子どもらの前でキリンを殺処分、解体公開…狂気の動物園
人間は時々、恐ろしいことを平然としてやる。
それは人間が原罪的に持っている野蛮、狂気のなせることかもしれない。
デンマークのコペンハーゲン動物園で来園者の前、それも小さな子どもたちもいるところでキリンを殺処分、解体作業を公開したという。
通信社が配信した写真を見ると小さな子どもたちが顔をそむけている。
おそらく恐怖の悲鳴と泣き叫ぶ声で張り裂けるような空気だっただろう。
キリンが増えたので近親交配を避けるため処分したそうだが、なぜ、来園者の前でそれも子どもたちも見ている前で殺処分、解体までやったのだろう。
ライオンの餌にしたのは「肉がもったいなかったから」と説明している。
事前に処分する話は公開されており、キリンを引き取りたいという申し入れもあったそうだが、飼育環境が良くないので断ったという。
しかし、多少、飼育環境が悪くても殺してしまうよりいい。
動物園は動物を生かすところだ。なぜ、引き取り申し出を受けなかったのだ。
人間の狂気性、残虐性をどうしても否定できない。
デンマークといえばメルヘンの国だ。
赤い靴、おやゆび姫、人魚姫、マッチ売りの少女…と数多くの童話を書いた世界的な童話作家、アンデルセンの国だ。
誰が考えたって子どもを大事にする国だ。
その国で動物を殺し血だらけで解体する…それも子どもたちの目の前でだ。
世界の動物愛護団体とともに人権団体、教育団体が厳しく反発している。
当然の抗議、反発だ。特に幼い子どもたちへの気配りを欠いた野蛮な行為は子どもの人格を無視した虐待ともいえる。
動物に対する虐待の先には恐ろしい人命軽視、命の尊厳無視が潜んでいることを強く訴えたい。
川柳「朝囀」世も末と アンデルセンが 泣いている (誠)
http://gonbee-72.cocolog-suruga.com
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あなたの批判輪的外れですね。
公開させることは前から決まっており、事前に告知をしたはず。
それなのに子供が見ているということは親が見せているということ。
つまり問題があるのは親であって動物園ではありません。
それにキリンはその大きさゆえに輸送がとても難しく、成体での輸送はほとんど行いません。
そして飼育も繊細さゆえに大変で、飼育環境が良くなければ死んでしまうこともあります。
それに殺処分するならむしろ公開しないほうが良くないでしょう。
キリンは希少動物であるため、解剖は生物学的に非常に貴重なものです。
生物学に興味のある人や学んでいるものにとっては意義深い機会でしょう。
さらに子供達の中にはこれを機に生物学へ興味を持つ子がいるかもしれません。
投稿: | 2014年2月11日 (火) 22時03分