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2014年1月 1日 (水)

プーチン大統領に迫るテロの脅威

 

 ソチ冬季五輪まで1か月あまりに迫ったロシアで連日テロが起きている。

プーチン大統領は政敵を次々と釈放し人権抑圧、政治弾圧への批判を和らげようと必死だが、間に合うのか。ソチ五輪は予定通りやれるのか。

開催に向けた危険信号はすでに黄色から赤色に変わったとさえ言われる。

 

抑圧から釈放へ戦略転換が遅すぎた。政敵の中の大物、弾圧の象徴、ミハイル・ホドルコフスキー氏は刑期を8か月ほど残した12月20日に釈放された。脱税などの罪で2003年からロシア北西部の刑務所に収監されていた。ソ連崩壊後の経済民営化に乗って石油会社ユコスの社長として手腕を発揮したが脱税のいんねんをつけられ、プーチン弾圧政治の生けにえにされた。

 

 ホドルコフスキー氏は母親が療養中のドイツに出国しそこにとどまっている。

母親を気遣うホドルコフスキー氏の要請を受けプーチン大統領は恩赦を与えたといわれる。ホドルコフスキー氏の恩赦申請は氏が罪を認め、大統領に許しを乞うたという印象を国民にアピールする。プーチン大統領は弾圧のイメージ払しょくに利用したというのが反プーチン派の観測だ。

 

女性バンド「プッシー・ライオット」のマリア・アリョーヒナさん、ナジェジダ・トロコンニコワさんも釈放した。2人はモスクワの大聖堂で「マリアさま、プーチンを追い出して」と歌い、反政権活動で投獄された。刑期は来年3月までとあとわずかであり、2人は「恩赦はプーチン政権の宣伝だ」と批判している。大統領は嫌いだと歌っただけで牢屋とは恐ろしい。

 

アメリカ、ドイツ、フランスなどの首脳がソチ五輪開会式のボイコットを宣言し、プーチン大統領の人権抑圧、政治弾圧に批判を強めてきたから、その風圧を和らげようという狙いもあろう。ロシアのマンデラになり損ねた…と批判されるほどホドルコフスキー氏にも力がなくなったが、プーチンが過去に演じてきたすさまじい強圧政治にいたるところで牙をむいている。

 

テロリスト根絶を宣言したが自爆テロには打つ手がない。

石油王らを弾圧して牢獄に追い込んだことでロシアの経済は急落した。権力が資本を縛りあげたら経済は窒息する。それにやっと気づいたともいわれるが、権力におべんちゃらすることで息をつないできた資本家たちが活力を取り戻すだろうか。1か月そこそこでプーチン大統領に2つの難問が解けるだろうか。

 

川柳「朝囀」 プーチンも 足あとだけは 消せません (誠)

 

 

 

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