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2013年10月22日 (火)

尖閣国有化、事前に中国に伝えていた?

 尖閣諸島の国有化を閣議決定前に中国側に伝えていた―。

首相補佐官だった民主党の長島昭久衆院議員が著書で明らかにしたそうだ。

えっ、何だって! 第一感、そう思ったが、本当だろうか。

日中関係がこんな混乱状態になってしまった今ごろ、なぜだろう。

 

 長島氏が著書で明らかにしたところでは当時の野田首相が国有化の方針を決定し閣議で決定する前に中国外務省の張志軍次官らにつながるルートで伝えた。

そして暗黙の容認を引き出す確かな手ごたえを得るまでになっていたという。

ところが、中国政界の権力闘争の中で潰されてしまったのだという。

そんな話、これまでに聞いたこともない。初耳だ。

 

 領土の変容は隣国に事前通告するのが常識だが、野田政権はその禁を破った。

いきなり隣人のほっぺたを殴り飛ばしケンカを売ったという話になっていたが、そうじゃないということになる。そんな重要な話をなぜ今ごろになって、日中の軍艦の間でレーダー照射、領海、領空侵犯まで及んでいる一触即発の段になって明かすんだろう。長島氏の意図が分からない。

 

政治家がよくやる「今だから話そう」式の暴露なら軽率極まりない。

この話が本当なら今の国会に野田元首相と長島氏、それと交渉に直接参加したとされる外務省当局者の出席を求めて証人喚問すべきだ。

長島氏本人は日中国交断絶に至るかもしれない大問題だからこそ今ごろ書いたのだろうが、自慢ばなしとして政治利用されたんじゃたまらない。

 

 首脳会談で当時の胡錦濤主席から国有化自重を求められた2日後に野田元首相は国有化を強行した。当時の石原東京都知事の尖閣購入構想を受け胡主席は自重を求めた。当時、丹羽宇一郎駐中国大使も国有化強行を強く批判しており、野田首相の事前の根回し交渉がうまくいっていたとは考えられない。

外交の失敗を取り成して手柄ばなしにしようとはふてぶてしい。

 

 

川柳「朝囀」 失敗を 手柄と繕う 手品あり  (誠)

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