社会保障改革話し合いから逃げ出した民主党
民主党が社会保障制度改革をめぐる協議の場から離脱を発表した。
民主党が政権党として発議し、野党だった自・公両党を呼び込んで誕生させた3党協議の場なのに自ら下りてしまうとはあまりに身勝手だ。
こういう政治集団だから国民の失望を買うのだ。
社会保障制度改革は党の看板政策じゃないか。
協議の場から下りる理由を聞いて怒りを覚える。
自・公両党が抜本的な制度改革を進めようとしていないからだという。
改革の内容を協議しているのは民主党が主張して設置された国民会議だ。
しかも、そのメンバーの人選にも直接参加した。
つまり、民主党の意向を無視した協議が行われているとは思えない。
その意見を踏まえて制度改革の方向付けが行われているわけで、自・公両党の意向だけで決まっているのではない。
仮に月7万円保障年金制度の創設が取り入れられていないことなどが不満だというなら、それは民主党の身勝手だ。
2009年総選挙で子ども手当とともに民主党が政権奪取カードの看板に掲げた政策だが、民主党自身が実現のメドをつけられなかったものだ。
国民会議の議論に乗ってこなかったのはやはり現実的でないという判断だろう。
土俵を降りることにした理由は多分、他にあるのだろう。
自・公両党と一緒になって増負担路線を描くのでは戦いの視点がぶれてしまうという不安と矛盾が野党に転じたことでのしかかってきたのだろう。
当時の野田首相の解散騒動のツケだという思いもあるに違いない。
元々、批判勢力として誕生した政治集団であり、批判する立場に立ってこそ安心できる。それの方が居住まいもいい。
つまり、社会保障の制度改革の困難さや増税・増負担論争から逃げ出そうという方向にカジを切り替えたのだ。同時に国民の厳しい批判に便乗して対抗、対決路線に出ようとしているのだろう。
川柳「朝囀」 意気地なし 抗議と見せて 退散す (誠)
(朝のさえずり)
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