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2013年4月10日 (水)

強気だけだった野田政権の外交

尖閣諸島の国有化に米国オバマ政権が日中間の危機を引き起こす恐れがあるとして反対の考えを当時の野田政権に伝えていたことが分かった。

野田氏は当時の中国の胡錦濤国家主席からも党首会談で国有化の自重を求められたのに、その翌日に国有化に踏み切っていた。

その外交オンチ、拙劣な政治センスが改めて暴露されている。

野田氏は日中関係をここまで混乱させた責任を含めて国民に釈明する責任がある。

 

野田氏の政治センスのお粗末さは当時の中国大使だった丹羽宇一郎氏が何度も憤りを込めて語っている。

「国家主席といえば日本でいうところの天皇陛下だ。その人がやめてくれといったのに、翌日、(国有化)をやってしまった」と嘆いた。

その政治手法は強気ばかりで、後先を想像する力に欠ける。

それに一番手に負えないのは点数稼ぎ、点取り虫だということだ。

 

自民党政権でも長い間ケリをつけられなかった難問をオレが型をつけてやると錯覚して尖閣国有化を強行したのがその第一歩だ。

国有化に早く踏みきれば、尖閣の購入・管理を先に言い出した当時の石原慎太郎東京都知事の鼻をあかしてやれると考えたのが第二の間違い。

さらに自らを「決められる政治」の実践者だと粋がって、その見せ場がやってきたと早合点したのが第三の間違い。

 

その結果は国交断絶、経済封鎖寸前だ。

漁船、軍艦、航空機によって陸・海・空三方から侵犯を繰り返される始末だ。

中国軍艦による自衛隊護衛艦へのレーダー照射まで飛び出し、その真意をめぐって激しいやり取りが続き、一触即発の危機にまで発展した。

政権交代後もその危機的状態は続いたが、それを民主党幹部が「自民党政権になっても変わらないじゃないか」と批判するのだからあきれてしまう。

 

尖閣諸島をめぐるわが国の主権を譲る必要はないが、領土、領海のありようを変えるなら隣国の理解を得ることは国際法上の常識だ。

そのパイプを自ら塞いでしまうような作法を執ったことは芳しくない。

外交は力だけではない、信頼がそれ以上に大切なのだ。

理解も信頼もない中で国有化を強行したことについて、日本の国民にも中国にも、野田氏は正直に説明する責任がある。

 

川柳「朝囀」 喧嘩する 責任どこか 知りもせず  ()

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