安保相辞退の石破さん、すぐ幹事長をお辞めなさい!
自民党の石破茂幹事長が9月の内閣改造・党役員人事で安倍首相から打診された安全保障法制担当相を受けないことを決めたそうだ。個人的な気持ちとしてはそれでいいが、自民・公明与党が安全保障政策の歴史的転換として断行した集団的自衛権の行使容認で首相と隔たりがあって、自分を殺して国会答弁することはできないと言っている。そうだとすると話は穏やかではないぞ。
少なくとも安全保障政策の転換は国の守りの要の決定だ。国民にそれだけの決意と覚悟を求める決定だ。誰だって政権与党は一糸乱れず意思を固めて方向付けしたものだと信じている。その政権与党の心棒になる幹事長が「私の考えるところは別にある」などというのではおかしなことになる。国民は与党の決定をこれからも信じられなくなってしまう。
政権与党の心臓部が腹蔵があるままに党を動かしているとなればその政治は仮のものであって、いうなればごまかしだということなになりはしないか。
石破さんの周辺は、閣僚として内閣に取り込まれてしまうと次の党総裁選挙を戦えなくなるから安保相を辞退するというのが本音のようだ。それは石破さんの選択だから仕方がないが、自分の野望を先行させたわけだ。
政権の生命線にも近い安保政策、それも国際社会にわが国の立ち位置を示すような重大政策を放り出しての選択だ。そんな中途半端な、無責任な人がその関連法案作りをこの先導くことだってできないだろう。別なところに考えがあってやられても困る。そんな人が安保相になって国会で繰り広げる答弁を聞かされる野党、いや国民だってもてあそばれるようなものだ。
石破さんが与党の中枢と違うところに自分の安保政策をおいていることがこの時点で分かったのは幸いなことだ。内閣改造までそんなに間があるわけではないが、一日も早く党幹事長を辞することをお勧めする。そうまで総裁への道を急ぐのはなぜだろう。まだ若いし、大体、前回総裁選の地方支持票がそのまま残ってはいませんよ。党に身を捧げる、身を捨ててこそ浮かぶ瀬あり…じゃないですか。
川柳「朝囀」前のめり 足踏み外す 総裁の (誠)
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