« 2014年8月 | トップページ | 2014年10月 »

2014年9月

2014年9月24日 (水)

美玲ちゃん殺害で47歳男逮捕…恐怖に震える子を持つ親たち

 

 神戸市長田区で複数のポリ袋に入った遺体は、行方不明になっていた近くの小1女児、生田美玲ちゃん()と判明、警察は近くに住む47歳の男を逮捕した。

無事でいて欲しいという願いは届かなかった。都市のど真ん中でどうしてこんなむごい事件が起きるのか。子を持つ親たちは恐怖にふるえている。

 

 今度の事件も考えさせられることがらをたくさん残した。

まず、一つはあまりにも近いところで犯罪が行われていることだ。

遺体は美玲ちゃんの自宅から100㍍、眼と鼻の先に捨てられていた。

他所で殺害され運び込まれた可能性もあるが、暮らしの周辺にまで恐怖が迫っているという現代社会の病理を改めて思い知る。

 

遺体が見つかった草むらは何度か警察による捜索が行われたところだった。

見つけることができなかったという、つまり見落としだったのだろうか。

それともここ数日の間に、それも捜索のスキに遺棄されたのかもしれない。

もし、後者だとすれば犯人はごく近辺にいると思われたがその通りだった。

私たちは盲点の中で暮らしているということになる。

 

近くでは以前から、変な人がいるという不審者情報があったと言われる。

特にそれは公園周辺でささやかれ、親は子どもたちに向かって「公園に近寄るな」と注意をしていたという証言もある。

安全、安心で楽しいはずの公園が危険な場所になっているというのは尋常ではない。私たちの都市政策は犯罪を誘発していることにならないか。

 

子どもを持つ親たちも多くの子どもをあずかる学校、幼稚園などは安全教育をどうしたらいいのか戸惑っている。「大人を見たら犯罪者と思え」「大人に声を掛けられたら逃げなさい」と教えなければならないのか。やわらかな心にまず人間不信を教えなければならないとはまともではない。今度の事件が子どもたちをどんなに傷つけてしまったか、真剣に考えなければならない。

 

川柳「朝囀」また1つ ポツリと消えし いのちなり 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

 

2014年9月22日 (月)

「維新の党」が文書通信費を領収書付き開示へ

 

 常々、品がないとお叱りをいただく「政治とカネ」の話です。

新党「維新の党」が歳費とは別に国会議員に支給され、使途報告の義務がない月額100万円の「文書通信交通滞在費」なる手当の使途を公開する方針を決めたそうだ。たまには政界もまともなことをやる。

 

 10月支給分から対象とし、早ければ10月中にも実施するという。

他党にも呼びかけ、公開を義務づけする法改正もめざすそうだ。

 橋下徹、江田憲司の2人の共同代表がそろって領収書を付けて公開する方針を公言している。新党結成の決意がその程度のことかという批判や人気取りだという酷評もあろうが、やらないよりマシだ。

 

あの野々村某という兵庫県の号泣県議の1件で判明した政務活動費の問題だってこれだけ騒ぎになっているのに実態を明らかにする県市町村議会はほとんど出てこない。みんな黙りこくって荒らしが過ぎるのを待っている。

つかみで前渡し支給し、余った分を後で返せばいい。領収書はつけなくてもいい…そんな公費の使い方がありますか。元は税金じゃないか。

 

それと同じやり方で国会議員に支給されている手当の使途を領収書をつけて公開するように改めようというのだから、前進じゃないか。多少、人気取り、宣伝くさいところもあるが、やらないよりいい。月額100万円、年間1200万円になる。中堅の高給取りの年収並みだ。それが歳費やボーナス、政党交付金、政治献金などとは別の手当なのだからびっくりだね。

 

税金を山分けし、それをどう使おうがお咎めなし…民主主義が根底で無視されている。政治家がお手盛りで制定した法律や規則、制度だから何があっても不思議はないが、政治が権力そのものだということを痛感させられる。

それもこれも私たちが政治家にお任せしてる「お任せ民主主義」のせいだ。

税金の使われ方にもっと関心を持ってモノ申していくようにしいといけない。

 

川柳「朝囀」 票と税 何とか詐欺の たぐいです  () 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

 

2014年9月20日 (土)

独立失敗の党首逃げる…賛成、反対に選別される人々

 

 スコットランドの独立の戦いは実らなかった。いや、失敗したと言おう。

亡びゆく老大国―なんていう汚名を着せられた英国から独立して、自由な未来と発展をめざすというのだから、雪崩を打って突っ走ったっておかしくなかった。

それが腰砕けに終わったのだから、失敗だ。

 

独立運動を率いてきたスコットランド民族党のマルケス・サモンド党首は責任を取って辞めた。日本の新聞はみんな「引責辞任」と書いている。

だが、スコットランドの知人は「逃げちまった」「政治家はいつもそうさ」と電話の向こうで吐き捨てるように言っていた。赤勝て、白勝て…程度の感覚しかない日本の新聞、テレビの実相をさらした。

 

サモンド党首の発言を追跡してみる。

「私の時間は終わるが、スコットランドの運動はこれからも続く…夢は終わらない」。ハムレットにでも出てきそうなセリフを思わせるが、存分に大衆を踊らせて煽りたて初代首相だか第一代大統領を夢に見て救世主のような気分だったろう。兵をおどらせ敗れたらさっさと逃げる将…戦争と同じだ。

 

あとには賛成派と反対派、愛国者と非愛国者、肩を寄せ合って生きてきた人々が選別されて暮らすつらい社会だ。若者はひるむことなく希望をもって前進をめざすと力強く話しているが、テレビ画面に映し出された若者たちのうつろな眼が気になった。やはり、負けることは自分を否定されることだから影響は大きいな…将来に希望を抱く者が19%しかいないという日本の若者たちのことが気になった。

 

政治に身を置く者は常に広く国を見届けていなければならない。格差や不公平があってはならない。議会政治発祥の伝統に守られたロンドンさえそれを怠った。政治家は居心地のいい国会周辺に巣食っているだけで政治をやっていると錯覚してしまう。地方に足を運べ! 地方に耳を傾けろ! 税制や福祉の分野でスコットランドの自治権拡大を約束したロンドンがどこまで約束を果たせるか。

 

川柳「朝囀」ビッグベン 未来を案じ 湿りがち  ()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

2014年9月19日 (金)

スコットランド独立派敗北…暮らしの好転策示せず

 

 何の根拠もない話で不見識だと叱られるかもしれないが、仮に沖縄が独立したいといって住民投票に持ち込んだら結果はどうなるだろうか。

 長い間米国の施政下に置かれて経済振興が滞った不公平などを根っこに相当に独立派が数を占めることになるのではないか。貧富の差や不公平は人々をして国の分割や独立にまで発展させる。

 

 スコットランドのイギリスからの独立の賛否を問う住民投票は反対が賛成を上回り、スコットランドはイギリスにとどまることになったが、現地からのリポートを聞いているとスコットランドの人々の格差感や不公平感は相当なものだ。

 「政府はスコットランドの貧困を放置してきた」「福祉不在のスコットランドは無視されてきた」といった声が住民投票へと突き上げた。

 

前哨戦は激しい切り崩し合戦になり、賛成派、反対派のどっちがより現実的な論陣を張れるかに行き着いた。その結果、賛成派は充実した福祉の実現を訴え,滑り出しこそ勢いがあったが、反対派から不十分な財源を指摘されて形勢を逆転されてしまったようだ。勢いを得た反対派は独立した場合のリスク論を繰り出し、企業がスコットランドから逃げ出してしまうなどと強調した。

 

キャメロン首相らが現地に乗り込んで独立しなければ自治権を拡大すると約束するなど終盤の追いあげに全力をあげた。新しい政府をつくる上での財政負担を気遣う声が広がり、独立してもそのメリットが人々の暮らしにどうつながるかも分からないことから、態度を決めかねていた人々が「経済的、財政的に苦しい小国になるのはいやだ」という判断に傾き、結局、独立運動は失敗に終わった。

 

独立推進派が反対派の主張に効果的な反論ができなかったことはもちろん、独立によって人々の暮らしがどう変わるのか具体的に示せなかったことが大きい。

格差や不公平感は主観的な概念なのに、独立推進の政治的リーダーたちがそこから次第に離れてイデオロギー論争の渕にはまり込んでいったことも敗因だろう。

そこは態度を決めかねていた人々を失う元になったのではないか。

 

川柳「朝囀」 政治家の 野望の舌先 民おどる  () 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

本当に菅元首相に政治責任はないのか

 

 福島原発事故をめぐる、いわゆる「吉田調書」を読み返してみるとどうしても突き当たる。本当に菅直人首相(当時)に政治責任はないのか―という疑問だ。

危機管理の最高責任者として「最低だった」(政府調査委員会報告書)というひと言で片づけていいのだろうか。

 

「吉田調書」からは菅氏が当時の吉田昌郎所長にとって混乱の極みだったことが手に取るように分かる。菅氏を「あのおっさん」と呼び、自分の立場ばかり主張する菅氏に「アンフェアも限りない」と扱き下ろし、「ばか野郎」とまで反発している。迷惑千万だったのだろう。特に所員が現場から逃げるのを自分がとめたようなことを言っている菅氏に「そんな発言する権利があるか」と吐き捨てている。

 

所員を一時安全なところに待機させた吉田氏なのに、それを撤退、全面撤退、つまり現場を捨てて逃げようとしていたように言い、自分が「命をかけろ」と命じてとめたと言っている菅氏には命がけの自分や所員への侮辱だと吉田氏は怒った。「逃げた者は一人もいない」「撤退なんてことを誰が言い出したんだ」と菅氏に対してむき出しで怒っている。

 

「アホみたいな政治家」とまで憤っている。「退避」という報告を受けた海江田経産相(当時)は「退避といい撤退ではなかった」と調書で述べており、菅氏と枝野官房長官(当時)に「退避と伝えた」と明言している。それが「撤退」「全面撤退」という言葉に変わったのは菅氏、枝野氏に話が伝わった段階からだ。それを菅氏は「食い違っているのは吉田氏の方だ」と物言えなくなった故人のせいにしている。

 

朝日新聞は「吉田氏の待機命令に違反して所員は原発から撤退した」と報じたことの責任を取って謝罪し社長辞任のケジメをつけた。撤退という言葉をめぐる問題は菅氏と枝野氏へ話が伝わった後で起きており、その撤退を自らの命令で食い止めたと明言している菅氏の発言にかかる責任を明確にすべきだ。それは故人となった吉田氏に対する最低限の道義だと思う。

 

川柳「朝囀」 道義など 赤じゅうたんには 落ちてない () 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

2014年9月18日 (木)

渡辺喜美さん、逆襲食らって大ピンチ…自滅の憂き目

 

 渡辺喜美さんは「私は(みんなの党の)創業者だ」と大見得を切っていたが、やりたい放題、言いたい放題では追い出されてしまう。政界だけじゃない。人間社会では当然の話だ。誰も伸るか反るか、生きるか死ぬかの舞台で頑張っているのだからわがままは許されないのだ。

 

浅尾慶一郎代表ら執行部が野党再編を模索しているのに異を唱え、党代表を辞任しろと浅尾代表に迫った。温和そうな浅尾代表だが負けてはいない。「安倍政権との連携をさぐる渡辺さんの与党再編論は受け入れられない。私たちの路線に同調できないなら、あなたの方から党を出ていってほしい」と直言、渡辺さんも「あなたこそ党を出るべきだ」と食いついて直接対話は対立のまま終わった。

 

浅尾代表らは渡辺さんの言動は反党行為にあたると硬化、これ以上反党言動をとるようなら公式に処分する方針を確認した。

8億円巨額借入問題など渡辺さんが党代表を辞任せざるを得なかった疑惑処理では浅尾さんたちに迷惑をかけておきながら、「(党代表は浅尾氏には)荷が重すぎた」などと暴言する渡辺さんには党内の反発が強まるばかりだ。

 

「党代表を辞してから通常国会にも出席せず、国会議員としての役割も果たしていないのに党の路線批判なんかできるのか」「8億円借り入れ疑惑だって納得されるような説明はしていないじゃないか」。党内から批判が先鋭化している。  

8億円疑惑で選挙を戦いにくくなった地方の若手たちも渡辺さんから離れていくばかりで日々劣勢の流れになっている。

 

かつて面倒を見た子分に城を取られたくやしさみたいなものばかりなのだ。

「結いの党」「維新の党」と転進する江田憲司氏らに続いての離反であり、いかにも脇の甘い「小型ミッチー」ぶりながら同情する者は思いのほか少ない。

政治家の末路などといっては失礼だが、これが政界の常なのだ。

それにしても恨みつらみ、好き嫌いで新党結成なんてやめてもらいた。

 

 

川柳「朝囀」 たそがれに 恨みぶっつけ 自滅する  ()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

2014年9月16日 (火)

富士山登山道わきに汚物点在…世界遺産が恥ずかしい

 

 富士山の登山道脇に大量の汚物が散らかっているのが見つかったという。

こういう話を聞くと世界遺産登録に陰ながら携わった者としては怒りを覚える。

ユネスコからは自然環境保持、管理計画の徹底が求められてきたが、やっぱりダメじゃないか。恥ずかしい話だ。

 

 自然願望や健康志向から中高年を中心に人気が高まる登山だが、どこでも問題になっているのがトイレ不足だ。バイオトイレを設置したり、ボランティアによる維持管理なども行われているが、それでも間に合わないことから携帯トイレの携行などを呼び掛けているところもある。

 だが、登山の準備手順でもトイレは最後、全く無視というのが大部分だ。

 

 そういう不心得者が登山の途中で便意を催すと迷わず登山道の脇で用を足す。

その後も土でもかぶせられれば別だが、岩場ではやりッ放しにする。ティッシュやビニール袋が風に吹かれて散乱、雨で岩場にへばり付いてしまいボランティアも取り除くのに難儀する。

山小屋では注意書を掲示するなど注意を促しているが、旅の恥はかき捨てだ。

 

富士山も世界遺産登録に向け最大の課題はトイレ問題だったといってもいい。

ユネスコも自然環境の保持、環境管理計画には厳しい注文をつけてきた。

富士山の環境保持に取り組む活動団体を先頭にバイオトイレの設置などを早くから進めてきた。その甲斐あって世界遺産登録を勝ち取ったが、ユネスコは完全な管理計画の提出を求めており、このままではきついお叱りを免れない。

 

 今、世界遺産登録を働き掛ける段階なら間違いなく拒否される。

常識無視、マナー無視の登山者が殺到することは以前から警戒されていたし、登山者を制限すべきだといった厳しい声もあったが、その通りになった。

 世界で一番美しい山が、このままでは世界で一番汚い、一番臭い山になってしまう。そうなっては恥ずかしい。登山者の自覚を待つ―では能がない。

 

 川柳「朝囀」秀峰は にぎわいの後 臭峰に  () 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

牛や羊がよくて、なぜクジラだけダメなんだ!

 

 日本の捕鯨がまたIWC(国際捕鯨委員会)の総会で窮地に立たされている。

今年3月、南極海での調査捕鯨中止命令を国際司法裁判所から受けて以来、国際世論は厳しさを増しているが、一国の食習慣をここまで国際圧力で封じ込んでしまおうとするとは尋常ではない。

 

 地方の港に追い込まれたクジラの群れの中に子クジラが混じっていて、それを見た観光客が「かわいそうに」と同情したのが始まりで、それを新聞やテレビが取り上げて世界に反捕鯨運動が広がった。

 かわいそうだ…というなら欧米の食肉習慣は問題がないのか。野性の動物を乱獲し毛皮を剥ぎ取り、肉を食いあさったのは狩猟民族の欧米人だ。

 

クジラだって肉は食べず海中に捨てたとはいえ、油をとるために乱獲した。

野性動物が減って中には絶滅寸前のものもあり、その結果として動物愛護を言い出した。自分たちの過去を包み隠そうとする自己弁護そのものじゃないか。

日本ではクジラは重要なタンパク源であり、食習慣、食文化そのものだ。

それを無視してクジラ捕獲はまかりならんというのは暴論だ。

 

子クジラがかわいそうだというなら欧米の食卓に供せられる子牛や子羊はだ。

生後3、4月で食膳に供せられる小さな牛や羊はかわいそうじゃないのか。

その生肉に舌鼓を打っている人々が日本の捕鯨に「ノー」だとどうして言える。

国際司法裁判所の判事たちは子牛の肉を食べたことはないというのか。

後ろめたい思いもなく法廷に立っているならお話にならない。

 

このわずかな平野を耕して食料を得てきた島国が神の恵みに感謝して命をつないできた捕鯨を国際社会が寄ってたかって奪ってしまおうとしている。

日本にとって捕鯨は無益野蛮な殺生ではない。生きるための当然の行為だ。

IWCだか何だか知らないが、やってることは明らかに日本いじめだ。

一国の生存を否定するような国際暴力に絶対に負けるな!

 

 川柳「朝囀」自己弁護 勢い力 入り過ぎ  () 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

2014年9月15日 (月)

渡辺さんすごむ…みんなの党は私の党だ

 みんなの党は渡辺喜美さんにとっては「私の党」なんだろうね。

浅尾慶一郎さんが党代表になっているのは乗っ取られたような気持ちなんだね。

 政治家もそれくらい愛党の精神が強ければ立派だが、残念ながら渡辺さんの場合は党への愛惜じゃない。党代表という権力への執着なんだろう。

 

 8億円の借入金問題でみんなの党代表を辞任、沈黙していた渡辺さんが5か月ぶりに報道陣の前で口を開いたと思ったら、いきなり浅尾さんに代表辞任を迫った。

 与党との連携を深めることによって与党再編をめざす渡辺さんにとって、野党再編を模索する浅尾さんは気がかりで、「政策を地道に実現することで支持が得られる」と述べ、牽制した。

 

浅尾さんも負けてはいない。「政策提案は一緒にやれる野党とはやっている」「与党の下請け機関になるということであれば違う」などと反論している。

党内は党への不信感を生んだ巨額借入金問題の禊(みそぎ)は済んでいないとする厳しい空気であり、渡辺さんの言動に対する批判は強い。浅尾さんに対する批判に同調する雰囲気は生まれていない。

 

それよりも渡辺さんが代表辞任後は通常国会にも出席しなかった経緯などについて説明すべきだという厳しい声もある。渡辺さんは国会にも出す、地元で有権者をめぐって支持を訴えて歩いていたという話も伝わってきており、その人から政策実現が最優先だ…などという話が出ては納得できないだろう。志を抱いて党に参加した若手に失望感を与えるようではもはや党の生みの親とは言えない。

 

みんなの党に参じた若手政治家はすでに3つ、4つの党に散っている。

その多くが党を率いるリーダーの「お山の大将」たらんとする野望に振り回された結果なのだ。政策や政治理念の違いならまだしも、党内支配という小さなコップの中の争いに過ぎない。そんなところから国家の将来なんか見えてこない。

結局、私たちは政治家に恵まれない時代を生きることになる。残念だ。

 

川柳「朝囀」うりふたつ お山のサルに 金バッジ  ()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

何が敬老だ、世は「軽老」一色じゃないか

 

 「8人に1人、75歳以上」「団塊の世代、65歳入り」「高齢化率25・9%に」「100歳以上,ついに5万8820人に」…「敬老の日」を迎えるにあたって新聞紙面におどった見出しを手元の新聞から拾ってみた。

こんなに高齢化が進んでしまった。大変だよ。この先が思いやられるな…そんなイメージだ。「敬老」なんて響きはどっこにもない。さびしいね。

 

こんな世相だもの認知症の徘徊老人が行方不明になったってまじめに捜しもしないって話はよく分かる。行方不明の老親の年金を不正に受給している子や孫の話もあったね。生きてりゃあ清水の次郎長や西郷隆盛並みの年だよ…という生死不明長寿者の話もあったね。いつからこんな国になっちゃったのかね。昭和30年代後半には電車の中吊り広告に「軽老」という文字があったね。

 

万引きで捕まる高齢者が増えている。一昨年28,673人と過去最多だった。当方もその高齢者だから身につまされる。2004年に2万人を突破、2011年からはついに少年層を逆転した。20年間で4倍になっている。

こんな数字を突き付けられると反論も何もできないが、高齢者がいかにつらい暮らしに追い込まれているかも知ってほしい。

 

 万引きで捕まる高齢者はひとり暮らしの割合が高いという調査結果もあるが、ただ貧しさが誘因ではないという証明だろう。

ふれ合いもなく閉ざされた暮らしの寂しさを紛らわそうとする思いがはたらいたり、善悪の見境を失ったりという背景が連想される。高齢、ひとり暮らしが背景だというなら誰もが犯す恐れがある。

 

 認知症などのために本人の意思とはかかわりなく万引きしてしまったというケースも多いという。自分の家で冷蔵庫から食べ物を取り出すように売り場の品物に手を出していたというケースもある。それに手も打てないとすればこの社会は高齢者の尊厳を著しく傷つけていることになる。もっともっと寄り添ってほしい。

最低限、高齢者の物心の孤立化を防ぐ手立てを真剣に考えてほしい。

 

 

 川柳「朝囀」喜寿あたり おいとまの時 と心得し  ()

 

 

 

 

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

2014年9月14日 (日)

エスカレート! イスラム国3人目の英国人男性処刑

 

人間は一体、どこまで残虐になるのだろうか。おそろしい。

イスラム過激派組織「イスラム国」が英国人男性を殺害する映像をインターネット上に公開した。先に2人の米国人ジャーナリストを相次いで殺害しネット上にさらしたのに続く凶行であり、狂気そのものだ。

 

 男性は殺害される直前に「私が処刑されるのはアメリカに『ノー』と言えないイギリス政府の責任だ」と言わせられていた。見せしめとはいえ、何というむごいことをする。男性は貧しい人々のために現地で人道支援にあたるNGOの一員として活動しているところを拘束された。自分たちの国のために奉仕してくれる活動家を殺害するとは言葉で表わせないほど恐るべき犯罪だ。

 

 英国はイラク北部で「イラク国」と戦うクルド人部隊に武器を供与しており、米国の「イスラム国」に対する軍事作戦に協力する姿勢を示している。そのことに対する見せしめとしての今回の凶行と考えられる。「イスラム国」は処刑映像の公表といっしょに「アメリカの同盟国へのメッセージだ」と宣言しており、今後、人質狩りが激しくなっても鎮まることは期待できない。

 

「イスラム国」への資金や外国人戦闘員の流入を防ぐことから始めなければならない。志願兵として「イスラム国」に加わる若者は各国から増えており、やがては彼らが見せしめ処刑の被害者にされてしまう。米国のケリー国務長官は「イスラム国」と同じ宗派「スンニ派」が最高権威とあがめる宗教権威の協力を得て「イスラム国」を抑える作戦を進めているが確かなものになっていない。

 

憎悪のかたまりのような集団に命の尊さを説いても通じないだろうが、何とかしなければならない。英国や米国が心配しているように過激派に参加した若者たちがやがて母国に戻ってテロ活動を始めるようになるだろう。そうなったらもう手のつけようがない。じゃあ、私たちは何ができるだろうか。どうすればいい。それが分からないから一層不安がつのる。国際世論って何なんだろう。

 

川柳「朝囀」空爆は 憎悪拡散 するばかり  ()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

2014年9月12日 (金)

「吉田調書」、なぜか政治責任が見えてこない

 

 公開された東電福島第一原発事故をめぐる政府事故調の聴取結果書「調書」を自分なりに読み解いてみた。その第一感は阿鼻叫喚の中で指揮にあたる吉田昌郎所長(当時)ら現場へ介入し続けて初動対応の混乱に拍車をかけた菅直人首相(当時)ら官邸の無思慮ぶりだ。でも、なぜかそこから政治責任が見えてこない。

 

しっかりした危機管理体制がとられなかったことから情報伝達が迅速かつ正確に行われなかったことが致命的だとも思われるが、それにまして専門的な知識・知見が必要なことがらにまで口を出されたりしたことが意思疎通の歪みにつながったのではないかと推察される。「吉田調書」の各部分で吉田氏はかなりむき出しの言葉で怒りをあらわにしている。

 

これまでに国会などの場で取り上げられたこともかなりの部分で真相が明らかになった。菅首相が現場視察を強行し、原子炉格納容器の水蒸気を抜くベントが遅れたことが初動対応の遅れ、強いては負の連鎖につながったとされてきたが、それは電源が落ち、放射能が高濃度で手がつけられなかったからだと分かった。海水注入中止騒ぎも菅首相の指示ではなく、東電の伝達ミスによるものと判明した。

 

「吉田調書」の最大の焦点、朝日新聞が誤報だったと記事取り消し、謝罪、社長の引責辞任へつながった第一原発からの「全員撤退」の問題だ。朝日新聞は5月、独自に入手したという「吉田調書」に基づき「所員の9割が吉田氏の待機命令に違反して福島第2原発に撤退した」と記事を掲載した。だが、吉田氏は撤退でなく退避であり、それは命令違反だという認識はないと言っている。

 

「誰も逃げてなんかいない。何をばかげたことを騒いでいる。撤退なんていう言葉は使っていない」などと全面否定している。最小限の要員を残して退避する命令は出していたから所員たちは第2原発に退避した、結果的にそれでよかったと言っている。菅首相が自ら東電に乗り込んで「命を懸けてくれ」と演説し全面撤退(東電が逃げること)を食い止めた―といっているのは事実と反している可能性がある。

 

当時の菅内閣の幹部は、撤退、それも全員という受け止めだったと答えている。ただ、海江田経産相(当時)だけは「清水社長からの電話は『退避』という言葉で、すぐ菅首相らに伝えた」と証言している。それが『撤退』になぜ変わったのか。吉田所長が言いもしなかった「撤退」なる言葉が独り歩きした背景は何なのか。

 政府事故調は、政治責任をあぶりだす追及が足りなかったのではないか。

 

 川柳「朝囀」新発売 退避が撤退に 化ける機種  ()

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

 

2014年9月11日 (木)

震災3年半、今も仮設暮らしや避難生活…励ましエールの輪広げよう

 

 東日本大震災から丸3年半になる。

今もなお9万人が仮設暮らし、24万人が避難生活を強いられている。

自立復興や復興住宅の建設には時間も費用もかかる。しかし、それにしても秋風が立ち、冬の訪れの早い被災地はどう希望をつなげて頑張ればいいのか…。

でも、必ず願いは通じる。もう少しだ、頑張ってください。

 

仮設住宅はその通り応急の仮の住まいだから、基礎打ちなど十分にやれないものが多い。雨や風、気温などの影響を受けてガタがくるのも速い。外の暑さや寒さをモロに受けてしまうという過酷さもある。仮設住まいのつらさは想像以上だ。

だから災害救助法なども仮設住まいは原則2年間ぐらいを予定している。それからすればもう2倍近い期間を被災者は過ごしている。

 

阪神大震災の被災地で最後の1人が仮設住まいから解放されたのが発災から5年後だったと聞いた。その何倍もの規模の被災であり、それに原発事故による被災も加わっているから、東日本大震災の被災地の場合は仮設脱出は厳しいものがあろう。一般の住宅や公設の住宅などを借り上げて仮設住宅としている人たちも含めれば9万人ではとどまらない。

 

つらい、厳しい仮設住まいが長引けば精神的なダメージも大きい。

岩手、宮城、福島の三県から寄せられた電話相談「よりそいホットライン」には年間15万件余りも自殺に関する相談が寄せられているという。

心に深いキズを抱えたままの被災者がいかに多いかが分かる。

私たちは本当に被災地に寄り添ってきただろうか…深く自問する。

 

せっかく助かった命なのに長い避難生活に勝てず挫折してしまう。

原発事故による長い避難生活で傷つき、自ら命を断った福島県川俣町の主婦(享年58)の賠償請求訴訟では長い避難生活が原因と認められた。多くの被災者が苦しんでいる重い現実がようやく法廷に届いた。遺族は「私たちの苦しみ、悲しみが分かってもらえたことがうれしい」といっている。

 

災害関連死はじわりじわりと増えている。若い人たちが声掛け運動を繰り広げ悲劇を食い止めようと必死だ。それでも人知れずの死「孤独死」が起きる。

私たちがみんなで励ましのエールを送りつづければ防げるかもしれない。

さあ、列島の隅々からみんなでエールを送ろう。

今からでも遅くない。その輪を全国に広げよう。

 

 川柳「朝囀」 被災地に さあ届けよう 励ましエール  () 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

 

2014年9月10日 (水)

テロ組織が支部? 会社の支店じゃあるまいし…

 

 最近は国際ジャーナリズムもどこかがおかしくなっている。

国際テロ組織「アルカイダ」の指導者、アイマン・ザワヒリ容疑者が「インドにアルカイダの支部をつくった」とビデオ声明をネットで公開したら、日本の新聞も世界の新聞といっしょに「アルカイダがインドに支部」と報道した。

 

 いくら声明を公開したといったって善良な団体や会社の支店や支社じゃあるまいし、報道する方もどうかしている。テロ組織の広報係り、宣伝屋と同じじゃないか。アルカイダをつけあがらせるだけだ。

大体、テロ組織に本部だ、支部だなんておかしいと思わないのだろうか。

そんなもの無視してしまえばいいじゃないか。

 

勝手な大義を掲げて貴い人の命を虫けらのように奪っている犯罪集団の手先のようなことをやるのは国際報道に携わる者が厳しい姿勢を忘れている証拠だ。

テロに対する警戒が甘く、それと闘う覚悟に欠けている。

かつてアルカイダのリーダーだったビンラディン容疑者をわが国のメディアは「ビンラディン氏」と氏付きで報道し続けた。

 

狂気のテロを繰り返し、人を人と思わないようなふるまいを続けるテロリストに対して人権配慮が入り込むスキがあるのだろうか。当時、そんな思いで「なぜビンラディン氏なのか」と氏付き報道に疑問を投げてコラムを書いた。

米軍の秘密部隊が隠れ家を急襲し逮捕したらようやく世界のメディアは「ビンラディン」と呼び捨て報道に変わった。

 

アルカイダのインド支部設立を何の疑念もなくまともに報道している姿はビンラディンを氏付きで報道し続けたのと何も変わらない。

たかが「支部」という言葉一つのことだというかもしれないが、そこには国際社会の甘さにつけ入るテロ集団の狂気が潜んでいる。

もっと毅然たる姿勢をとらないと地球はテロ集団に席巻されてしまう。

 

川柳「朝囀」豊かでも ないのになぜか 甘くなり  ()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

2014年9月 8日 (月)

震災からまもなく3年半、自殺相談15万件…被災地に遠い国

 

 「東電は控訴せず賠償命令を受け入れ故人にひざまずいてほしい」。

原発事故による長い避難生活で傷つき,先をはかなんで自ら命を断った福島県川俣町の渡辺はま子さん(享年58)にかかる賠償請求訴訟で福島地裁が東電に賠償を命じた先月26日の本欄はそう訴えた。

 

 その声が通じたわけではないだろうが、東電は控訴を断念し判決が確定した。

人の貴い命が賠償金という金で片づけられることには堪えられないかもしれないが、原発事故の避難と自殺との因果関係が認められ、多くの被災者が苦しんでいる重い事実を法廷が理解してくれたことが貴い。遺族は「自分たちの苦しみ、悲しみが分かってもらえたことがうれしい」と語っている。

 

 私もそう思う。渡辺さんは事故後、居住地域が政府による計画的避難区域に指定され、家族とともに避難生活を送っていたが、一時帰宅が許された7月1日、自宅の庭で全身にガソリンを浴びた上火をつけて焼身自殺した。長引く避難生活でうつ病を発症し自ら命を断った。原発事故がなければ、わが家を追われることがなければ静かで楽しい生涯が送れただろう。

 

 苦しみや悲しみに耐えられる人と耐えられない人とがいる。

裁判は弁護士による法廷闘争であり、過去の判例や論拠で裁かれることが多いが、福島地裁の判決はその人の心に思いを至し、寄り添って判決を下した。

 私たちの社会は人間味あふれるものになってはいない。

こういうたった一つの裁判が社会の暗部を照らすことになってほしい。

 

 社団法人「社会的包摂サポートセンター」の発表によれば岩手、宮城、福島3県から電話相談「よりそいホットライン」に寄せられた2013年度の相談のうち約3分の1、15万4792件が自殺に関するものだったという。

 心に深いキズを抱えたままの被災者がいかに多いかが想像される。

震災から3年半、社会は本当に被災地に寄り添っているといえるだろうか。

 

 

 川柳「朝囀」 被災者に 心も距離も 遠い国  () 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

 

 

石破さん、次期総裁選に不出馬示唆…捨ててこそ浮かぶ瀬あり

 

 石破茂地方創生担当相がテレビ番組の中で来年9月の自民党総裁選に立候補しない意向を示唆したそうだ。全身全霊を尽くして安倍首相を支えて再選環境をつくるのが私の仕事だ、と述べたという。

あまりの変わりようにびっくりだが入閣したのだから当然の話だ。

 

8月末の本欄は「石破茂氏のポスト安倍の芽はなくなった」と書いた。

内閣改造と党役員人事を見越して自分のやりたい役職を公然と提示、首相は私にいい感情を持っていない―と公共の電波を通して首相に盾突いていたことを受けてのことだった。常識外れの権力亡者に過ぎないことをさらした、とも書いた。

 

集団的自衛権の行使容認をめぐってとんでもないことを口走った。

「私と首相では考え方が根本的に違う、安保相の要請を受ければ国会質問に心にもないことを答えなければならない」「首相と考えが違ったら閣内不一致だ」「公明党との協議は自分の考えを全部抑えてやってきた」と言いたい放題だった。党の安保政策検討をそんな無責任な姿勢でやってきたのかと思った。

 

それでもなお「幹事長を続けたい」っておっしゃった。

世間知らずな政治家一家のボンボンそのものじゃないか。

「謙虚」「誠実」「正直」…石破さんが信条、信念として強調されてきた言葉とまるで逆さまだ、という世間の声もあった。一昨年の総裁選の地方票は安倍首相を圧倒した。それが頭にあってのことだっただろう。

 

党内で主導権を握りたいという周辺にけしかけられたのかもしれない。

でも、改造内閣で入閣を受け入れたことは深く反省された結果だろう。

自己の都合を押し込んで党内融和、政治の安定を選択されたのだろう。

周辺には不満があるだろうが、望ましい選択だったと思う。

 

復権したとはいえ自民党は国民信頼を取り戻すまでに至っていない。

それも石破さんが騒動の中でおっしゃっていた通りだと思う。

その国民信頼をキチッと地に着いたものにする仕事は石破さんならできる。

身を捨ててこそ浮かぶ瀬あり…ともいう。その働きぶりを見て大衆の中に石破待望論が生まれるかもしれない。

 

川柳「朝囀」 信頼を 取り戻すまで 我慢です  ()

 

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

 

2014年9月 7日 (日)

佐藤知事の中間施設受け入れは国へ最終処分の督促だ

 

 

 東電福島原発の被災地で除染で出た汚染土壌や廃棄物を保管する中間貯蔵施設の受け入れを表明した佐藤雄平福島県知事は根性がすわっている。

 苦渋の決断だったに違いないが、それによって国は最終処分場をそれも福島県外に早期に実現しなければならないところへ追い込まれた。

 

 佐藤知事は「除染を推進し、環境回復を果たす上で必要な施設だ」と中間施設の受け入れを決断した理由を淡々と語っているが、真意は国が被災地の除染や環境回復に真剣に取り組むよう迫ることにあったのだ。中間施設を作っても直ぐに満杯になり、汚染物質を最終処分しなければならなくなる。早く受け入れて最終処分に向けて国の尻をたたくことが被災地を救う決め手だと決断した。

 

 除染などで出た放射能汚染物質は福島県内700箇所あまりの仮置き場や学校などに黒い袋に詰められて野積みされている。国は将来、福島県外で最終処分すると説明してきたが、最終処分場を確保するメドは全く立っていない。台風など自然災害や事故で袋が破れてしまうこともあり得る。住民はいつ起きるかもしれない汚染の広がりにおびえて暮らしている。

 

こうした国の遅々たる取り組みの尻をつつくために佐藤知事は中間施設の受け入れを決断、最終処分を県外で行うための法制化を確実に進めることや汚染廃棄物の搬入にあたってしっかり安全確保を図ることなどを国に求めた。大熊町と双葉町はそれぞれ約11平方㌔、約5平方㌔、合わせて約16平方㌔の用地の確保に協力する。2000人に上る地権者との用地交渉はこれからだ。

 

福島原発事故から3年半、当時の菅直人内閣の初動のつまずき以来、環境回復は遅々として進まず、住民の帰還さえ妨げられたままだ。国の政治は被災住民に寄り添っているとはとても言えない。極言すれば被災地は見捨てられている。目に見えない恐怖、放射能におびえながら暮らす被災地のつらさを国、国会はしっかりと自覚してほしい。佐藤知事の決断に込められた思いを受け止めてほしい。

 

川柳「朝囀」大臣に なって忘れる 震災地  ()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

2014年9月 6日 (土)

もっと深層分析を! 数字比較の世論調査報道はもういい

 

 第2次安倍改造内閣を5割の国民が「評価する」、3割が「評価しない」と世論調査に答えていると新聞、テレビが報道していた。報道の論調は「5割しか評価していない」と言いたいようだったが、半数にとどまっていることが健全な民主主義だとなぜ考えないのだろう。

 

極端な話が仮に9割が評価、支持するような内閣が登場したら、それこそ権力は「国民のお墨付きをもらった」「国民の負託だ」といって独走を始めるだろう。

現に私たちは2007年参院選で当時の「小沢民主党」政治でその一端を見せつけられた。参院選で圧勝した「小沢民主党」はその勝利を「政権交代へ国民が民主党にお墨付けを与えたものだ」といって、良識の府参院を政局の府に貶めた。

 

法案を参院でことごとくつぶし、日銀総裁の同意人事さえつぶして、わが国に対する国際信用を失墜させた。その勢いと票集めの「ばらまきマニフェスト」に乗って2009年総選挙で勝利し政権を奪い取った。その時を境にわが国の政治漂流は始まった。つまり、民意が権力に対して極端におもねる姿は危険であり、健全ではない。それを牽制する力が程よく保たれているのが望ましいのだ。

 

自民党支持層でさえ7割しか評価していない。バランスを保つ勢力が党支持者の中に存在するのは健全なのだ。与党の一翼、公明党支持者の中でも4割しか評価していない。与党の中に内閣の暴走を抑止し、バランスを保つ機能が存在するわけで、政治評論が常々公明党に対して求めている「政権内の抑止力」という側面が具体的に働いていることを示しているのではないか。

 

「評価する」「評価しない」、「支持する」「支持しない」という数字の比較だけで事足れりとする報道はあまり意味がない。いや、政治報道としては不十分だ。その奥にある国民の意識、民意の移ろいを分析、解説する報道に高めてもらいたい。「世論調査」と言いながら、単に数字をもてあそぶだけでは意味がない。そこから透けて見える国民の期待や思いを分析、解説する力量を養ってほしい。

 

数字の比較だけで論じておしまいでは回答者の思いも政治に届かない。

回答する人もその結果報道を読む人も世論調査へのむなしさを感じている。

何も急いで中途半端な結果報道をするより、時間がかかっても深い意味合いを開陳していただきたい。そうすれば政治家自身も数字に一喜一憂するような受け止め方を改めるようになるだろう。それが報道する側の務めだ。

 

川柳「朝囀」字面では 民意は政治に 届かない  ()

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

 

2014年9月 3日 (水)

総裁再選へ目配せ万全、実力派女性陣も…安倍改造内閣

 

 第2次安倍改造内閣の閣僚呼び込みをテレビ各社が報じていたが、正直、よくもこううまい解説をするものだなと思って、1時間も見入ってしまった。

 もちろん、テレビ記者のつじつま合わせの話がほとんどで、そのどれだけが当たっているか知らないが、その解説通りなら毎回のことながら政治は目覚ましい成果を上げるはずだ。この喜びを仕事で見せてほしいね。

 

元々、人事に解説なし―といわれる。人事をやる人の思いなんか誰も分からないからだ。人事権者の自己保身、政策推進力強化、人材育成…などいろいろ狙いはあるし、今回の改造の狙いをあえて解説するなら、安倍首相の党内基盤強化、統一地方選に向けた党勢強化、内政外交の推進力強化…の3点にあると見ていいだろう。

内閣支持率の低下を反転させ、来年の総裁選に備えることがまず大きいだろう。

 

幹事長に谷垣元総裁を据えたのをはじめ党内に広く影響力のある重鎮をそろえたことでも明らかだ。首相の人事権を真っ向から揺さぶった石破前幹事長は結局、一閣僚に取り込まれ、次の総裁選に再挑戦の芽もおぼつかなくなった。来年の統一地方選で勝利して初めて自民党の復権が本物になる―という石破氏の幹事長続投根拠は、地方創生相というポストの重荷として返ってきた。

 

アベノミクスだってその成果は地方に実感として実っていない。特に中小企業は続々と倒産に追いやられている。消費税を目標通り10%まで引き上げることができるかどうか、圧倒的に多数を占める国民の暮らしへの備えをどうする。石破氏に地方の課題がまとめて背負わされることになった。権力に盾突いた者は立ち上がる余地すら見つからぬほどたたきのめされる。それが権力争いの実相だ。

 

女性閣僚・役員の登用は過去最多ながら6人にとどまった。女性議員が1割という現状では仕方がないが、その任にこたえられる女性議員が増えている。政権の人気取りのためならごめんだが、当選回数だけ「入閣適齢期」という男性議員を凌ぐ時代の始まりなら歓迎だ。社会保障の確立、原発再稼働問題…など懸案は山積みだ。閣僚の何人がその仕事をこなせるか、楽しみな第2幕だ。

 

川柳「朝囀」内閣は 男ばかりが 晩婚化  ()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

イスラム過激派2人目の処刑公開…残虐、狂気そのものだ

 

 

ジェームズ・フォーリー氏に続いて2人目の米国人ジャーナリスト、スティーブン・ソトロフ氏を処刑する動画をシリアのイスラム過激派「イスラム国」がネット上に公開した。衝撃を超え恐怖が世界に広がっている。生きている人間の首を切り落とす場面を公開するとはまさに狂気だ。憎悪のかたまりのような集団に命の尊さなど説いても無駄だろうが、むごい。

 

私たちはどうすればいいのか。2人の処刑は米国のイラク空爆に対する報復だと過激派は宣言しているが、巨額の身代金要求もしている。米国は応じなかったが、過激派が軍資金を集めるのに血眼になっていることが明らかになった。みせしめに手段を選ばなくなっていることも明らかになった。

危険を無視した現地取材を慎み彼らの魔の手にかからないことだ。

 

各国が身代金要求に応じないことを表明はしているが、必ずしも歩調は整っていない。交渉の内容など個々のケースで身代金が払われるからで、交渉代理人などの質にもよる。1人でも身代金が支払われれば過激派はそれに味をしめ、兵士として誘い出した上で人質にしてしまうという手まで使っているという。人質狩りの足を止めるには今こそ世界が協力し合うことだ。

 

フォーリー氏の首を切り落としたのは過激派に加わった英国青年とみられるが、英国ではイスラム過激派の戦闘に加わる若者が急増しており、その1人が殺害に関与したことに英国社会は衝撃を受けている。彼らが英国に戻ってテロを起こす恐れがあるからだ。若者が過激派に加わっている疑いは米国でもフランスでも現実化している。人種や貧困を超えた憎悪に手が打てるのか。

 

中東ガザでは敵同士が相談し人殺しを休んで弔いをし、再び殺し合いを始めるというバカげたことをやってきた。3000人に迫る命が散った。停戦に合意したとはいえ、武装解除をめぐって不信が広がり、いつ殺し合いが始まるか分からない。私たちのアジアだってミサイルやロケット弾が飛び交っていないだけで、人と国が憎悪むき出しでいがみ合っている。世界が病んでしまっている。

 

 

 川柳「朝囀」地球号 憎悪の連鎖 いつ果てる () 

 

 

 

 

 

 

 

 http://gonbee-72.cocolog-suruga.com 

« 2014年8月 | トップページ | 2014年10月 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ