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2013年9月 5日 (木)

IOCロゲ会長、日本の政治を叱る

 7年後の状況を考えて選ばれるべきだ。

2020年夏季五輪の開催地についてIOCのロゲ会長がそう発言した。

多分、ブエノスアイレスでの会見で福島原発の放射能汚染水をめぐって質問が相次いだことを受けて、不要な騒ぎになることを鎮めようとしたのだろう。

 

会長発言が実際の選定過程でどう影響するか分からない。

五輪東京誘致に賛成の人たちは「いい時に言ってくれた」と大歓迎だろう。

見えない恐怖、放射能のことだからいくら大丈夫と言ったって不安はある。

もし影響が拡大,浸透してしまったら大変だ。五輪どころじゃない。

その不安の広がりを抑える発言になったと歓迎するのは当然だろう。

 

 一方、反対の人たちは「それ見たことか」と勢いを得た思いだろう。

「IOCが会長を先頭に放射能汚染水の影響を気遣ってる証拠だ」。

「不安が残ったままの7年後に開催が可能かどうかの懸念を表明したんだ」。

「IOCは万が一のことを本当に心配しているんだ」。

反対派はそんな風に受け止めている。

 

 でも、7年後のことなんか分からない。来年のことだって分からない。

政府が国費470億円も投入して始める汚染水対策だって実験を含めた話だ。

7年後に本当に「安全」になっているのかどうかは分からない。

首相やJOCが「責任もって解決する」と言ったって不安を打ち消すのは困難だ。

東電はもちろん初動段階で無為無策だった民主党は深刻に受け止めるべきだ。

 

 福島原発事故から1年9か月も政権の座にありながら決め手になる放射能汚染対策をやれなかった菅、野田政権は責任から逃れられない。

特に野田政権は政治戦略ばかりにこだわり何と原発事故の収束宣言までやった。

そんなことに一言もふれることなく、五輪誘致合戦に「勝つか」「負けるか」だけで騒いでいるメディアは恥じらいがない。

 

 いずれにしろ五輪を誘致する以上、放射能不安は解決しなければならない。

世界が納得するまで実情を報告し信頼を取り付ける責任がメディアにある。

「臭いものにフタ」「課題先送り」の政治にバチがあたった。

その政治を叱ることもできない能天気メディア。

ロゲ会長がそれに代わってわが国の政治を叱ったのだ。

 

 川柳「朝囀」 収束を 問い詰められて 大あわて  () 

 (朝のさえずり)

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