殺害女子高生の情報削除は当然…知りたがる声にこたえるな
級友を殺害した佐世保市の女子高生(16)の写真や情報が市のホームページなどから削除されていることが騒ぎになっているそうだ。
殺害された女子高生(15)の写真や情報はたくさん報じられているのに、加害者だけ隠すのはおかしい―という。
加害生徒は冬季国体に長崎県代表選手として出場するなどの経歴があり、市や県のインターネット上のホームページに親ともども写真や記事が掲載されてきた。
その写真や情報が今回の事件の後、次々と削除されている。
ほかにどんな理由があろうが、被害者も加害者も未成年であり、少年法によってその人権は最大限に保護されるべきである。
だから県や市が加害者の情報を削除しているのは非難されるものではない。
少年法で救済されるべき領域を超えた犯罪だ、といって少年犯罪の加害者の写真や情報を公開した週刊誌などが過去にあるが法を無視した行き過ぎだ。
願わくば今回の事件ではその異常性から被害生徒についても実名を避けるとともに写真なども掲載は避けるべきだと考える。
だから、今回のホームページからの情報削除について批判の声があるとすればその方が問題だ。その批判が被害者情報が公開されているのに加害者情報だけ削除し隠すのは「不公平だ」というなら人権を無視した議論だ。ただ、加害者について単に知りたいという興味本位のにおいがする。「知る権利」にこたえることは「知りたがる興味」を満たすことではない。
県や市が削除を批判されたことに対して生徒に配慮した結果ではないと答えているのが理解できない。なぜ、はっきりと被害者、加害者双方の人権に配慮したものだと言えないのだろうか。削除は少なくともその高校に通う生徒たちの精神面への配慮からしても必要ではないだろうか。誰も衝撃と恐怖を隠せないが、特異性にたえる冷静さがなければ人権社会を築くことはできない。
川柳「朝囀」大新聞 少年事件は 沈黙す (誠)
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