増える被災地の関連死…もっと届けよう「癒」しの言葉
地震や津波による直接死より、避難生活の長期化のため亡くなる関連死の方が多くなった。震災地周辺を含めた10都県で3048人だという。
震災から助かったのに生き延びることが出来ない。哀しい。
不幸な人々に本当の救いの手がのびていないことを示している。
実は1月末、関連死が直接死を上回った現地の話を聞いて「被災地が捨て置かれているのじゃないか」と怒りを込めて書いた。
阪神大震災でも避難生活からこぼれるように人知れず亡くなる孤独死が増えたことが悲しみを誘った。新潟・中越地震でも道路を遮断され狭い車の中での避難生活を余儀なくされた高齢者が生きのびられなかった。
震災地が復興に向けて動き出すと置き去りにされる病人や老人。
混乱の中、しかも世話をかけることを気遣ってなかなか声をあげにくいのだ。
今も避難生活を余儀なくされている人は30万人に迫る。
関連死の認定を早く広く認めて生活を立て直す後ろ盾を作ってやってほしい。
1人でも避難生活からこぼれ落ちるのを救ってやってほしい。
被災者の4人に1人が心に後遺症を抱えたままという東北大の調査報告、5歳~8歳児童の3割が心的障害に苦しんでいるという厚生労働省報告、いずれも避難生活にきめ細かな救いが届いていない証拠ではないか。
新聞やテレビが被災日やその近辺に集中報道するのは仕方がないが、政治や行政は切れ目のない救いの手を差し伸べて欲しい。
被災地の復興を促進しようという安倍首相の全閣僚への指示は被災地を勇気づけたものと信ずる。特に安倍首相の(被災地の)「心の復興」に全力をあげるという話が現実になることを願わずにはいられない。
文明を追いかけてきた国、私たちの心にも欠けているのは「癒し」「癒される」という心情だ。もっともっと「癒し」の言葉を被災地に届けよう。
川柳「朝囀」 やっと出た 「心の復興」 励まされ (誠)
http://gonbee-72.cocolog-suruga.com
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