日本の国民にも中国にも、野田氏は正直に説明する責任がある。

 

川柳「朝囀」 喧嘩する 責任どこか 知りもせず  ()

2013年4月 9日 (火)

東電は危機意識甘すぎる

正直、東電は取り組みが甘すぎるのではないか。

福島第一原発で起きた燃料プールの冷却停止はネズミが原因だと言ったかと思えば、大量の汚染水の漏えいは貯水槽に敷いたビニールの破れが原因だという。

世界一流の原発現場がそんな初歩的な要因でトラブルを連発しているなんて、恥ずかしくて世界に説明できないだろう。

 

いまさら文句をつけても始まらないが、前の民主党内閣は福島原発の事故収束に向け第一ステップは終了したと発表していたが、とんでもない。

こんなことでは帰郷の日を信じてがんばってきた被災地の人々は、その望みさえ絶たれてしまう。衆院原子力問題調査特別委員会に参考人として呼ばれた被災地の大熊町商工会長の蜂須賀礼子さんは「こころの安心をください」と訴えたが、それが被災地共通の叫びだろう。

 

ネズミに配線をかじられて漏電が起きるなんて予想もしなかった。

貯水槽の底に三重に敷いたビニールが破れるなんて思いも寄らなかった。

そういうだろうが小学生に教室で議論させれば、それぐらいの危険は指摘する。

こんな話を聞いている専門家たちは歯がゆくてたまらないだろう。

東電は立派な専門家、技術陣を擁しているだろうに、その人たちはこういう安全対策にどこまでタッチしているのだろう。

 

超大企業によくある下請け、孫請けなどへ安全策の丸投げがあるのではないか。

地下貯水槽の設計は,産廃の最終処分場の実績程度の技術だったという話もある。原子力に直結する施設ではないから対応が甘いのではないか。

一つひとつの過ちが重大な事態につながるのが原子力だという認識が甘いのではないか。もちろん、そこに慣れがあるとすれば事態は深刻だ。

 

2号貯水槽からは推定で最大120トンもの汚染水が流出したとされるが、その行き先を緊急調査してなぜ発表しない。地下に浸み込んだ場合はどうなるのか。

河川や下水路を通って海に流れ込んだ心配はないのか。いずれも影響は小さくない。

茂木経産相は東電社長に「会社一丸で取り組んでほしい」と求めたが、その言葉には怒りがにじんでいた。管理が限界なら、国を挙げての対応を求めるべきだ。

 

川柳「朝囀」 そろそろと 「東電だもの」 定評に  ()

「鉄の女」じゃなかったサッチャーさん

元英国首相、サッチャーさんが亡くなった。

1991年秋、私が勤めていた新聞社の創刊記念にお招きし、「国際社会における日本の役割」と題する講演をしてもらった。首相を退いて間もない時だったが、日本の科学技術の高さをしきりに称えていたのが印象に残っている。

右手を遠慮がちに振るいつものポーズが記憶に残っている。

 

鮮やかな紫色のドレスが威風堂々の感を添えていた。

講演を終わるとすぐ新幹線に乗って、まさにトンボ帰りしていった。

偉大な政治家は一つの国家だというが、この人の行くところはいつも国が動いているような印象を与えた。それくらい影響力があった。

「老大国」「英国病」などと侮蔑の言葉で呼ばれた国を規制緩和や国有企業の民営化で立ち直らせた。

 

その背景に科学教育の振興があった。

そのお手本はわが日本の技術革新と急速な近代化にあったことを強調したい。

若者に国家が投資することを惜しんではならないと政敵を論破した。

苦しい国家財政ながら教育投資を惜しまず、教育制度の改善にも挑戦した。

二大政党化、党首討論…など、英国をただ模倣するだけで政治が近代化すると信じているわが国の政治家とはエライ違いだ。

 

サッチャーさんが保守党党首になった時、保守的なメディアがしきりと「女性党首」と書き立てた。その政治的分析を忘れた報道に食いついた。

男の党首の時は「男性党首」といわないのに、なぜ女の党首になったら「女性党首」と大騒ぎするのかという不満だ。その悪弊は今も続いている。

米国ではヒラリー前国務長官が「米国最初の女性大統領めざして活動開始」と伝えられ、わが国でも内閣組閣のたびに「女性大臣」が何人誕生と騒がれる。

 

英国の歴代首相の中でサッチャーさんと対比できるのは何人いるか。

チャーチル、イーデン、ヒューム、ウイルソン…男は後ろ姿で自分を語るというが、その言葉通りの首相はいずれか。

抵抗されても、不評でも、不人気にたえても、やるべきをやるのが政治家だ。

そう説いて国、国民を守り、支え通した。

サッチャーさんは、気品とやさしさをたたえた英国民の「お母さん」だった。

 

川柳「朝囀」 死してなお あしあと光る 政治家ぞ  ()

 

2013年4月 6日 (土)

相撲協会は総ざんげだ

八百長相撲の疑いが晴れた幕内力士、蒼国来のうれしそうな稽古ぶりを相撲界はどう受け止めただろうか。

「早くまわしを着けたかった」「うれしかった」という言葉に相撲への愛着がにじみ出ていた。

外国から見ず知らずの国で国技に生涯をかけようとやってきた青年をすんでのところ罪人にしてしまうところだった。

 

相撲への愛着と無実を晴らそうという粘りが「解雇無効」を勝ち取った。

その情熱を相撲に生かし今後活躍されることを祈りたい。

技も心も一番成長する重要な時期に2年間のブランクは大きい。

1日稽古を休むと取り戻すのに3日かかるという相撲の世界だ。

蒼国来にはいばらの道だろうが、がんばってほしい。

 

それにしても八百長問題を直接調査した相撲協会のずさんさは問題だ。

今度のことで他の力士たちも不信感を募らせているだろうし、蒼国来の無罪確定ですべてが終わりはしない。

これからの信頼回復に真剣に取り組んでもらいたい。

その前に再検証して、その結果を早期に公表すべきだろう。

 

特別委員会のメンバーは何と言って釈明するのだろうか。

最終的な処分決定者であり、相撲協会の責任だと言って逃げることはできない。

著名な肩書を背負ってそれぞれの世界で力を発揮してきたかもしれないが、どれほど相撲道に通じているのかはなはだ疑問だ。

ことと次第では有為な力士の一生を台無しにしてしまう決定をする人をそんな選び方で決めるからそういうことになるのではないか。

 

あれだけ連日のように大騒ぎした新聞、テレビはどうした。

なぜ、もっと問題にしないのだ。

カラスの行水ではあるまいし、ニュースの端っこで報じて終わりはないだろう。

1人の力士に対するずさんな決定だった、ごめんなさいでは済まされない。

わが国の国技、いや日本への信頼を左右する問題だ。

国交関係が冷え込んだ国からの力士の問題だからなどというならお話にならない。

 

川柳「朝囀」 ひとにぎり 塩をまいたら おしまいか  ()

2013年4月 5日 (金)

平野氏支援はノー、小泉進次郎氏が言うとおりだ

これは明らかに小泉進次郎青年局長の主張が真っ当だろう。

民主党を離れた前復興相の平野達男氏(参院岩手選挙区)を次期参院選で支援しようという自民党内の動きに「ノー」を突き付けた。

「自民党は、民主党では復興が加速できないと批判してきた。その当事者だった人物を支援するなんて筋が通らない」と喝破した。

 

その後がもっと気が利いている。

「小沢一郎元民主党代表の地盤を崩すチャンスというが、倒そうとしなくても小沢はいずれ倒れる。過去の人をいつまでも見て戦ってても自民党は変らない。もう戦う相手はそこにいない」と語った。

これ以上書く必要もないような青年局長談だ。

 

政権与党の大臣の時は、世はわがものとばかり闊歩して、政権から外れ目前の選挙が不利となったら一転、敵に助けを求める。

これが国を、将来を担う国会議員か。

いや、真っ当な人間だろうか。

地元、岩手の人々はそれでもこういう政治家を国会に送るのか。

 

自民党もおかしい。

公募選考ですでに慶大ラグビー部前監督、田中真一氏の擁立を決定しているのに、平野氏と差し替えるのか。

そんな恥ずかしいことをやるように国民は自民党を政権に復帰させたのではない。昔はそういう荒っぽい話が通ったかもしれないが、もう時代が違う。

 

確かに元々、小沢氏に近い政治家で知名度も高いから、平野氏を抱えれば自民党の失地回復はある程度期待できる。

でも、そういう損得勘定ばっかりで政治をやってきたことが国民から愛想を尽かされ政権から引きずり下ろされたのが2009年衆院選じゃないか。

あの時のくやしさを忘れたのか。

 

当の平野さんにもお考えいただきたい。

筋が通らない話を百も承知で押し切ろうなんてヤクザのやることだ。

あなたの行動には民主党あげて憤りを訴えています。

選挙のために政党を渡り歩くようなことをしていれば、やがて振り返った時にはあなたの足跡(あしあと)はどこにも残っていないでしょう。

被災地の代表として復興をやるというなら、堂々と無所属で戦え!

 

川柳「朝囀」 野に下り 昨日の虚勢 忘れけり  ()

2013年4月 4日 (木)

いじめ死に鈍感すぎる教育界

「訓告」といわれても一般の人にはよく分からない。

漢字の意味からすれば教えを告げることだ。

2度と過ちを犯すことのないよう留意して職務に当たってほしいと告げる。

それを紙に書いて手渡すのが「文書訓告」ということになる。

もちろん職責が降格されたり減給されたりすることはない。

 

浜松の中学校で昨年6月中2男子生徒が自宅マンションから転落死した事故は第三者調査委員会の調べで「いじめによる自殺」と判明した。

「いじめ」のあるなしを学校が判断できないことも情けないが、学校関係者に対する教育委員会の処分にも合点がいかない。

校長が文書訓告、教頭2人が口頭訓告、学級担任と部活顧問教諭を口頭厳重注意としたという。

 

公表対象の厳戒処分ではないとして教育委員会は発表もしていなかった。

訓告の文書によるものと口頭によるものとどこがどう違うのか。

口頭による厳重注意とはどこがどう違うのか。

いずれも「いじめ」を防止、早期発見できなかったことを処分理由としている。

地方公務員法上の懲戒処分にしなかったのは「故意に(いじめを)見過ごしたのではなかったから…」と市教委は説明している。

 

故意にいじめを見過ごすような教師や幹部がいるわけないだろう。

1人の生徒が13歳で自ら生涯を断った「いじめ死」をどう受け止めているんだ。

悼み、悲しむ気持ちはそんな説明では伝わってこないじゃないか。

男子生徒の父親は、「仲間うちだけの処分でなれ合い。処分のうちに入らない」と憤りをあらわにしたそうだが、当然だろう。

 

学校は言うまでもなく安全、安心が命だ。

そこであたら子どもたちが命を散らすような事態が起きる。

教育者たる者はその異常さにもっと深刻にならないといけない。

処分が公表対象かどうかは学校側の都合で決めていることじゃないか。

子どもの死、いじめというあってはならない事態に関してはすべて公表すべきだ。

いんぺい体質から脱しない限り子どもらの幸せはない。

 

川柳「朝囀」 こころ無に 薄幸の子ら うろたえる  ()

 

 

 

 

 

 

2013年4月 2日 (火)

栄誉賞を傷つける品格のない国

何と品格のない人間どもだ。

長嶋、松井の国民栄誉賞の師弟受賞に早過ぎるだの、ほかに受賞すべき人がいるだのと文句をつけている。

栄誉賞たるものを傷つけるようなことを言いふらして恥ずかしくないのか。

自分の選考尺度が国を代表するような人の選考に通用すると考えているとすれば、それはお門違いだ。

 

功績を言うなら後先が問題になるかもしれない。

でも、それは功労賞や文化賞の範疇の話だ。

ノーベル賞もそういう範疇の賞だろう。

栄誉賞というのはそれとは違って、その人の存在が人々に心豊かな時代をもたらしたかどうかが大切なのであって、選ぶ側はそこを重視する。

 

三冠王を3回もやり監督としても日本王者を何度も勝ち取った勝負の神さん、米大リーグに乗り込んで2回のノーヒット・ノーラン試合を演じ大リーグに日本野球を根付かせた竜巻投手もいる。

この人たちも紛れもない受賞候補者で、近い将来国民の喝采を浴びるだろう。

受賞が早いか遅いかで栄誉の軽重や人の価値が決まるわけじゃない。

 

私にはまだやることがあると言って受賞を辞退した人もいる。

それを受賞の対象にもならないような人たちが言いたい放題を言うからおかしくなっちゃうんだ。

ミスターの受賞にあわせて松井を添えて師弟受賞を演出したんだとか、松井の5月の引退式に間に合わせたんだとか、野球ファンをやめてもらいたいね。

 

長い間野球のお陰でメシを食い家族を養ってきた大評論家が「松井の受賞はなぜ今なのか」なんてもっともらしいことを語っているのは笑止だ。

「大物社主がゴリ押ししたんだ」などと思い付きでよく言える。

さんざん受賞の喜びを語らせた後でこの騒ぎではご本人たちも気まずいだろう。

栄誉賞そのものが傷ついてしまったじゃないか。

 

そういうスポーツジャーナリズムが、全柔連の不明を持ち出すまでもなく、スポーツ界の堕落を招いているのだ。

子どもの書初めコンクールや絵画展の受賞をめぐって文句を並べているママゴンたちと何も変わらないではないか。

そんな下品な国民から栄誉賞をもらったってうれしくも何ともないだろう。

 

川柳「朝囀」わけ示せ 団交世代の くせが出る  () 

新聞、テレビは被災地を守っているか

「東京電力がカンパニー制に移行し、国が進める『発送電分離』の先取りに挑戦します」…テレビをつけるとアナウンサーの声が飛び込んできた。

年度はじめの雰囲気が手伝ったのだろうか、アナウンサーの声がどこかうれしそうに弾んでいたのが気になった。

首を傾げていると広瀬直己社長の「黒字化」を強調する会見が聞こえた。

 

正直、これがあんな大事故を起こした会社の話だろうかと疑った。

原発産業、いや、人類社会の「安全神話」を崩壊し、世界を路頭に迷わせた。

多くの住民を被曝させ健康不安を負わせたままだ。

多くの人が生まれ育ったふるさと、住み慣れたわが家を追い出され、2年たった今もなお30万人余の人が避難生活、難民にさえなっている。

 

そんな哀れな人々の暮らしを知りながら新聞、テレビはなぜそんな報道をするのだろうと正直思った。

社内カンパニー制がそんなに騒がれる経営形態だろうか。

黒字化に全力を挙げるのは被災者への補償や公的資金の返済のために当然だ。

国の方針を先取りして発送電分離に挑戦することがそんなにすごいことか。

 

新聞、テレビの無分別が大切なことを見誤らせてしまうのではないか。

原発事故の原因をすべて大地震、大津波のせいにした東電の当初の改革プランに新聞、テレビは異議を唱えることもしなかった。

被災地から噴き出した批判で練り直した改革プランは、「事前の備えが十分なら防げる事故だった」とまともなものになったのに、新聞、テレビはそれさえ十分にフォローしていない。

 

東電の社内事故調査委員会が自己弁護に終始してきたことをなぜもっと厳しくメディアは批判しないのだろうか。

改革プランの書き直しの先には、柏崎刈羽原発の再稼働許可への期待が込められているのではないかと勘繰るくらいの厳しさがあっていい。

新聞、テレビがその気にならなければ、わが家とふるさとを追われた人たちを守る者はいなくなってしまう。

 

 

川柳「朝囀」 許すのか いつになっても 電力王   ()

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