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2013年5月

2013年5月30日 (木)

問責不発…市長の恫喝で議会へなへな

大阪市民でもない者が何を言うかといわれそうだが…

大阪市議会は従軍慰安婦発言で市政を混乱させたとして橋下徹市長に猛省を促す問責決議案を本会議に提出したものの賛成少数で否決された。

仕掛けは簡単だった。可決すれば出直し市長選で民意を問うぞ!という橋下市長側の半ば脅しが成功したかたちだ。

 

正義や信義はどうでも党のメンツや利害を優先させる駆け引き政治そのものだ。

そんなことで国会の政局ねらいの政治を批判できるのか。

国に対峙して地方の自立・主体性を貫く政治の幕開けになどというスローガンは魂も空っぽの空文となった。

もちろん大阪都構想なんか紙切れに過ぎない。

 

今回の一連の発言は大阪市長としてのものではなく、日本維新の会の共同代表、国政政党のリーダーの立場の発言だから、大阪市議会としての問責決議案は場違いだという意識が橋下市長側にはあっただろう。

だから、出してきて可決するようなら出直し市長選、あるいは市議会の解散選挙で対抗するぞ!と恫喝に出た。

 

そこでは橋下市長は改革の旗手どころか反逆の徒に過ぎない。

その恫喝は問責決議案提出でまとまっていた野党結束を簡単にぶち壊した。

参院選でさえ戦闘態勢維持に窮しているのに出直し市長選なんか余計な話だ。

それなら橋下市長を「辞職」「出直し選挙」に追い込まないでそれなりの苦言を呈する道があるだろう。

 

それを公明党が選択した。

共同提出することにしていた問責決議案から「問責」の2文字を削った決議案を単独で提出した。「問責」の文字だけ削って、中身は野党共同提出のものと同じ文面の決議案と言うのもそうそうお目にかかるものではない。

こういう手練手管の政治を大阪市民はどう受け止めるのだろうか。

 

その結果は単に大阪市だけにとどまらない。

改革政党を名乗る日本維新の会の政治行動へと直結するのだから気になる。

同じ文言の決議案が過半数の党から出されたことは重く受け止めなければならないと言うかと思えば、私の言っていることは間違っていないと開き直るなど、どこまで反省しているのか訳が分からない。

それも大阪の人々はどう受け止めるのだろうか。

 

川柳「朝囀」強弁の 果ての背中が ぎこちない  ()

2013年5月29日 (水)

足もとせばまる橋下代表、どこまで持つか

橋下日本維新の会共同代表は、じりじりと足場が狭まっているようだ。

野党超党派の女性議員たちはなかなか強腰だった。

性風俗業の発言を米軍や米国に謝罪・撤回したが、真っ先に沖縄県民に謝罪・撤回すべきじゃなかったかと食いついた。

痛いところを突かれた。

 

一連の従軍慰安婦発言は新聞の誤報だと言ってることにも、詭弁だ、居直り発言だとどんどん追い込んでいる。

公人が女性への差別発言をしていることは許せないとたたみかける。

その「誤報」発言だって新聞社の反論を読む限り、単なる難くせに近い。

反転攻勢の糸口さえ見つからない。

 

そこへ今度は身内からの厳しい鉄槌だ。

大阪弁護士会の弁護士らが橋下代表の従軍慰安婦をめぐる発言は人権侵害に当たり、「弁護士の品格をどん底まで落とした」といって、弁護士資格を持つ橋下氏を懲戒処分とするよう大阪弁護士会に請求したのだ。

大阪弁護士会としては綱紀委員会などで検討せざるを得ない。

 

予想もしなかったところから飛んできた弾に少々うろたえ気味の橋下代表。

得意のまぜっかえしで「弁護士活動の中でのことならまだしも、政治家としての発言であり、懲戒の対象にはならん」とムキになっているが…。

訪問予定先から次々と断られて訪米も中止…段々と孤独に追い込まれている。

強気一点張りで押しまくっている政治家だから萎れるのも速いだろう。

 

日本には韓国人の売春婦が大勢いるという問題発言をした西村真悟衆院議員に議員辞職を迫るほどの元気さはあるようだが、突然、自分が辞めることも…。

参院選の結果で引責辞任も…と言っていたが、そこまで持たないかもしれない。

今となっては仕方がないが、女性議員グループが言ってたように沖縄に真っ先に謝罪に行っていれば事態は全く変わっていたかもしれない。

その辺が賞味期限なのかもしれない。

 

 

川柳「朝囀」 特派員 米人ばかりと 勘違い  ()

 

 

 

 

 

2013年5月28日 (火)

かえって不信が…火を油紙で包もうとした橋下代表

27日の本欄で予想した通りの結果に終わった。

橋下維新の会共同代表は、幕引きの幕に手もかけられなかったようだ。

すでに信用を失ってしまった政治家がどんなに言辞を弄しても2時間や3時間の釈明で信頼を取り戻すなんて不可能に決まっている。

誰かが言っていたように「火を油紙で包む」ような結果になった。

 

慎重に言葉を選ぶような語り口で始ったが、普段の挑発イメージが消えない。

韓国人元慰安婦に面会を拒まれたように「パフォーマンス」がちらついてしまう。

「反省も謝罪も信頼ある人なら納得するが…」外国人記者たちは苦笑していた。

謝るならなぜそれに集中しない。

なゼ、言いわけ、外国の批判までする。

釈明会見がたちまち反駁会見に一転し、鼻で笑われてしまう。

 

橋下代表の欠点を専門家が「うろ覚えなのに自分の言葉で説明し、分かっているように振る舞うから失言につながるのだ」と指摘している。

私もその通りだなと思う。

「よく分からない」「知らない」と言えない人の共通した癖だ。

何でも知ってるんだな…と人々を思わせる生きざまがそこにある。

 

米軍に性風俗業の活用を勧めた発言を撤回したとはいえ、お詫びをしただけでなぜそういう発言になったのか説明もなく、本当の撤回になっていない。

それが慰安婦問題も含めて「人間の尊厳を踏みにじる発言」の謝罪になっていないという反感を買う結果になった。

そのことが自分でも分かるから苛々が昂じることになる。

 

参院選後の自らの進退発言に及んだ時にはいつものように気色ばんでいた。

「私の発言が国民に信じてもらえなければ参院選は負けだ。責任を取らざるを得ない」と進退論が飛び出した。

もしかすると、その進退論にさえ橋下代表一流の読みがあるのかもしれない。

退路を断って、慰安婦問題に解決の糸口を探ったというイメージづけだ。

 

それにしても「力不足だ」と難癖つけられた国内メディアはどうしたんだ。

米軍、慰安婦と発言が外国に関係するからとはいえ外国人記者たちに会見、釈明を先行され、邪険にされてしまった。

十分に時間を取って、国民が納得するような会見、質疑をセットできなかったのか。

外国人記者の声で紙面をつくろっているなんて恥ずかしくないのか。

 

川柳「朝囀」 わび状を 抱えたままで 啖呵きる  ()

2013年5月27日 (月)

橋下市長の発言撤回、謝罪は幕引き偽装だ

橋下日本維新の会共同代表が一連の発言を撤回し、謝罪すると新聞が幕引き支援に一生懸命だが、撤回も謝罪もマユツバだと思う。

だって橋下氏は25日、国会議員団へ陳謝した中で「一部誤解を招いてご心配をおかけしている」と述べ、批判は誤解に基づくと言っている。

自分の発言を国内外が誤解して騒いでいるんだと言ってるのだ。

 

冗談じゃありません。

誰1人、何1つ誤解なんかしていません。

橋下氏は最高潮の緊張に追い込まれる戦争では性エネルギーの解消を考えることは必須のことであり、従軍慰安婦は必要なんだと明言した。

それだから石原慎太郎氏の「戦争と売春はつきもの」「歴史の公理だ」なんていう援護発言が飛び出したではないか。

 

橋下氏自身も「政治は本音を言うことが大切だ」なんて言ったじゃないか。

みんなそう思っていながら言わないから、自分が言ってやるんだと得意然としていたではないか。

それを何ですか、歴史認識の話にすり替え、それでは足りず「従軍慰安婦は、今、必要だとは一切言っていない」とか何とかつじつま合わせを続けた。

 

従軍慰安婦だった2人の韓国人女性が橋下氏との面会を直前拒否したのは、自分に都合いいような話を繕ってごまかすというところが見えたからでしょう。

橋下氏が突然撤回に変わったのは直前に迫った東京都議選や参院選へのマイナス影響が怖くなったからでしょ?

党の結束を固めるというが、とにかく取り繕ろうという話でしょ?

 

沖縄の米軍へ風俗業の活用を勧めた発言を撤回し謝罪するというが、本当に撤回するわけじゃないだろう。

本心を変えるわけじゃないから、またどっかで話が飛び出すに決まっている。

外国特派員協会で会見するというが、売り言葉に買い言葉の騒ぎにならないか、いや、侮辱された国の記者たちがすんなり話を聞くかどうか。

少なくとも幕引き偽装に協力してくれるとは考えられない。

 

川柳「朝囀」 あなたには あってないよな 謝罪の辞  () 

2013年5月24日 (金)

今度は理事がセクハラ、全柔連は解散せよ!

70歳過ぎの理事がこともあろう地下鉄のエレベーターで女子選手に無理やり抱きついてキスを迫った。

まさに野獣、いや、野良犬だね。

そんな人物が率いる組織に伝統武道を指導する価値はない。

全日本柔道連盟よ、一刻も早く解散しろ!

 

そんな人道にもとるようなことをしながらよくも理事をやっていられる。

そんな腐敗した組織の頂点に居直っている上村春樹会長、恥ずかしくありませんか。

日本のお家芸と言われる柔道への愛着が冷めていくのが悲しい。

道着を抱えて道場に走る子どもたちがかわいそうに見える。

もう上村さんが頂点におさまっている理由が見つかりません。

 

それにしてもよくぞ溝口紀子さん、明かしてくれました。

かつて溝口さんとはスポーツ審議会の委員を一緒にやらせていただいたこともあるが、やっぱり勇気と正義の人だ。

そんな話を暴露すれば後で報復があることが分かりながら、くじけなかった。

女子選手への侮蔑を何としても払いのけたかったのだろう。

 

繰り返し申し上げる。

「スポーツ貴族」がはびこっているからだ。

ちょっと国際試合で名をあげただけでその競技界の組織役員になる。

役人の「天下り」そっくりじゃないか。

補助金や助成金を食いものにする。

競技界、組織を支えるというならボランティア、奉仕でやるべきだ。

 

スポーツは神聖だと社会が誤解している。

多少の行き過ぎ、やり過ぎに目をつぶってきた。

それをいいことにスポーツ界はのぼせ上ってきた。

人の道を外れたようなことを平気でやる人物が指導者だなんてとんでもない。

女性を手ごめにするような指導者の競技はオリンピックにも出てほしくない。

全柔連は解散、出直しするしかないじゃないか。

 

川柳「朝囀」 出直しと 口で言うほど 楽でなし  ()

 

2013年5月22日 (水)

また国会が同意人事でおかしなことやってるよ

政権に距離を置く人が国の重要機関の主要ポストに任命されたことがあるか。

あるわけないじゃないか、あったら教えてもらいたい。

そんなことしたらすぐに寝首をかかれて政権は破たんだ。

NHK経営委員長の浜田健一郎氏の後任と目された本田勝彦JT顧問が安倍首相に近いから駄目だと野党が反対し、国会の同意人事がまたおかしくなっている。

 

政府・与党は仕方がないから浜田現委員長の続投案に差し替えることにしたが、国会同意人事の政治利用はいい加減にしてもらいたい。

2008年の福田康夫政権の時、民主党を中心にした野党が日銀総裁に元大蔵次官・武藤敏郎氏を充てる人事案をつぶし、国の中央銀行総裁が長い間空席になるという異常事態をつくり出し政権を倒した混乱を思い出す。

 

それに代わって民主党は白川方明前総裁を押し込んで終わった。

白川前総裁が「民主党の日銀総裁」と揶揄されたゆえんだ。

G7蔵相・中央銀行総裁会議後に当時の自民党の中川昭一蔵相がろれつのまわらないめいてい会見になった時、白川総裁はそれを肩越しにながめていただけで制止さえしなかったのは「民主党の総裁」だからだと言われた。

 

それでありながら今回、本田氏案には昔の安倍首相の家庭教師をした人で「首相に近い」という理由で野党が反対している。

事前に報道されたら同意しないという野党主導のバカバカしい「事前報道ルール」は廃止されたはずだが、今回も本田氏の任命案が事前に一部で報道されたことをもって、野党が「出てきたらつぶしてやる」と手ぐすね引いている。

 

そんな中で政府・与党は本田氏任命案を断念し浜田氏続投案で臨むことにした。

自信をもってぶっつければいいのに…政府・与党も意気地がない。

人材の適否など重要な部分で人事案を論じ合うのは当然だが、政局がらみの駆け引きで茶番を続けるのはやめていただきたい。

新聞、テレビに出たものを出してくるとは国会軽視だ…そんな情けない話もやめてほしい。国会は国会の見識で審議し同意、不同意を決めればいいのだ。

政治がみみっちいじゃないか。

 

川柳「朝囀」 いばるほど 品位、見識 ありもせず  ()

 

2013年5月18日 (土)

維新の賞味期限表示にだまされるな!

混乱の極みとはまさにこういうことだろう。

橋下大阪市長の従軍慰安婦必要発言、米兵の性エネルギーはけ口に風俗活用論に発した日本維新の会は除名者まで飛び出す事態だ。

本欄は前回も書いたが、維新の会はすでに賞味期限は切れた。

こんな集団に政治再生を任せるわけにはいかない。

 

朝のテレビから聞こえてくる橋下市長の速射砲のような言い訳に不愉快になった。

「従軍慰安婦が今、必要だとも性のはけ口に風俗を活用せよなんて言ってない」。

橋下さん、いまさら何をおっしゃるんですか。

記者たちにハスを尖らせて得意そうにしゃべってたあれは何ですか。

批判が出たら「言ってない」「しゃべってない」、それはないでしょう。

 

突っ込まれたら、「女性の人権は大切です」「あそこまで言わなければいけないくらい沖縄の状況は心配なんです」って…

そういうのを話のすり替えというんです。

それを無警戒にあと追い報道する新聞、テレビを味方にしていたかと思えば、批判に回ったら「誤報だ」「記者は読解力がない」ですって?…

 

話の中身も下品ですが、話し方のお行儀もわるい。

そんなことで教育改革なんかやれるんですか。

「韓国人の売春婦はまだうようよいるよ」と悪乗り発言した西村真悟衆院議員を除名するなら、その前にあなたを除名にすべきだ。

石原御大までがあの戦争は侵略じゃない、歴史に無知だ…と、あなたの批判に回ったじゃないですか。

 

維新の会にはいい加減な政治家もいて、今回の従軍慰安婦必要発言を「いい問題提起をしてくれた」なんて公然と言ってる。

そういう人も除名にしたらいい、いや、政治家を辞めてもらいたい。

今回の混乱のはじまりは歴史認識の話でも「河野談話」の話でもない。

ただ、世間の耳目を集めんがためにおもしろおかしく話を繰り出す、アンチャン市長の侮辱発言であり、世界に恥をさらしただけだ。

情けない話だ。

 

 

川柳「朝囀」 つじつまが あわなくなって 開き直り  () 

 

2013年5月17日 (金)

発言の重大性に気づいていない鼻っ柱市長

「糊塗」…うわべを塗りたくって粗末なところを見えないようにする。

今、橋下大阪市長とその周辺は必死で従軍慰安婦必要発言、沖縄米兵への風俗活用発言をごまかそうと「糊塗」に追われている。

「鼻っ柱」市長がああこう理屈をこねてどこに話を落ち着けるか。

流れによっては辞職可能性だってある。

 

新聞、テレビは「謝罪」だ、「釈明」だと言ってるが本人はちっとも謝っていない。

すべてが発言を正当化するための饒舌だ。

「党としてまとまった考えじゃない」「私個人の意見だと…当然だろう。

従軍慰安婦は制度として必要だったなんて意見集約する政党じゃ話にならん。

兵士の性エネルギーはけ口に風俗を利用するよう米国に勧めようなんて意見集約するような政党があるわけないだろう。

いい加減にせよ。

 

橋下さん、あえて申し上げますが、あなたは女性、いや人間すべての人権と誇りを傷つけ、米国を侮辱したんです。

つべこべ屁理屈を並べるよりまず謝罪することが先でしょ?

その辺のアンチャンならまだしも、あなたは弁護士だったじゃないか。

このまま日本を代表する大都市のリーダー、新しい時代を拓く公党のリーダーを続けられると思っているんですか。

 

発言の根っこは、それくらいのことを言わなければいけないくらい沖縄の状況は鬼気迫るものがあるとおっしゃっているが、それこそこじつけだ。

地元大阪の街頭インタビューで半数が「関心ない」と答えている話にも驚いた。

そういう人々に囲まれている橋下さん、あなたにむしろ同情を禁じ得ない。

かつて「ノックでええやんか」と言って横山ノック氏を大阪府知事に選んだ選挙のことがなぜか重なってしまう。

 

「オレがやってやる」式の小気味いい話があなたの魅力だった。

でも、今回、それは単なる鼻っ柱だけで実に危ういということが分かった。

坂本龍馬だか、勝海舟だか知らないが、そんな時代がかった話も冗談だ。

東の東京都と並んだ西の大阪都構想なんか、おやめになった方がいい。

人間侮蔑の心が宿る政治家にそんな時代改革の資格なんかありません。

 

川柳「朝囀」 石原さん 賞味期限は 切れてます  ()

 

 

2013年5月16日 (木)

新聞が橋下市長の火消しを手伝っている

これだからインチキ政治家ばっかりのさばっちゃうんだな。

橋下大阪市長の舌禍の火消し記事を新聞で読みながらそう実感した。

「慰安婦は今必要とは一切言ってない」「風俗業活用の話は米兵による性犯罪対策をそれくらい真剣に考えてほしいという意だった」と橋下市長が言うままに新聞が書いている。

橋下市長も新聞人もいい加減にしていただきたい。

 

そういうのを言い訳というのではないのか。

言い訳しなければ真意が伝わらないというなら政治家をやめなさい。

政治家が政治家として市民に意を伝える手段の言葉がいい加減とは論外だ。

発言が反発や批判を買ったらヨコをタテにして言い換える。

それを標準語で「ごまかし」「すり替え」というんです。

 

それを新聞がこと細かく報道している。

その上で「橋下市長が発言修正」「トーンダウン」と書いている。

読み終わってみると、何だ新聞が橋下市長言い訳の報道担当か、と思ってしまう。

橋下市長は口のうまさでは抜けた政治家だ。

そんじょそこらの記者じゃあ太刀打ちできっこない。

 

さんざん橋下市長の火消し支援をしても「私は誤解を与えていない」「報道に問題があるんだ」とやり返されている。

それでも新聞は反駁もしない。

なぜだ、何が怖いのだ。

事後の取材活動で不利にでもなるのか。

 

一般人の過ちや事件ではとことん叩きのめす。

法的制裁に加えて再起不可能なところまで社会的制裁を加えるじゃないか。

それなのに政治家が相手となると途端に腰が引ける。

自分たちは批判しないで、第三者に批判させている。

ジャーナリズムの精神さえ丸投げじゃないか。

 

何も知らない世間は新聞の火消し報道に引っ張られる。

幕引き報道にまで付き合わされることになる。

「客観報道に徹し、判断は世論にまかせる」…新聞人はそういう。

人間を蹂躙、性を弄ぶ政治家発言に批判一つできなくて何がジーナリズムか。

報道に問題があるとの指摘を検証もせず、引き下がるのか。

 

川柳「朝囀」 龍馬さん いっしょにされて にがわらい  ()

 

2013年5月15日 (水)

橋下発言の沈静化作戦にはあきれる

橋下大阪市長の慰安婦必要論、風俗業性はけ口発言そのものもばかげているが、影響沈静化作戦にはもっとあきれる。

口から出た言葉は拾えないから屁理屈で掻き消そうとしている。

人の噂も何とか…というところで、そのうち国民は忘れると思っているらしい。

 

沈静化作戦の一つは、批判を逆手に取るツバメ返しの術とでも呼ぼうか。

橋本氏の発言は本音だと言い触らす作戦だ。

松井維新の会幹事長が「本音を言う政党なんだ」と言い触らす。

その発言はいつの間にか「政治は本音を言うことが大切だ」に変わる。

そして「本音の維新」のイメージづけをする。

 

その本音作戦と対が石原共同代表の「基本的に間違っていない」発言。

タイミングと言い方にミスがあっただけで、いわば小禍だというこじつけだ。

それは「誰もがそう思っているが、言わないだけだ」という話になる。

そういわれると「なるほどな」「それも理があるな」という話になる国なのだ。

言っていいことと言うべきでないことがある…とならないのが今の日本なのだ。

 

国語教育、いや道徳教育がおろそかにされてきたからだろうか。

自分のモノサシを持っていない国民は大言壮語につかまりやすい。

「戦争と売春はつきもの」「歴史の原則だ」「歴史の公理だ」…大物石原氏の言葉を何の疑いもなく受け入れてしまう。

その結果はいつしか「性のはけ口は人間救済の道だ」という話になってしまう。

 

15日の参院予算委員会のやり取りを聞いていて驚いた。

質問に立った野党議員から、橋下市長の品位のない発言は安倍首相が慰安婦問題でアジアの国々にお詫びと反省を表した「河野談話」を見直すようなことを言ったのが引き金だ―と飛び出したからだ。

悪いのは橋下ではなく、安倍なのだという。

これじゃ、この国の政治はどこまでいってもよくならん。

かくして維新の会の沈静化作戦は成功をおさめるのだ。

 

川柳「朝囀」 アンチャンは 風俗通い したような  () 

 

橋下、石原両氏とも即刻政界から身を引け!

「慰安婦は必要なのだということは誰だって分かる」。

「沖縄の兵士たちは性のはけ口に風俗業を利用すればいいんだ」。

会見の場で得意そうにしゃべった大阪市長の橋下徹日本維新の会共同代表。

彼は基本的に間違ったことは言っていないと擁護した石原慎太郎共同代表。

そろいもそろって品格ゼロ、即刻、政界から退いてもらいたい。

 

分別や良識を踏みつけにした発言をあえてやるところが2人に共通している。

いわばかっこうづけを生きがいみたいにしているところだ。

さらしを腹に巻いて、セッタ履きで人前を闊歩するアンチャンと同じだ。

軍と売春はつきもので、歴史の原理みたいなものですって?

石原さん、それを戦時下に性暴力の被害にあった女性たちに言えますか?

 

橋下さんだけかと思ったら、石原さんにも人権感覚がまるでない。

あなたたちは女性は性のはけ口、慰みものとしか考えていないのではないか。

あなたたちの奥さんや子どもたちもそうなんですか?

戦争には売春はつきもの、公理みたいなものだ…そう語るんですか。

それでも橋下家、石原家では家族信頼が保てるんですか?

 

少なくともご両人ともわが国を率いる政治家じゃないか。

国民の多くが次代の日本を導く改革者だと期待を寄せている。

その勢いに調子に乗って下品な性エネルギー論をぶつなんて失望だ。

「本音を言ったまでだ」という党内の声には政治家不信を通り越し人間不信だ。

慰安婦問題でアジアの国々に「お詫びと反省」を表した河野談話はごまかしか。

 

橋下氏や石原氏を諌める役割は新聞、テレビが背負っているはずだ。

それなのに石原氏に公理だ、原理だとまくし立てられ、あなたたちの捉え方に問題があるとたしなめられ、沈黙しているのじゃはじまらない。

このままじゃ日本は世界の笑いものになっちゃう。

政治家を叱れるのは新聞、テレビしかないんだ。

しっかりしろ!

 

川柳「朝囀」 ご両人 奥様の声 聞いてみて  ()

 

2013年5月14日 (火)

日本で最も品のない男の発言です

世界の良識ある紳士、淑女の皆さん、

これは日本でも最も品のない政治家もどきの男の発言です。

これが日本人の実像だなんて決して思わないでいただきたい。

少なくとも平均的な日本人はこんな淫らな人種ではありません。

そう思われたら私たち真面目に生きている者は浮かばれません。

 

言うまでもなく、従軍慰安婦必要論と兵士たちの性的エネルギーのはけ口に風俗業の活用を米軍司令官に進言した大阪市の橋下徹市長のことだ。

当然、司令官にはそんな話はやめろ!とたしなめられたそうだ。

慰安婦も風俗業利用も法律の範囲内だから問題ないという弁護士的発想だ。

極限状態の兵士たちを救う一つの道として正当性を信じているらしい。

 

でも、例えそういう理屈が成り立つにしても大っぴらに言うことだろうか。

それも日本を代表する大都市の市長であり、注目を集める公党のリーダーだ。

従軍慰安婦問題はアジア諸国の批判を浴び、それに対する深い反省と謝罪の真偽が注目されている時だ。

良識あるものなら発言に注意する、少なくとも公の発言を控える。

 

だが、橋下市長の常識というのはそれとは全く反対なのだ。

「みんな本心を言わないのはずるい」「それなら私が言ってやる」というのだ。

要するに突飛な言動で世間をアッと言わせ、それを人気に結びつけるのが政治家の「力」だと信じているらしい。

女性を性のはけ口として肯定し、人権にさわる重大発言だという意識はない。

 

どうしてこういう人が弁護士になれたのだろうか。

大阪市民、大阪府民も少しは考えたらどうだろう。

こんな品のない人間に行政、そして将来を託すことに不安を感じないのか。

性的欲求の解消について真っ正面から認めるのか目をつむるのかだとおっしゃるが、それを国際社会が不信がっている時にわざわざ口にするのか。

要するにこの男も思慮が欠落している。

 

 川柳「朝囀」 また出たか 思慮分別も ないことば  () 

2013年5月12日 (日)

笑っちゃったよ、民主党の大反省会

きょう12日の朝刊で一番よかったのは菅直人元首相ら民主党の閣僚経験者が開いたという「公開大反省会」の記事だ。

地方紙がそろって掲載しているから、多分、共同通信の配信記事だろうが、久しぶりに笑いこけながら読んだ。

政権担当の3年3か月を総括する会だったが、案の定、自民党は衆院解散優先だった、官僚が協力してくれなかった…と嘆き節ばかりだったという。

 

政権の座から引きずり下ろされて半年近くなるのに今ごろ反省なんてどうしたんだろうと思ったら、直前に迫った参院選対策だという。

反省の意を示して支持回復につなげる思惑だったらしい。

でも、どうしてこんな人たちが出たんだと思うが、出演者が悪すぎる。

菅直人元首相、枝野幸男元官房長官と言えば福島原発事故対応で大チョンボを演じ続けた失政コンビじゃないか。

 

長妻昭元厚生労働相と言えばマニフェスト、政権公約集を振りかざして厚生労働省に初登庁した殴り込み大臣だ。

大学で学んだ薄っぺらな知識をかざして原発事故現場の視察を強行し初動対応をめちゃめちゃにした菅さん、それを「総理は専門知識をお持ちですから」とちょうちん持ちを続けたおしゃべり屋の枝野さん…政治の無力を被災地の人々にさらけ通しだったじゃないか。

 

財源の保証もないマニフェストを掲げて政権を取るだけがすべてだった。

マニフェストが約束通りやれないとなれば解散、選挙やり直しで正統な政権を選び直すというのは当然じゃないか。

長妻さんは「結果的に大風呂敷になった」というが、計画的に大風呂敷を広げて有権者から票をかすめ取ったのだ。

悪くいえば「票」の振り込め詐欺だった。

 

政治主導とかいって権力で役人を押さえ込んでしまおうなんて無茶だ。

議会、委員会で大臣は答弁書なしでやるんだなんてかっこうをつけた。

でも、そう何日もかからずして答弁書の棒読みになっちゃったじゃないか。

出来もしないことを出来るかのように言って失敗した。

ひと言でいえばそんな3年3か月だった。

反省はみんなの前でやるのはサルだけで、そっと静かにやるもんだ。

 

川柳「朝囀」 反省は 出来ないやつほど 口にする  ()

 

2013年5月 9日 (木)

国益なんて頭の隅にもない野党

民主党など野党7党は九日、川口参院環境委員長が野党の理解を得られない中で中国滞在を延長し、委員会が開けなかったのは国会軽視だと解任決議案を可決、川口氏は委員長を解任された。

新聞、テレビは野党の言う通りに「許可もなく」と報道している。

いわば、川口氏が勝手に滞在延長したように印象付けている。

 

事実はまるきり違う。

正しくは川口氏は滞在延長を申し入れたが、「野党の理解を得られないままに」滞在を延長し他もので、「許可もなく」とは大分違う。

川口氏はアジア諸国の元外相らでつくる国際組織の一員として、中国外務省の外郭団体の招きで4月24日までの予定で訪中した。

 

だが、24日になって前外相の楊潔箎国務委員との会談が翌25日に設定された。

そこで川口氏は滞在日程の延長を野党側に求めたが、理解を得られなかった。

川口氏側は、国務委員に昇格した実力者である楊氏との会談は途絶したままになっている日中関係の打破にプラスになると判断、滞在を延長し会談に臨んだ。

もちろん、その結果として参院の環境委員会は開けなかった。

 

委員会が開けなかったのは問題があるにしても国益を考えての結果ではないか。

委員会をすっぽかしたとか、責任放棄だとかいうようなものではない。

参院選を前に野党共闘の環境づくりを狙った民主党の政治姿勢はいただけない。

日中の国交断絶に近い今の状況を作った元凶は民主党の野田政権ではないか。

そのことを知らないとは言わせない。

 

首脳会談で当時の胡錦濤主席から尖閣の国有化に自重を求められた直後に国有化を強行したのは野田首相だ。

経済、文化、人的交流は途絶状態で、政府間の重要会議も中止したままじゃないか。その状況打破に期待をつないで川口氏が中国要人と会談しようとしたことに異を唱え、おまけに会談に及んだ川口氏の委任の先頭に立つとはどうかしている。

 

行き過ぎどころか、善悪の判断もつかない暴徒だ。

党利党略にとらわれた政局づくりばかりしているのでは復権なんかできない。

国民の目は節穴ではない。

どこの政党が真っ当で、どこの党が政治をもてあそんでいるか、お見通しだ。

それにアジアの国々は、取り残されるのはどうみても日本だ、と笑ってる。

 

川柳「朝囀」 責任を 他人と他党 のみに責め  ()

北朝鮮を喜ばせただけの朴大統領の日本批判、厄介な話だ

韓国の朴槿恵大統領が米韓首脳会談で、そこにいない日本批判に及んだことはそのまま聞き捨てにできない厄介な話だ。

外交チャンネル、特に首脳同士の会談で第三国を批判することはある意味で敵視行為であり、常識では考えられない。

朴大統領にその認識があったかどうか確かめる必要がある。

 

朴大統領は、米紙とのインタビューで日韓両国は政治や経済で利益を共有し北朝鮮問題でも協力が必要だと述べている。

そのことを無視するように日本が過去の傷口を開くようなことを言ったりやったりしているのが我慢ならないという言い方だったようだ。

喧嘩相手のことを先生に告げ口したような趣もないではない。

 

ただ、けしからんと言って拳をあげる前によく考えないといけない。

確かに最近の日本は過去の傷口を開くようなことをやっている。

尖閣国有化の強行、160人もの国会議員が黒ずくめで集団靖国参拝、それに憲法改正論がかまびすしい。

政局づくりを狙う勢力の動きにあおられ、9条改正だ、国防軍だとアジア諸国に必要以上の脅威を与えている。

 

わが国はかつて多くの国々、とりわけアジアの人々に多大な損害と苦痛を与えたとの認識は変わらないと首相が国会で繰り返しても信じてもらえない。

そのうちには過去の植民地支配と侵略を謝罪した「村山談話」の見直しをするかのような話が独り歩きする。

だから、朴大統領がわざわざワシントンまで出かけて告げ口をするのだ。

 

本欄で何度も書いてきたが、日本の政治家は本当に思慮に欠ける。

アジアの同胞が日本の本心を気遣っている時にそれを逆なでして強がる。

まるで先生を困られるわんぱく坊主のようなものだ。

アジアの同胞の批判に首相自らこともあろう国会で「どんな脅しにも屈しない」なんてタンカを切るとはどうかしている。

 

首相の歴史認識には米国メディアが一斉に疑問を投げかけ、オバマ政権内にも批判の声が上がりはじめている。

日本批判を強めることは最大の問題児、北朝鮮を利することになるという警戒感は米韓両国にも中国にもないし、それを北朝鮮にメッセージとして伝えてしまった。

その意味で朴大統領の首脳会談での日本批判は厄介なのだ。

 

川柳「朝囀」 強がりを ならず者にも つけ込まれ  ()

 

2013年5月 8日 (水)

一足のワラジを履き切れ、橋下市長

橋下徹大阪市長に参院選へ出馬するよう国会議員団の総意として伝えるという。

維新の賞味期限が切れそうだから、橋下人気で何とかしようというらしい。

橋下市長と日本維新の会の共同代表を務める石原前東京都知事が言い出した。

このままじゃ東京都議選も惨敗だと危機感をあらわにしたそうだ。

石原氏も病気したり高齢などで相当まいっているようだ。

 

橋下市長がどうするか知らないが、橋下氏の賞味期限は切れてるという声もある。

思い切った発言、竹を割ったような一刀両断話法が人々に期待を抱かせたが、最近はすっかり影をひそめている。

甲高い声が聞こえるなあと思えば、維新の会国会議員団の独走をなじっているくらいのもので、国の将来を憂える話はまるでない。

 

大阪市長をやりながら公党のリーダー、それに加えて参院議員になって堂々と三足のワラジを履いてやると言ったのはどうなったんだ。

過去にやった人がいないからやるんだ、といった強気はどこへ行ったのか。

市長をやりながら国会議員もできるよう地方自治法を改めるといった話はどうなったんだろう。

 

いまごろそんなことを言っても始まらないが、そもそも維新の会の誕生過程でも分からないことが多すぎました。

石原氏の「太陽の党」を沈め、その前に「たちあがれ」もつぶし、まとめて日本維新の会へ引き込んだ。

石原人気を欲しかったばかりに「2030年代に原発ゼロ」のスローガンを消し、原発の「げ」の字も合体政策にはありませんでした。

 

政治は政策を語っているだけじゃ駄目だとおっしゃいますが、それ以前に政治信念を、志を語ってください。

政治は力だ、権力だといいますし、その通りです。

でも、それを手にするために人気取りに走るというのは、もっと卑劣だ。

それをやらないところが橋下イズムだと信じている人が多いんです。

 

自分たちは年に1億円を超える給与や手当をもらいながら、老人医療費の負担を上げろ、生活保護受給者に医療費を負担させろ…と弱者を痛めつける国会議員。

橋下市長がそんな仲間に入ったら、魅力も価値もない。

橋下市長は市長を辞めて参議院選に出ることはないと断ったそうだが、それでなければ単なる「出たがり屋」だ。

問題山積の大阪、出来れば市長として1足のワラジを履き切ってほしいね。

 

川柳「朝囀」 3足め 履きたい気持ち チラついて  () 

2013年5月 3日 (金)

こんな判定では自殺生徒は浮かばれない

憲法違反だが、無効(選挙やり直し)ではない―「1票の格差」をめぐって高裁や最高裁からそんな判断・判決が出るたびに不信感を募らせてきた。

「いじめはあったが、それが一直線に自殺につながったとは言えない」。

兵庫県川西市で昨年9月に自殺した高校2年の男子生徒をめぐる県教委の第三者委員会の報告を読むと全く同じような不信感に陥ってしまう。

 

男子生徒は同級生3人から「虫」とあだ名をつけられ、虫の死骸を椅子に置かれたりするといういじめを受けていた。

県教委が設置した第三者委員会は、そのいじめの存在を認め、それが無力感を生み、孤立感を強めたと認定した。

しかし、その先は「(いじめと自殺を)一直線に結びつける明らかな事実は見出せなかった」と因果関係を否定した。

 

捜査の最終段階、立件寸前で容疑者を逮捕できなかったような口惜しさだ。

遺書があったにしても「一直線に」因果関係を断定することはできない。

極端なことを言えば因果関係は本人にしか分からない。

自死に至った因果関係は一つじゃなく、いくつか重なっている場合もあるだろう。

でも、「虫」とあだ名されたり、虫の死骸を椅子に置かれたりというひどい仕打ちを受けたら、それは大きな原因と考えるべきだ。

 

現実にそのいじめが自尊心を低下させ、無力感をより強めたと第三者委員会は認定したではないか。

そこまで認定しておきながら、3人の同級生の行為は「いじめの存在をつかむ手がかりとなり得るものではある」とし、男子生徒の自殺とは直結させない結論を探しているように思えてならない。

 

この男子生徒の自殺をめぐっては兵庫県警が同級生3人を侮辱容疑で書類送検、川西市の子どもの人権救済機関「オンブズパーソン」もいじめや孤立感が自殺の原因となった可能性は極めて高い、との調査報告書を発表している。

この2つの異なる判断をどう理解すればいいのだろう。

遺族は第三者委員会の報告にとても納得できないだろう。

死者には口がないからこそ、悼む心で判断すべきだと考える。

 

川柳「朝囀」 死をもって 訴えた叫び 掻き消され  ()

体罰自殺…報告書という幕引き

大阪市立桜宮高校のバスケ部主将の男子生徒が顧問の暴力を受け自殺した問題を調査していた大阪市の外部観察チームは、体罰を放置した学校、その学校を指導しなかった教育委員会の責任は重大だとする報告書を公表した。

正直に言ってすべて分かり切った話を文書にしただけだ。

なぜそれが桜宮高校で起きてしまったのかをつまびらかにしてほしかった。

 

生徒が自殺する1年あまりも前に体罰情報が市教委に届いていたが、調査するよう要請された校長は生徒への聞き取りもせず、体罰を放置するとともに生徒への救いの手も講じていない。

体罰をしていると指摘された教師が「やっていない」と答えるとそのままにした。市教委の指導主事が生徒への聴き取りをしようと動いたが、校長から声を荒げて拒絶され、そのまま引き下がってしまった。

 

指導主事がそれでも生徒からの聴き取りをやれば何とか救えたかもしれない。

いまだからそう言えるが、校長の権力は絶対であり、指導主事はそれに逆らってまでやることはほとんど不可能なのだ。

それは教育界の権力構造そのものに起因している。

逆らえばその後は、いわば出世もできず、冷や飯を食い続けることになる。

その体罰教師が全国大会での実績を権力に代えて校長を自分の思い通りにしていたとすれば、なおさらのことだ。

 

教師たちは体罰を見聞きしても校長にさえ相談できないから知らぬふりをした。

教育界が立身出世主義に堕してしまい、権力構造の中で教師たちがあえいでいる実態が不幸にも1人の生徒を犠牲にしてしまった。

そういう事実を外部観察チームにはもっとあからさまにあばいてほしかった。

桜宮高校、大阪市教委だけの問題ではないからこそ明け透けにしてほしかった。

 

顧問教師による体罰が問題になってからも、市教委幹部が体育系の部活では1、2発(のビンタ)は問題ないだろうと言っていたという。

教育とは何か、指導とは何か…基本から学び直してほしいとつくづく思う。

そういう市教委が報告書に基づいて今後、どんな処分をするのだろう。

橋下市長がどんな発言をするのか気がかりだが、バスケ部主将の死はどこでどう生かされるのか、何も明快になっていない。

もうすぐ「子どもの日」だ。

 

川柳「朝囀」 少年の死 報告書という 幕引き場  () 

2013年5月 1日 (水)

約束守らないのは民主党でしょ、野田さん

民主党の野田佳彦前首相が政権転落以降、久々に街頭演説に立ったそうだ。

衆院小選挙区定数の「0増5減」の新区割りを実現して違憲状態からの解消を進めようとしている安倍晋三首相を「おかしい」と批判したという。

失礼ながらこの人だけには政治批判をしてほしくない。

大体、批判できるようなことやってこなかったじゃないか。

 

昨年11月に党首討論で衆院解散と引き換えに今国会中の定数削減を約束したことを取り上げ、「0増5減」だけを約束したのじゃないと力説した。

つまり、定数削減とセットの約束だったというのだ。

冗談でしょ、定数削減といっしょに話し合いをはじめたら党利党略むき出しで一歩も進まないでしょ。

議論の足を引っ張るのは民主党じゃありませんか。

 

今国会での改革実現となればとにかくどっちか絞らざるを得ない。

それに「1票の格差」を違憲、無効と判決され、その解消を優先するのは当然だ。

民主党はいつから憲法軽視に転じたんですか。

国会が憲法を踏みつけている状況は誰が考えたって正常じゃないでしょ。

もちろん、与党は「0増5減」だけで後は知らんとは言ってないじゃないか。

 

そんなことだから離党者が相次ぎ、今や野党第1党の座も危ないんです。

「0増5減」法案審議をボイコットし、「定数削減」「抜本改革」と叫んでいる姿は反対のための反対としか映らないんです。

野田さん、あなたの無思慮な尖閣国有化強行が日中関係をここまで混乱させてしまったことに何か言ったらどうですか。

 

一国のリーダーとしてあなたは何を残しましたか。

「総理大臣、野田佳彦」の名を個人史に残しただけではむなしいでしょう。

自分が総理の時代にやれなかったことで他人を責めるなんて卑怯です。

富士山の世界遺産登録確実の朗報で迎えた朝なのにあなたのニュースで喜びもすっかり萎んでしまいました。

言わぬが花―っていうこともあるでしょう。

 

川柳「朝囀」 約束を 守らないのは どっちかな  () 

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