あまりに遅過ぎる上村会長の辞任
道着を抱え道場に向かう子どもたちが心なしかうつむき加減に見える。
上村春樹さん、不祥事に加えてあなたのケジメのつけ方のまずさがそこまで柔道界を傷つけてしまったのです。
辞めればいいのじゃなく、大切なのは辞め方と辞めるタイミングです。
優れた柔術家にしては残念な退き際になりましたね。
上村さん、あなたがそこまで執着、こだわった背景が分かりません。
すべて私にあるとおっしゃっていた責任感でしょうか。
肩書、ポスト、金、名誉…俗物はみんなそこにこだわって生涯を汚してます。
まさか「柔道への愛着」だなんていうじゃないでしょうね。
それなら半年前に身を退いていたでしょう。
国際柔道連盟の会長を呼んできて居座り支援まで言わせましたものね。
あなたの切れ味鋭いワザは圧巻でした。多くの子どもたちがそれを手本にしました。
そのあなたが女子選手に対するコーチたちの体罰、セクハラ、五輪選手の女子大選手への性暴行事件、こともあろう理事によるエレベーター内セクハラ…こんな破廉恥を半年以上も引きずってきたんです。
そして6千万円あまりに上る助成金の不正受給です。
寝る時間も惜しんで、身をけずり一心で働いた人々が納めた税金です。
不正に懐に入れるなんて許されるわけがありません。
それさえあなたは見て見ぬふりできたんじゃないのですか。
それは上村さん、あなたの正義感、誠実さをすべて掻き消してしまいました。
私事ながら学生時代、スポーツを通して精神の鍛練を続けてきました。
スポーツは人格を陶冶するという教えを信じてきました。
でも、上村さん、あなたの失態によってすべてがウソだと知りました。
あなたの周辺に居並ぶ全柔連をはじめとした競技組織の幹部も同罪です。
あなたを盾にして甘い汁を吸い続ける人たちが多いことも知っています。
でも、それを許していること自体、あなたの指導力のなさです。
日本柔道の凋落はそんな統率力を失った上村体制ゆえかもしれません。
ああ、そうそうあなたがこだわる理由は分かっているんです。
「お山の大将」のあのいい気もちが忘れられないんですよね。
川柳「朝囀」 ああ哀し 破廉恥生んだ メダル病 (誠)
(朝のさえずり)
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