損じた暴れん坊にバッジ…軽率きわまる山本太郎議員
山本太郎参院議員が園遊会で天皇陛下に手紙を渡したのは軽率そのものだ。
園遊会という舞台にかこつけての行為だったほか、天皇陛下への直接の行為だったこと、反原発という政治活動の一端だったということ、その3点において批判されるべきものだ。
原発事故の子どもたちの健康への気遣い、劣悪な環境下での事故処理の実情を訴えたかったと言ってるが、こともあろう天皇陛下に直接手紙を手渡すとはあまりに剥き出し、戦略的過ぎる。首相官邸前での反原発シュピレヒコールを園遊会に持ち込み、しかも天皇陛下に直接ぶっつけたということだろう。
これが天皇に対する政治利用でなくて何だというのだろう。
そういう原発問題への気遣いがあるなら関係省庁への働きかけでなぜやらない。そのために参院議員になったのではないのか。世間の裏をかいたり、奇抜な言動によって人心を取り込もうというのは煽動家がやることで政治家のまともな姿ではない。テレビ文化の寵児そのものの勢いを政治の舞台に持ち込んでひと旗あげてやろうなどというのはいただけない。
事前に記者団から天皇陛下を政治利用することになるのではないかと諌められたのを無視してやったということは、どんなお咎めにも文句は言えない。
記者たちの忠告に「政治以前の問題だ。身分を横に置かせていただいて、一人の人間として現状を伝えたかった」と訳の分からんことを言っていたそうだが、政治家である以前に一人の常識人であるべきだと言葉を返したい。
こういう批判や非難がいつの間にか常識、良識を飛び越えてとんでもないところへ飛んで行ってしまうのが昨今のこの国だから困る。「知らなかったがために犯したミスを鬼の首でも取ったように問題にする。その騒ぎ方の方がひどいじゃないか」「騒いでいる方が天皇陛下の政治利用だ」といった声が出てくることだ。
そういう独善を排するためにも国会はしっかりケジメを示すべきだ。
川柳「朝囀」 損じたな あばれん坊に バッジつけ (誠)
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