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2013年8月

2013年8月31日 (土)

返還のメド立たぬ復興予算

こんな話を覚えてますか?

大震災の復興予算で反捕鯨団体「シー・シェパード」の妨害行為をウォッチする監視船をチャーターする。調査捕鯨をきちっと進めないと鯨を確保できない。鯨肉加工などの水産加工業が盛んな被災地、宮城県石巻市などの復興には欠かせないんだという。監視船のチャーター代は5億円もかかる。

 

被災地でなく東京などの税務署の耐震改修に復興予算12億円が使われた。

大地震、大津波に見舞われた時に復旧・復興費を確保するのに税金の取り立て事務を間違いなく進められるよう税務署だけは頑丈なものにしておかなければならないという。風が吹けば桶屋がもうかる式の分かったような分からぬ話だ。

 

復興予算の使い道は本当にいい加減だ。

原資はもちろん税金だ。2011年度の補正予算から始まり、5年間に20兆円近くが投じられる。その約半分の10兆5千億円が復興増税だ。2013年1月から25年間は所得税の2・1%、2014年6月から10年間は住民税に年間1000円が上乗せされる。

 

消費税率引き上げを見込んでゆとりが出たとでも言うのか。とんでもない。

消費税増税はものすごいペースで膨らむ社会保障費を考えればまさに焼け石に水だ。息なんかついているゆとりはない。

国会議員の給与や諸手当をバッサリ切り落として埋め合わせればいいのにお茶を濁し、どさくさまぎれに卑しいことをやる。公金意識が麻痺している。

 

流用、誤用された復興予算はほとんどが戻ってこない。

復興庁が全国の自治体に返還を求めていた1017億円うち約3割の299億円は返還の見通しが立たないという。

基金などを通してすでに事業充当されてしまっており地方議会で返還の承認さえ得られなくなっているからだ。

 

これも民主党政権時代のテイタラクそのものだ。

新聞、テレビはなぜかそこには一切触れない。先の参院選で被災地のために全身全霊を…と言って当選した地元の平野元復興相は今、何をやっているのだろう。

民主党政権の不作為の償いも合わせて頑張ってもらいたい。

被災地を食いものにして恥ずかしくないのか。

 

川柳「朝囀」 特番を 流用予算で 作る国  ()

 (朝のさえずり)

 

 

 

2013年8月30日 (金)

潘釈明にメディア沈黙、あの騒ぎはどうした

 菅官房長官は、国連の潘基文事務総長が歴史認識をめぐり中韓側に立った発言をしたとされる問題で、中立的な立場で述べたものだとする潘氏の釈明を受け入れ、これ以上問題にしないと発表した。

 

 反韓派や反中派の人たちはおもしろくないだろう。

「政府の意気地なし」「弱腰め! 」とこぶしを握りしめ悔しがっているに違いない。

そう思ったら、新聞はすみっこにポチッとあるだけ、テレビは沈黙だ。

鬼の首でも取ったような大騒ぎをしておきながら、いつもこれだ。

あおり立てておいて世の反応がそれほどでもないとさっさと店じまいだ。

 

確かに潘氏は韓国人であり、韓国での発言であり、少しいい気になって自国メディアにリップサービスしちゃったのかも知れない。

でも、これ以上隣人同士が対立を深めるのは避けたいとの思いだったろう。

「未来を見通すビジョンをもってほしい」とも語っているじゃないか。

未熟な記者たちが一言片句に目くじら立てて報道することに危うさを禁じ得ない。

 

「国連事務総長が一方に問題があるような認識を示すとはけしからん」「異例中の異例だ」といつも同じパターンの記事ばかりだ。

何も分からない人々は国連事務総長の片寄り発言だと信じ込んでしまう。

メディアはナショナリズムの煽り役にすぎないじゃないか。

先の大戦勃発前夜と何も変わらない。

 

肝心な時にしっかりした論評をすべきだ。

揺れる必要もない時にいたずらに揺れ、国民まで惑わせる。

領有権をめぐって日中間で主張が分かれている尖閣諸島について鳩山由紀夫前首相が「日本がかすめ取ったと言われても仕方がない」と中国側を利するような発言をした時も、ケジメのある批判もしていない。

 

 そういうメディアの空洞化が無用な日本批判を招いている。

単一的な報道、評論が雨あられのように降り注げば政治はおどる。

政治を諌め叱るべきメディアが煽動屋では危うい。

潘氏の発言のどこが問題かも示せない評論がばら撒かれたことを恥じるべきだ。

こんなではこの国に健全な世論が育つことは期待もできない。

 

 

川柳「朝囀」 意気地なし 育てているは メディアです ()

 (朝のさえずり)

 

 

 

 

2013年8月29日 (木)

国民に拒否された? それは捨て鉢だよ

 こういうのを捨て鉢、自暴自棄というのだろう。

民主党が参院選惨敗の総括に「民主党は国民から拒否された党」と書くという。

改選議席44に対して17議席しか取れなかった。完敗だ。

でも、そこまで書くとは頭がおかしくなったんではないか。

そう思う人たちが多いに違いない。

 

 しかし、その捨て鉢総括を読み返しながら文意はほかにあると思った。

昨年末の総選挙で政権の座から引きずり下ろされ、そして参院選の惨敗だ。

あまりの惨さにまともに反省もできず、ただショックを言葉にしただけだ。

いや、国民有権者に対する恨み・辛みを込めた言葉になってしまったのだろう。

「拒否された」の一言に自虐と腹いせが込められている。

 

 確かに民主党政権の3年半は大いなる失望の歳月だった。

約束の半額しか出せなかった子ども手当、月七万円という最低保障年金は形にもならなかった。子育て世代と老人世代を網にかけて政権を取ったのに、それが約束さえ果たせなかったではないか。

それだけで国民有権者は民主党を拒否したのでなく見捨てたのだ。

 

 安倍自民党の憲法改正への対立政策を明確にできなかったとか、安倍政権への批判票の受け皿をつくれなかったからだという総括は的外れです。

菅元首相が東京選挙区で無所属候補を応援したことが党の分裂を国民有権者に印象付けたというのも的外れです。

「はだしのゲン」ならぬ「はだかの菅」なんかそんな影響力はないんです。

 

「国民から拒否された党」という文言が国民有権者にどう受け止められるか、考えてみましたか。「よく素直に反省したな」と受け止めた人はほとんどいません。

それは国民有権者への恨み節であり、心底からの反省を投げ出しているからです。

せっかく党改革の必要を掲げたのに、どう改革するのか、国民有権者とのつながりをどう進めていくのか、一番大切な部分が見送られているじゃありませんか。

 

 川柳「朝囀」 反省を してると見せる 十八番  () 

  (朝のさえずり)

 

2013年8月28日 (水)

汚染水対策国が前面へ…出来レースだ

 「東電だけでは対応できない」と麻生財務大臣が口を切れば、茂木経産大臣が「国が前面に出るひつようがある」と呼応する。

そこに世論が「汚染水対策と除染は先延ばしならん」と輪をかける。

こう言うのを「出来レース」という。

 

東電福島第一原発の放射能汚染水問題は遂に血税の無条件投入となった。

ここまで来るのを東電は待っていたのではないか。

今ごろになって社長直轄の対策本部立ち上げとはふざけている。

高濃度の放射能汚染水が大量に海に流れ出た騒ぎの最中は何を考えてたんだ。

「どこから漏れてるか、量も分かりません」などと他人事だったじゃないか。

 

 東電はあまりにも原因者意識、原因者責任が乏しい。

それはすべてが大地震、大津波が原因であり、どんな企業だって対応しきれないのだとタカをくくっているからだ。

だから、汚染水対策だって東電だけの責任じゃないと考えているのだろう。

悪くいえば、国が自らの責任と言い出すのを待っていたのだ。

 

次から次へと、よくもまあこんなに問題が出てくる。

その対応、対策はいつもその場限り、場当たり的だ。

汚染水からは法定基準1リットル当たり30ベクレルの約300万倍という高濃度汚染のストロンチウム90が検出された。

自分の家族や身内だけ放射能に侵されなければいいというのか。

 

 放射能の総放出量はストロンチウム90が最大10兆ベクレル、セシウム137は20兆ベクレルに達すると試算された。

国際的な尺度で言えばレベル3「重大な異常事象」の危険だという。

東電はこれまで、タンクの汚染水は海に漏れていないと言ってきた。

結果的にウソをついたということになるだろう。

 

それでも国は自らの責任で汚染水の海への漏出防止を進める。

それは漁民や消費者への危険が予想されるからだ。

このままでは漁業者の試験操業中止はいつまで続くか分からない。

魚介類の放射能汚染に対して終了宣言、安全宣言が出るのはいつか分からない。

東電は東北の歴史の歯車を止めてしまっていることを分かっているのか。

 

 

  川柳「朝囀」 しりぬぐい 国から言い出す めでたさよ () 

 (朝のさえずり)

 

2013年8月27日 (火)

地に墜ちたリ、大学人たち

 東に浮気がバレて妻に殴り殺された大学教授がいれば、西には宿泊もしていないホテルに侵入してバイキング朝食を食い逃げした女の准教授がいる。

かと思えば、東には女子留学生にホステスのアルバイトを斡旋した教授もいる。

大学とは、大学人とは何ぞや。

宮沢賢治ありせば何と言って嘆くだろう。

 

 人を愛することは大いに結構だが、よこしまな恋はいけない。

妻や子どもを悲しませるではないか。

自分だけ思いを遂げればいいというなら結婚するな、子どもをつくるな。

野良犬のように好きに発情し好きに交わるなら家庭なんか要らない。

風雨をしのぐ木の根っこか橋の下のわずかなすき間があればいい。

 

 何で国立大学で教べんなんか執ったんだ。

名誉教授に誰でもなれるわけではない。間違いだったのか。

教え子たちを悲しませただけじゃない、人生の伴侶を狂わせ、殺人者にまでしてしまったではないか。

これからの人生を苦しみとつぐないの渕に落としてしまったではないか。

 

 西の女性准教授にも弱ったものだ。

愛媛大学、これまた国立大学だ。いや、国民の税金で営まれる大学だ。

やたらにホテルに侵入してバイキング朝食を食い逃げとは驚いた。

そんなことがバレるのも分からないで大学の先生になれるのか。

やっぱり野良犬みたいなものだ。

 

女子留学生にホステスのバイトを斡旋したご仁も岩手大学、国立大学だ。

不法就労そそのかしの罪になることくらい分かっているだろう。

それとも時々、スナックに紛れ込んでいかがわしいことをなんて企んでいたのではないだろうな。ケチな野良犬のように…

いや、失礼、純粋な留学生支援の気持ちからだったかもしれない。

 

それにしても何で相次いで国立大学の教官がこうまで堕落してるんだ。

朝食も食べられないほど安月給だとは思えない。

中国の古書「大学」は、大学とは己自身を収めてこそ、人を治めることができると「自収」「人治」の教えを説いている。

あなたたちには次代の人材を育てる力も資格もないぞ!

 

 

 川柳「朝囀」 いつの世も 朽ちていくのは 学びから  ()

 (朝のさえずり)

 

2013年8月26日 (月)

潘総長発言、メディアは騒ぎ過ぎだ

 何でもかでも敵だ、味方だと騒ぎ立てるのはちょっと問題じゃないか。

国連の潘基文事務総長が、日本は歴史認識を正しく持つべきと会見で述べたという。 

そうしたら日本の新聞もテレビも、一斉に「国連事務総長が一方に問題があるような認識を示すとはけしからん」「異例中の異例だ」と気色ばんでいる。

 

 歴史認識をめぐって日本と韓国・中国間で対立している時、日本に名指しで注文を付けたのは思い切った行為だ。

潘事務総長は韓国の人でもあり、しかも韓国での会見だ。

身びいきな発言だとすぐ思いたくなるが、そこはひと呼吸おいて反応すべきだ。

すぐムキになる、感情対立が好きだ…そう受け止められてしまう。

 

 国家間が対立する問題で国連事務総長が一方に立った発言はいくらもある。

イスラエル・パレスチナ間、南北朝鮮間、かつては中国・インド間などだ。

潘事務総長の発言をたどっても無分別に日本に注文を付けているわけではない。

日本は未来を見通すビジョンを持つことが必要だと言っており、その通りだ。

もちろん、対立がこれ以上深まることを気遣っての発言じゃないか。

 

 日本の新聞、テレビが一斉に声高に「異例」発言をするところがこわい。

外電原稿が全国の地方新聞に配信され日本列島が「異例」反応で染まってしまう。

そういう殺到性、単一性こそメディアは自戒しないといけない。

反感や反発を煽ったことが不幸な結末を招いたことを忘れてはならない。

メディアには政治を諌め叱る役割があることも忘れてはならない。

 

 それなのに政治をそそのかすようなことは最低だ。

潘事務総長の発言がどこに問題があるのかしっかりと示すべきだ。

そして深刻化する対立を解決する道筋こそ示すべきだ。

ただ騒ぎ立てるだけなら「朝三暮四」の猿たちと同じだ。

メディアには健全な世論を形成するための足がかりを提供する責任がある。

 

 

 川柳「朝囀」 メディアまで 敵だ味方だと 慌ててる  ()

 (朝のさえずり)

 

 

 

2013年8月24日 (土)

全柔連会長に宗岡氏、権威主義そのものだ!

何年か前、突然、相談役に退いた黒川博昭富士通社長に「会社には週に何回かお見えになるんですか」とたずねたら、まさに当意即妙の答えが返ってきた。

「オレ、相談役だよ…そうそう相談ごとがあるような会社じゃ危ないだろう。富士通はそんな会社じゃないよ」。

富士通立て直しの功労者は、そう言って笑い飛ばした。

 

 それじゃあ全日本柔道連盟の新会長に就いた宗岡正二・新日鉄住金会長兼最高経営責任者の場合はどう考えればいいのだろう。

少なくとも最高経営責任者だからもちろん毎日出社して指揮を執るのだろう。

社長がいるからそこまで責任はないというなら肩書に偽りありだ。

案の定、宗岡新会長は非常勤で指揮を執るのだという。

 

そんなことで責任もって柔道界の立て直しがやれるのか、と誰もが思う。

それを予想してか近石康宏・元大阪府警本部長を専務理事に置いて代行させる。

はあ?泣く子もだまると言われた元大阪府警本部長に下請けさせるんですか。

日本プロ野球機構が元駐米大使をコミッショナーにしてつまずいているのと同じように肩書主義、権威主義そのものじゃないか。

 

最高経営責任者なんかに半ば名前だけで会長を引き受けてもらうより、近石氏を

会長にすれば済む話じゃないか。

そうすれば宗岡氏も心おきなく最高経営責任者の任を果たせるだろう。

多分、宗岡氏の後は近石氏を全柔連会長にする含みがあってのことだろうが、柔道界全体の立て直し、改革とは外れた意思が働いているようでしょうがない。

 

東大という学閥色が柔道界の改革、刷新にどう生きるのかも気になる。

組織に官僚、権力の色を持たせることでそれが可能だとも思えない。

学生時代を通して柔道と親しんできた者同士だからお互いに分かり合えるという話が流れているが、それはこじつけだ。

スポーツを通して人格を陶冶できたかどうかが重要なのだ。

会長が常勤でなくても健全たり得る柔道界を早く見せてほしい。

 

 川柳「朝囀」 大物が 泥をかぶった ためしなし  ()

 (朝のさえずり)

 

2013年8月22日 (木)

前橋育英、イチロー、おめでとう

 前橋育英高校、優勝、おめでとう。

全員野球、ついに実ったね。初出場で初優勝もすごいね。

チャンスは当然だが、何度かのピンチで全員野球をやり遂げた。

常総学院戦は圧巻だった。9回、2アウト、0対2…絶体絶命の地獄から何と同点、さらに逆転で勝ち残った。

 

その戦いの足跡がすべてだ。猛暑を吹き飛ばして、清々しかった。

準優勝とはいえ、やっぱり全員野球で食らいついた延岡学園もあっぱれだ。

前橋育英とほとんど力は変らなかった。

どの試合も後半の反撃は素晴らしく、さすが九州男児だと思わせた。

勝負は時の運…甲子園で学んだことは必ず実る時が来る。

 

前橋育英はもちろん、延岡学園も胸を張って堂々と郷里に凱旋せよ。

夢の甲子園で戦った感動と喜びを故郷の人たちに報告してください。

あとに続く後輩たちにも教えてやってください。

必ず心躍らせて練習に励み、甲子園をめざす頑張りを見せてくれるはずです。

猛暑の中をスタンドに詰めかけ応援してくれた人々への感謝も忘れずに…

 

もう一つ、喜びを書かなければならない。

ヤンキース、イチロー選手の日米4000本安打達成の大記録だ。

メジャー通算でも2721安打で希代の名打者ルー・ゲーリックに並んだ。

天賦の才能におぼれず、コツコツと研鑽を積んできた結果がそこにある。

「求道者イチロー」の面目躍如だろう。

 

高校球児たちにとっては甲子園最終日に大記録が伝わったのは何かの縁だ。

プロの世界をめざす者もいるだろう。

イチローが歩んだ道、そして教えている精神をたどるのも無駄にはならない。

第二、第三のイチローが続いて出てくることを期待したい。

入場料も払わず家に居ながらにして感動を与えていただいたことに感謝したい。

 

 川柳「朝囀」 甲子園 みんな監督 解説者  ()

 (朝のさえずり)

東電も国も被災地漁民をなめている

 福島第一原発は今も事故が続いているんだなとつくづく思う。

次から次へと、よくもまあこんなに問題が出てくるもんだ。

東電の原因者意識のいい加減さにも腹が立つが、ぬけぬけと事故対策の第一次ステージは収束! と宣言した民主党・野田内閣に怒りがこみ上げる。

 

 高濃度の放射能汚染水が300トンも海に漏れ出ていることが判明した。

ストロンチウム90は法定基準1リットル当たり30ベクレルと規定されるが、何と8,000万ベクレルの高濃度汚染だという。

タンクには水位計もつけられていないから、汚染水の漏出量は推定だ。

どこから、なぜ漏れたかも分かっていない。

 

 放射能の総放出量はストロンチウム90が最大10兆ベクレル、セシウム137は20兆ベクレルに達すると試算されている。

一体全体、それがどれほど深刻なのか素人には分からないが、国際的な尺度で言えばレベル3「重大な異常事象」の水準だという。

それが魚介類や人体にどれだけ危険なのか説明もない。

 

 東電はこれまで、タンクの汚染水は海に漏れていないと言ってきた。

結果的にウソを言ってきたということになるだろう。

それは東電は危機意識も当事者意識もどこか抜け落ちているからだ。

あっちこっちで問題が出ればそれにフタをしてあるくという一時しのぎだからだ。

どっかで国をアテにしているフシがある。

 

国もそうだが、汚染水は海に流してしまえばいい…という意識があるからだ。

冗談じゃない、海は漁業者の生活と命がかかった仕事場だ。廃水所じゃない。

原発事故で出漁もできず、汚染水騒ぎで試験操業も足止めを食っている。

2度や3度のお詫びで済むような話ではない。

魚介類への放射能汚染の疑いが晴れるまでには何年かかるか分からない。

 

東電の原因者責任を厳しく追及してきた新聞、テレビが豹変しているのは気に入らないが、もう、東電にまかせておくわけにはいかない。

国策として推し進めてきた原発政策の担い手だったことも否定しきれないのだから、早急に国が先頭に立つしかないだろう。

余計なことだが、ネクタイにスーツの東電幹部の会見姿には違和感がある。

 

  川柳「朝囀」 こんな時 汚染マグロを 思い出す  () 

 (朝のさえずり)

2013年8月20日 (火)

政権ばなし?まじめに政治やれよ!

 民主党から自民党に政権が戻ってまだ1年にもならない。

政局優先政治に決別すべく衆参ねじれを解消した参院選からまだ1か月だ。

それなのに野党は「政権交代だ」「野党勢力結集だ」と騒いでいる。

一体、何のために国会議員をしてる。政治家の本業を何と心得ているんだ。

 

今、国はどういう時にあるのか分かってますか。

国の借金はとうとう1,000兆円の大台を超えてしまった。

政権の責任が大きいことは当然だが、政権の破たんは国の破たんです。

この窮状を切り抜けることは容易でない。

正直、今の野党が命がけで取り組んでもどうにもなりません。

 

デフレ脱却だって財政構造の再建だって消費税増税だって全政治家の責任です。

国が壊れてしまっても政権に座すことがそんなに価値がありますか。

政治家は常に国民と共にあり、国と共にあるんです。

政権に座すことが目的だなんて勘違いをしないでいただきたい。

 

みんなの党の渡辺代表が、野党が今の枠組みで協力する政党ブロックを考える時期に来ていると述べ、次の衆院選挙に向け野党各党が共通の政策や総理大臣候補を示せるよう法案の共同提出などを進め、信頼関係を築こうと声をあげたそうだ。

自分の党もまとまらないのに政権どころではあるまい。

 

数だけまとめて政権を取れば何とかなる。

そんなこと通用しないことが徒党の集団、民主党政権が嫌というほど見せつけた。

そんなことに何度も騙されるような国民ではありません。

見くびらないでいただきたい。

民主党に対して「お役目ごくろう! 」の引導を渡したではないか。

 

TPPもアジアの隣人との領土をめぐる対立も腕組みして見てるだけでいいか。

尖閣の国有化強行で対立に火をつけたのは今、野党の民主党、野田幸彦政権だ。

対立の火を放っておきながら対話の糸口さえ作れない。

国民は政治家にちゃんとした政治をやってほしいから民主党から政権を取り上げ、ねじれを解消したのだ。政権交代なんか考えてる国民は1人もいない。

 

 川柳「朝囀」 血税で 恋愛ごっこ いい身分  ()

 (朝のさえずり)

2013年8月18日 (日)

成長戦略は企業の責任だ

 3本の矢のうち成長戦略の具体化を早くやってくれ!

「主要」という企業111社へのアンケート結果は安倍政権にそう迫っているという話が新聞に出ていた。

素直に読めば政権への信頼だと思えなくもないが、見方を変えれば何とも勝手なことを言ってるなと怒りたくなる。

 

 景気動向を拡大、緩やかに拡大と100社、大半が評価している。

消費税率の引き上げにも約70%の企業が容認の回答をしている。

ところが肝心の賃上げには慎重、いや極めて後ろ向きで大半が横ばいの回答だ。

デフレを脱却し、経済成長を実現するには賃上げで消費を活性化するしかない。

それなのに収益はしっかり金庫にしまい込んでしまおうという算段だ。

 

 主要30社の内部留保は普段の4倍にあたる8%の増え方だ。

景気回復による収益増をため込んで、アベノミクスのいいとこ取りをしている。

いや、そればかりか上場企業の経営陣で年間1億円を超える高額所得者は80人も増えて300人時代を迎えている。

小型、中型の和製カルロス・ゴーンがいっぱいなのだ。

 

 そのくせアベノミクスには3本の矢のうち金融緩和と財政出動はいいが、成長戦略の具体化を急げと注文を付けている。

まさに言いたい放題である。

規制緩和や法人減税などは政府の仕事だが、賃上げによる消費刺激や設備投資の強化などは企業が取り組まなければならない仕事だ。

 

 政治の力で景気回復は着実に進めてほしい。

収益もそれに伴って増えてほしい。

でも、自分の会社の人件費、固定経費が増えるのだけはご免だ。

後年のことを考えると従業員、社員も甘やかしたくはない。

企業の経営陣はそんなケチくさいことばかり考えているのだ。

 

 3本の矢のうち成長戦略こそ企業が力を発揮し、社会への貢献を競うべきだ。

企業収益が回復しているのだからいくらもやれるだろう。

それなのに国をアテにして、何でもやってもらおうとする。

普段、企業経営の何たるかも考えずノホホンとしているからだろう。

借金1000兆円を超えたという財政危機もその元は企業の経営危機なのだ。

 

 川柳「朝囀」 経営陣 カルロス・ゴーンの 顔ばかり ()

 (朝のさえずり)

 

 

 

  

2013年8月16日 (金)

ゴルフ、ゴルフと騒ぎなさんな

 安倍首相だけと思ったらオバマ米大統領もこの夏は休暇の過ごし方をなじられた。

いずれも好きなゴルフがやり玉にあげられた。

安倍首相は東北地方が豪雨被害に見舞われるなかでのゴルフに「時を考えろ!」となじられ、オバマ大統領はゴルフ場への行き来に専用ヘリを使用したことに「公費の無駄づかいだ」と批判された。

 

 だが、考えてみればどっちも公に認められた休暇中のことだ。

そのために何か重大な支障、不手際が生じたわけでもなかった。

「重大事が起きたらどうする」と仮定の話が通るならリーダーは休息できない。

海江田さん、それだけで「危機意識が全くない」と言えますか。

現実に政府の防災機関が地元自治体と対応し問題は起きなかった。

  

 オバマ大統領の場合は休養先まで新型輸送機オスプレイを使ったことと愛犬ボーを伴ったことが目の敵にされている。

時々、テレビにも登場し人々を癒しているあのワンちゃんだ。

「飛行1時間に1万ドルもかかる」「無駄づかいだ」というわけだ。

幸い、オバマ家の一員たるボーにもストレス解消が必要だとの声もあるそうだ。

 

 確かに公人、公費にかかる話だが、何かみみっちくありませんか。

公務を放り出したのでもないし、災害対策や国家財政にかかわるような大問題に発展したわけではない。

日ごろの激務、重労働をいたわるくらいの思いやりがあってもいい。

そこまで人々は心のゆとりを失ってしまっているのだろうか。

 

待てよ、市民、国民が本当にそんな批判をしているのだろうか。

ことさらこじつけているのはそんな記事を書いている記者ではないのか。

よく「問題になりそうだ」「批判の声があがりそうだ」と書く癖の記者がいる。

だが、そういう話が問題になったタメシはない。

政治家たちの「批判のための批判」を見極めてこそジャーナリズムだ。

愛犬を休暇に連れて行く費用まで問題にする人が本当にいるのだろうか。

 

 

 川柳「朝囀」 重箱の 隅をつついて 鯛のがす  () 

 (朝のさえずり)

 

2013年8月15日 (木)

終戦の日、3つの誓い心新たに

 8月になると「3つの誓い」を思い出す。特別に国が公式に決めたものではない。日本国中の人が「あの日」、心に刻んだはずの思いだ。

もう、金輪際、戦争なんかしない。貧しくともみんなで力を合わせて生きていこう。戦争で迷惑をかけた国々に心からお詫びをしよう。

そう誓ったはずなのだ。

 

 恐らく日本人が最も素直で人間らしさを取り戻した一瞬だったと思う。

だが、それもわずか5年そこそこで吹き飛んでしまった。

朝鮮戦争とともにやってきた「戦争特需」で復興の足がかりをつかみ、その後は工業の勃興と地方への広がり、所得倍増、列島改造、先進国へ仲間入りと躍った。

急激な発展は人々の心をゆるめ、勝手気ままが横行するようになった。

 

 「あの日」、敗戦の日から68年、今こそ「3つの誓い」を心新たにしよう。

「世界の孤児」になりかかった国を仲間として迎え入れてくれた国々に感謝する心を忘れてはならない。国が豊かになったって、国民が貧しいままであってはならない。もちろん、あの悲惨な狂気の戦争に歯車を戻してはならない。

戦争に「いい戦争」「正当な戦争」なんかあるはずがない。

 

 「あの日」、私は5歳だった。戦争の恐怖は心の髄まで浸み込んでいる。

生まれて間もなく開戦、恐怖のるつぼでの中で育った。母の後を追って防空壕に逃げ込む日々だった。「あの日」、防空壕の前、柿の木の下で母や近所の人たちが泣いていた。木箱の上に置かれたラジオから声が流れているのをみんな聞いていた。それが玉音放送だということを小学校に上がってから先生に聞いた。

 

 恐怖が一生の原体験になるようなことは私たちだけでいい。

もちろん若者たちを戦地に送り込んで無駄死にさせることも兵器を持たぬ国民を戦火に苦しめ死に追いやる狂気は繰り返してはならない。

英霊や戦争犠牲者の霊を悼む事は忘れてはならないが、戦争を美化したり美談にすることは絶対にあってはならない。戦争を知らない世代には特にそのことを心からお願いしたい。

 

 「あの日」もこんな焼けつくような猛暑だった。

「あの日」を思い出してくれ! 英霊や戦死者が私たちに呼びかけているのだ。

国民1人ひとりが静かに手を合わせ英霊や戦死者を悼むやり方が一番自然だ。

ぞろぞろと黒ずくめの集団で参ずるのがふさわしいのかどうか。

そこに英霊や戦死者への悼み以外に何か狙いがあるとすれば戒めたい。

間違いのない道を歩んでいます…英霊や戦死者に胸を張って報告できるか。

 

川柳「朝囀」 めぐりくる 平和の誓い セミしぐれ  ()

 (朝のさえずり)

 

 

 

2013年8月12日 (月)

どこが悪いのか、首相の休暇ゴルフ

 安倍首相の休暇ゴルフを批判した民主党,大畠幹事長への風当たりは厳しい。

特に若い世代からは総スカンだ。

「休暇中にゴルフをしようが何をしようが自由じゃないか。

首相といえども生身の人間だ、自然の中で疲れを癒し、英気を養うことは大切だ。

誰に何の迷惑もかけていないじゃないか」…そんな受け止めだ。

 

 きわめて正常な反応だと考える。

東北地方が大水害に見舞われ犠牲者も出た翌日のゴルフ、大畠幹事長は被災地を視察して怒りがこみ上げたのだろうが、若い世代の気持ちをつかめなかった。

安倍首相のゴルフが被災地の救援に滞りを招いたわけでもない、政府、防災機関をあげて作業にあたっている。

そのことを知っている若い世代は、大畠氏の人気取りだと受け止めたのだ。

 

「被災した人々は休みどころではない、首相も国民と共にあってほしい」。

大畠氏のこの言葉が聞く者に一段といやらしく聞こえたのだろう。

「それならお前さんは休暇を取らないか」「全国どこかで大災害があった時にたまたま旅行中とか宴会中とかいうことはなかったか」「首相だからって文句つけるけど、批判じゃなく誹謗だよ」…ネット上には厳しい声があふれている。

 

 それだけじゃあとどまらない。

「国際交流と理由をつけてフィリピンにゴルフ旅行した大臣、口蹄疫で苦しんでいる宮崎県を放りだしキューバ旅行を強行、お目当てのカストロに会えずゴルフをして帰ってきた大臣も民主党にはいたじゃないか」…そんな声も出ている。

ここまで来ると大畠氏のゴルフ批判はもはやヤブヘビだ。

 

 もっと厳しいのは東日本大震災、福島原発事故後の民主党の対応を問う声だ。

「何もできなかった民主党」「何一つアテにできなかった」「被災地は自治体、警察、自衛隊の協力で自力で戦った」…そんな声さえ聞こえてくる。

念願の幹事長になって、つい力んでしまった大畠氏、与党批判なら何でもパクつく新聞、テレビがひいきの引き倒しを演じてしまった。

復権から走り続けてきた安倍首相、ゆっくり英気を養って、休暇後にはまたひと踏ん張りたのみますぞ!

この国が忘れてしまった精神はそこだ。

 

川柳「朝囀」 永田町 ケチつけ合って 飯を食い  ()

 (朝のさえずり)

 

 

 

2013年8月 9日 (金)

甘い検察、原発事故は全員不起訴だと

 福島原発事故をめぐり業務上過失致死傷罪などで告訴・告発された菅直人元首相や勝俣恒久前東電会長らは全員不起訴になると朝日新聞が報じている。

「やっぱりな…検察は甘いな」というのが第一感だが、被災地の人たちはとても受け入れることはできないだろう。

 

 春には立件の可否判断が出ると言われていたのが、ここまで延びた上に「全員不起訴」だなんて随分愚弄した話だ。

原子炉のメルトダウンという最悪の事態を招き、初期対応のまずさから適切な避難行動がとれず住民被曝や放射能拡散を招いたのに、不起訴では事故の責任は一体どこにあるというのだろう。

 

あれだけの事故を起こしながら誰1人責任を問われない。

そんなことが世界に通用するだろうか。

多くの住民を放射能で被曝させ、避難措置の手遅れで被害を広げたことは刑法上の過失責任をはっきり推認できるじゃないか。

そこまで過失責任の中身が明確なのに立件できないとは信じられない。

 

検察当局は、住民が被曝して傷害を負ったことについて「被曝による傷害と認定できない」としているが、十分に検証したのかどうか疑わしい。

原子炉建屋の水素爆発を招いたのは原子炉格納容器の圧力を下げるベント(緊急弁の開放)の遅れが原因だとする告訴には、放射線量が高く、停電も重なって作業が遅れたことによるものと退けている。

 

 政府や国会の調査委員会が事故後の菅首相の対応を「不合格」と断定、「現場に過干渉を繰り返し、危機の取り組みとしては最低だった」と断じている内容に比べて検察当局の追及は甘い。

原発の電源をすべて失って、原子炉が冷却できなくなるような大規模な津波が専門家の間で予測もされていなかったのだから、菅元首相や東電幹部の刑事責任を問うのは無理だという単純な片づけ方をしている。

 

告訴状は、事故を発生させた落ち度だけでなく事故後に適切な対応をせず、避難した入院患者らを死に到らしめ多数の住民を被曝させて傷害を負わせた責任にむしろ重心を置いているのに、検察は大津波に対する予見性という方向違いの検証で片づけているのは理解できない。

大自然のなせる猛威のせいにされてはどんな告訴・告発も一片の紙切れになってしまう。そんなことでいいのだろうか。

 

川柳「朝囀」 法治国 人の命は あと回し  ()

 (朝のさえずり)

2013年8月 8日 (木)

海は廃水タンクじゃないぞ!

 福島原発の高濃度放射能汚染水の海への大量流出は事故直後からずっと続いていた可能性が強いという。1日300トン、並みな量ではない。

今ごろ何を寝言みたいなことを言ってるんだというのが実感だが、東京電力の危機意識の薄弱さ、生命軽視の経営倫理を示す何ものでもない。

 

 海の近くに生まれ育った身からすると、またまた人間は汚れや危険を海に捨てようと企んでいるのかと怒りを覚える。

工場廃水、農薬の汚染水、さらにはシ尿まで捨てられ海は人間社会の廃水タンクのようにされた時代が長かった。

それが人命尊重と環境対策がうるさくいわれ救いの手が加えられた。

 

それもつかの間で今度は放射能による汚染がしのび寄っている。

海とともに生きる漁業者や海洋業者を除けばさほど世間の関心は感じられない。

東電も政府も海に放射能汚染水が流れ込むことを予想していたのではないのか。

地下水は重力、水圧によって地中深く浸透する。

放射能で汚染された土壌の間を浸み込んでいく時、地下水も汚染される。

 

それが地下深いところから海に染み出ていくことは素人にも分かる。

原発敷地の地下を箱型に固めてしまわない限り汚染水の漏出は防げない。

技術的にも経済的にもそんなことができるわけがない。

原発施設を取り囲むように土を凍らせて地下水が流れ込むのを防ぐ工事を考えているようだが、そんなことができるのか。

 

その費用は数百億円に上り、東電で賄い切れないから一部国費を投入する。

一企業の責任を国費で賄うことはできないから、研究費名目で出すという。

研究費目的で…と裏事情を明かしている政府にメディアから異論も出ない。

事故の収束を急がなければならないのは当然だが、国費といえども税金だ。

巨額の税金を注ぎ込んだ後で「効果がありませんでした」なんて言わないで欲しい。その恩恵によほど東電は感謝してもらわないといけない。

当然だと言わんばかりの会見を繰り返されては困る。

 

 

 川柳「朝囀」 困ったら 国に頼れと 社是にあり  () 

 (朝のさえずり)

2013年8月 7日 (水)

自民一強は民意とねじれてなんかいない

 国民は「自民党一強」を望んでいなかった。

「ねじれ」の解消も望んではいなかった。

参院選挙から2週間あまり経った今、奇妙な政治評論が聞こえる。

本当だろうか。学者や評論家は国民1人ひとりに確かめたというのだろうか。

 

自民党が得票率の割に議席占有率が高いことを言っているらしい。

選挙区では得票率43%なのに約64%の議席占有率だったし、比例区も得票率は30%そこそこなのに約40%の議席を奪った。

得票率が過半数にも達しないのに選挙制度のカラクリで議席を増やしただけで、民意を正確に反映した議席数にはなっていないというのだ。

 

ちょっと待っていただきたい。

得票率にピッタリの議席獲得数になるような選挙制度があるのか。

もし、あるんだったら教えてもらいたい。

得票率というのは議席獲得数が決まったところで逆算してはじき出されるものだし、得票率から議席数を決めるシステムにはなっていない。

 

今の選挙制度では得票率に比して獲得議席数が大きくなる。

それは何も自民党一強を生んだ今回だけのことではない。

民主党一強を生んで「ねじれ」を招いた6年前の参院選のときだって同じだった。

その時に「国民は民主党一強を望んでいなかったとなぜ騒がなかった。

評論家やメディアにとっては自民党がいじめ安いからだろうか。

 

10人中、3、4人しか自民党に投票していないじゃないかという不満はあろう。

だが、一票でも多く得票した者が議席を得て、議員総数で多数を得た政党が主導権を握る。それが多数原理に基づく民主主義だ。

自民党が「一強」の勢力を得た選挙は有権者の選択の結果だ。

それは国民が望んで描き出したものに最も近い勢力図なのだ。

 

それを否定し、独走、暴走の恐れあると騒ぎ立てるのは民主主義の冒涜だ。

自民党と民意の「ねじれ」が問題だなどというのは暴論である。

多勢に無勢、少数をけしかけ多数に対抗させるのがジャーナリズムではない。

「ねじれ国会」では政治が前へ進まない。

国民は数に頼って国会審議をねじ曲げ重要法案を廃案にしてしまう野党の暴走をまず封じたのだ。自民一強は民意とねじれてなんかいない。

 

川柳「朝囀」 ぼけ評論 民意も敵と 言いくるめ  ()

 (朝のさえずり)

2013年8月 5日 (月)

麻生発言のどこがナチス肯定、ナチス礼賛だ

 麻生発言のどこがナチス肯定、ナチス礼賛だというのか。

騒々しい環境で憲法の改正を進めてはならない、とはっきり言っている。

熱病にうなされたような騒ぎの中で民主主義を破壊していったナチスのやり方を反面教師として学べと言ったのだ。

見習え、真似ろと言っているのではないだろう。

 

「手口」だ、「学んだらどうか」などという一言片句を切り取って騒ぎ立てたら発言はすべて問題ありになってしまう。

もちろん、そんな例えを持ち出した麻生氏の常識外れには問題はある。

癖のある言い回し、ひょうきんな話しぶりが得意な人だが、時と場所がある。

憲法改正という重大事がテーマの席で「ナチス」とは迂闊過ぎる。

 

 撤回したから、もう済んだ話だとはならない。

麻生氏は隠忍自重し、発言には十分注意してほしいし、国民に真意が伝わるようできるだけ早い機会に説明をした方がいい。

野党や一部のメディアが言っている集中審議とまでいかなくても会見で十分だ。

麻生氏としても真意をしっかり理解してほしいだろう。

 

どうでもいい話とは言わないが、政治家にもメディアにも他に重大な仕事、課題が山積みじゃないか。

選挙制度改革はどうする。衆参院とも違憲状態のままでは選挙は続けられない。

司法が選挙の「無効」、やり直しを突き付けてくることは間違いない。

国会が憲法を踏みつけたままで何が民主主義、何が主権在民だ。

 

アジアの隣人から領土、領海を脅かされ、事態は国難じゃないか。

領海ではわが国の艦船がレーダー照射を受けるなど一触即発の危うさだ。

アベノミクスだって消費税率改定、TPPだって今が集中論議の時だ。

与野党が権力闘争の具に貶めていいテーマではない。

国をあげ、国会をあげて取り組まなければならないテーマだ。

 

東日本大震災の被災地の復興はどうした。

復興予算の3分の1は使われず、1兆円余の金が使い道もなかったという。

民主党政権がいかに無能無力であったかを如実に示している。

麻生発言に為すべきを忘れて「予算委だ」「集中審議だ」と叫ぶ資格なんかない。

それを叱るべきメディアが一緒になっているんじゃ話にならない。

 

 

川柳「朝囀」 あげ足を 取って取られて 1億円  ()

 (朝のさえずり)

 

社会保障改革話し合いから逃げ出した民主党

 民主党が社会保障制度改革をめぐる協議の場から離脱を発表した。

民主党が政権党として発議し、野党だった自・公両党を呼び込んで誕生させた3党協議の場なのに自ら下りてしまうとはあまりに身勝手だ。

こういう政治集団だから国民の失望を買うのだ。

社会保障制度改革は党の看板政策じゃないか。

 

協議の場から下りる理由を聞いて怒りを覚える。

自・公両党が抜本的な制度改革を進めようとしていないからだという。

改革の内容を協議しているのは民主党が主張して設置された国民会議だ。

しかも、そのメンバーの人選にも直接参加した。

つまり、民主党の意向を無視した協議が行われているとは思えない。

 

その意見を踏まえて制度改革の方向付けが行われているわけで、自・公両党の意向だけで決まっているのではない。

仮に月7万円保障年金制度の創設が取り入れられていないことなどが不満だというなら、それは民主党の身勝手だ。

2009年総選挙で子ども手当とともに民主党が政権奪取カードの看板に掲げた政策だが、民主党自身が実現のメドをつけられなかったものだ。

 

 国民会議の議論に乗ってこなかったのはやはり現実的でないという判断だろう。

土俵を降りることにした理由は多分、他にあるのだろう。

自・公両党と一緒になって増負担路線を描くのでは戦いの視点がぶれてしまうという不安と矛盾が野党に転じたことでのしかかってきたのだろう。

当時の野田首相の解散騒動のツケだという思いもあるに違いない。

 

元々、批判勢力として誕生した政治集団であり、批判する立場に立ってこそ安心できる。それの方が居住まいもいい。

つまり、社会保障の制度改革の困難さや増税・増負担論争から逃げ出そうという方向にカジを切り替えたのだ。同時に国民の厳しい批判に便乗して対抗、対決路線に出ようとしているのだろう。

 

 川柳「朝囀」 意気地なし 抗議と見せて 退散す  ()

 (朝のさえずり)

 

2013年8月 2日 (金)

リーダーもまともに選べぬ政治家たち

 参議院本会議で副議長の選挙をしたら、投票した議員の数よりも多い票が出てきた。開票作業を進める担当者はびっくり、作業の手が止まってしまった。

議員の数より票が少ないということは、棄権、持ち帰りなどであり得るが、票が多いという話は聞いたこともない。

 

2日の参議院本会議で現実にあった話だ。

もちろん憲政史上初めての珍事、いや不祥事だ。

よく調べたら犯人がいた…社民党の又市征治議員と無所属の糸数恵子議員だ。

席に重ねて置かれていた予備の投票用紙も一緒に投票しちゃったという。

もちろん、本人たちは気がつかなかったというのだが…

 

投票をやり直して副議長は選出されたが、なお、1票については真相不明だ。

それにしてもご両人とも当選3回のベテラン、良識の府の良識人のはずだ。

「間違えた」「うっかりしてた」では説明もつかない。

「ボケっとしているからだ」「新人議員だって間違わなかったじゃないか」と党の内外から非難の声が上がっている。

 

2人に対する懲罰動議が参院に出されたそうだが、それだけでいいか。

副議長を選ぶ大事な選挙さえまともにやれないのでは議員を辞した方がいい。

3年前、参議院の法案採決で席を立った隣の議員の投票ボタンを押した若林政俊元農水相が即刻、議員辞職した例もある。

 

 他人のミスや過ちには「辞職」「辞職」と厳しく攻めたてるのに、わがことになるとああこう言いわけするか沈黙してしまう。

メディアもこういう政治家としての根本的な資質の欠陥に甘い。

あるいは弱小政党にあるものには理由もなく寛容である。

「ミス」「トラブル」とひと言で片づける資格はメディアにはない。

参議院は1票についても一刻も早く本当のことを明らかにせよ。

 

 

 川柳「朝囀」リーダーを まともに選べぬ 民主主義  ()

 (朝のさえずり)

 

 

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