人を殺してみたかったと少女…子育てにたじろぐ世の親たち
長崎・佐世保で起きた高1少女(16)による同級生殺害事件を前に子を持つ親たちはどう子育てをしたらいいのかたじろいでいる。
4か月前はまだ中学生だった子ども、それも少女だけに理解できない。
人間の狂気、闇に戦慄を覚える。
少女は「人を殺して解体してみたかった」と警察の調べに答えているという。
その供述を聞いて2000年12月に東京のビデオ店を爆破させた栃木県の高2少年の「人間をバラバラにして骨や内臓を見たかった」という供述を思い出す。
「人間は表面ばかりよく見せ、裏ではとんでもないことを考えているので、中を見たかった」とも言っていた。
その年の5月に豊川市の高3少年が学校近くの住宅に侵入し64歳の主婦を殺害した事件でも、「人を殺してみたかった」と供述している。
さらにこの高3少年は「自分の人生に殺人という経験が欲しかった」とも答えていた。そしていずれの場合も「(相手は)誰でもよかった」と言っていることだ。人間の闇なのか、人間への憎悪なのか恐怖を覚える。
少女の通う高校の校長先生や市教育長が「命を大切にする教育が子どもたちに届いていないのだろうか」と語っているように何かが邪魔をしている。
小さいころから比べられプレッシャーの中で育てられることが響いているのか。
個より全体を守ろうとする学校教育の冷酷さに子どもたちは傷ついているのか。
「よい子」を演じ続けなければならない重圧で精神の破壊を起こしているのか。
圧迫された環境で育つ血を見ることに興味や快感を覚えるハイリスク・チャイルド現象なのか。IT革命の陰で子どもたちは幻想の世界を浮遊しているのか。
専門家は起きてしまった後を解説するだけでは足りない。悲劇を招かぬ社会にするにはどうするか。教育現場は、家庭はどうすればいいのか。手立てをキチッと示してほしい。文科大臣、学習指導要領の見直しはそこでこそ大切ではないか。
川柳「朝囀」浮かれた世 傷ついた子ら 積み残し (誠)
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