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2014年6月30日 (月)

車いすのわが子に火…老母に執行猶予付き温情判決

 

 

本来、厳しいのが法の裁きだが地獄で仏に出会ったような裁きもある。

障害のある息子の車イスに火をつけ死なせた老母への執行猶予つき判決もそうだ。

 静岡市駿河区の無職、大石ナカさん(87)は障害を背負った長男(当時55)のことが年々心配になっていた。高齢による体力の衰えで思うような介護ができない。後に息子を残すことへの不安がつのっていた。

 

長男を道連れにして死のうと決断、長男の車イスに火をつけることを計画、昨年11月6日に決行した。出勤を急ぐ人々の吐く息がすっかり白さを増した初冬の早朝、遊歩道で車いすが炎をあげて燃えていた。通りかがりの人たちが駆けつけると老女が炎に包まれていた。必死で助け出した。大石さんだった。傍らには男性が大やけどをして倒れていた。病院に運ぼうとしたが、もう息はなかった。

 

 大石さんは毎日バスで長男が入っている介護施設を訪れ見舞ってきた。

「私が死んだら、この子はどうなっちゃうのか。あんたら仲良くしてくれるね」。施設の人たちにいつもそう話していたという。

介護疲れもあって、先をはかなんだ無理心中だった。

近所の人々は母子がそこまで追い詰められていたことを知って心を痛めた。

 

事件を担当した静岡地裁の安福幸江裁判官は、長男の生きたい意思を無視した身勝手な行為と厳しく断じる一方で87歳という高齢による体力の衰えと将来への不安には同情の余地があると、求刑の懲役1年6か月に執行猶予をつけた温情判決を下した。生きることの大切さを諭し孤立しがちな障害者を抱える親たちを勇気づけた。周囲で助け合いの気運が生まれているという。

 

安福裁判官が判決で何を訴えているか社会は考えないといけない。

政治はもっと真剣にそこに光を当てることだ。

行政はポーズでなく、自分ならどうだ―という視点に立つことが大切だ。

学者の実験台のような政策は控えなければならない。

『福祉元年』を唱えた故神田博厚生相の地元であることにこだわる。

 

川柳「朝囀」 忘れもの 気づかせており 温情判決  ()

 

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コメント

他人の手を煩わすことなく長男の生きたい意思を尊重して生かせる状況でないから思い余って起こした犯罪だ。憲法にも「平和のうちに生存する権利を有することを確認する」と全文に書かれている。
その生きる保障を親族だけに介護義務として押し付けている社会では何処にでも誰でも発生する可能性がある。そんな社会こそ糾弾すべきであったと思う。

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