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2013年12月17日 (火)

マンデラさん、故郷で眠りにつく

 

5日に95歳で死去した、人種の垣根を越えて人々から「国父」と尊敬された元南アフリカ大統領ネルソン・マンデラさんの遺体は、生まれ故郷東クープ州クヌに埋葬された。父や母と同じ墓地で眠りについた。

 

クヌがどんなところか行ったこともないが、丘陵地帯の農村だそうだ。

マンデラ少年はそこで仲間たちといっしょに遊び、牛や羊を追った。

きっと人間性豊かな父母に見守られながら育ったのだろう。

それでなければあんなにゆったりとした語り口で、心やさしい語り掛けのできる「静かなる闘士」が育つわけがない。

 

27年半の獄中生活に追い込まれながらも対話による人種解放に徹した。

それも95年の生涯の大半を差別撤廃に捧げた気高さは言葉で言い表せない。

チャールズ英皇太子ら4500人が参列した葬儀で、お孫さんが「祖父は裸足で学校に通ったが、最も高いところへ上りつめた。生きる手本だ」とあいさつしたと現地からの新聞記事にあった。

 

人種間に横たわる貧富の差はあまり縮まってはいない。

神はひとにぎりの豊かな国と圧倒的に多くの貧しい国をつくって、人類に助け合いの試練を与えた。だが、私たちはまだまともな答えを出せない。

それどころか地球上のあちこちで民族の対立が牙をむきあっている。

そんな中で生涯を閉じたマンデラさんはさぞ心配だったろう。

 

人の融和を求め続けたマンデラさんはそれが一番の難題だと知っていた。

今も天国でその難しさを世界の人々に分かってほしいと念じているだろう。

自らとらわれの身になって差別される苦悩を体験しながら取り組んだ。

今、世界のリーダーにはその情熱がない。権力に浸かり、財にまみれることしか念頭にない。そんなことに何の価値があろう。

 

生活の格差はほとんど世襲のように引き継がれる。

働き口にありつける機会の格差だって学歴、学校歴で引き継がれる。

人生というキャンバスに描ける希望さえ格差の中だ。

それを政治は解決することもやわらげることもできない。

マンデラさんの足もとどころか影も踏めない指導者ばかりだ。

 

 

  川柳「朝囀」 巨星墜つ 暗夜の明かり 消え入りぬ  (誠)  

 

 

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