認知症の女性,7年ぶりに夫と再会…でも、喜びの言葉もなく
身元不明のまま老人施設で寝たきりになった67歳の女性が7年ぶりに夫と面会したテレビニュースをNHKで見た。この国の先が不安になった。
7年ぶり、それも結婚記念日だったのに認知症が進行し寝たきりになった女性に面会を喜ぶ言葉はなく、悲しい再会となった。
かつては民放ラジオ局のアナウンサーをした女性、60歳の若さで若年性認知症を発症し、ある日徘徊に出たまま行方が分からなくなった。
捜索のためのポスターやチラシが何度も配られたが行方はつかめなかった。
衣服には名前も書かれていたのに手がかりにはならなかった。
名前ほど確実な手がかりはないのになぜなんだろうか。
一体、「情報」って何だろう。
私たちは「情報化社会」という情報が決め手の時代に生きているはずだ。
でも、現実は何の決め手にもなっていない。肉親が離れ離れになってしまったというのにその再会をお膳立てできないようで何が「情報化社会」だろう。
そんな機能、現実の社会では作動していないのかもしれない。
それは社会が複雑に絡み合ってしまったからかもしれない。
いや、社会のところどころでまともに情報をつなげようとしない人間がいるからだろう。実相は途切れ途切れの社会なのだ。
認知症などで徘徊に出て行方不明になる人が年に1万人もいる。
情報をきちっとつなぎ合わさなければ同じような出来ごとはいくらも起きる。
もっと早く見つかっていれば認知症の進行を抑える治療を受けさせてやれたのに残念だ…夫の言葉にはやり場のない怒りがあった。
同じ老境を迎えているわが身を思うと戸惑ってしまう。
老い坂は誰もが迎え、越えなければならない坂だ。
もっと楽に迎え、越えられないのだろうか。
川柳「朝囀」7年に 言い訳ばかり 先に立ち (誠)
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