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2013年7月 8日 (月)

大川小の痛恨…助かるべき子らを助けられなかった

 3・11大震災で児童の7割が死亡・行方不明になった石巻市大川小学校の事故検証委員会の中間報告をどれだけの全国の教職員が見聞きしただろうか。

恐らく同じような環境の小中学校は数えきれないに違いない。

そして安政トラフ大地震の被害想定で同じような大津波の危険にさらされている学校が多いだろう。

 

 だが、ほとんどの学校、大部分の教職員はその危険が自らの学校、子どもたちに迫っているという認識はないのではないか。

いや、そんなことはない、夜もゆっくり休めないほど対応に苦慮しているという地域や先生たちもあるだろう。

特に海岸や河口近くに位置する学校では気が気ではないだろう。

 

 そうは言っても検証委員会の中間報告を聞くとどんなに備えても十分だということはないと思い知らされる。

震災当時の教職員13人のうち8人が大川小での勤務が2年未満で、周辺の地域状況を熟知していなかったということが分かった。

だから、津波も意識せず、その避難訓練もやっていなかった。

 

 それだけではない。

訓練を重ねて逃げ道や逃げ先をあらかじめつかんであれば、素早く避難できるのに、その場に及んでどこへ逃げる、どの道から逃げるかで議論し合う始末だ。

そこへ子どもを引き取りに来た親たちとのやり取り、名前の確認で時間を奪われた。

津波襲来まで50分以上あったのに学校の外へ子どもたちが出た時には黒い津波の濁流がすぐ近くへ迫っていた。

 

子どもたちは避難開始10分で津波にのまれてしまった。

子ども同士、手をつないだまま泣き叫びながら濁流に消えて行った。

訓練をしていないから万一の時の課題も分からない。

課題や問題点が分からないから危機管理のマニュアルもしっかりできない。

子どもたちは「助かる可能性」がいくらもあっただろうに備えが十分でなかったために悲しい最期をとげた。

 

3・11から2年あまり、人間である以上、ある程度の緊張感や関心のゆるみは仕方ないかもしれない。

だが、大勢の子どもをあずかる学校は安全・安心のとりででなければならない。

2度と大川小の悲劇を繰り返してはならない。

それだけの覚悟が全国の学校、教職員にあるか。

非常にこころもとない状況にあると言わねばならない。

 

川柳「朝囀」 ああ悲し 手をとり叫び 消えし子ら  () 

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