3秘書有罪、小沢無罪…秘書たちがって言ったでしょ
小沢一郎衆院議員の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐって、政治資金規正法違反(虚偽記載)に問われた元秘書で前衆院議員の石川知裕被告から出されていた上告を最高裁が退けた。それによって禁錮2年執行猶予3年とした二審の東京高裁判決が確定した。
ほかに2人の元秘書も一審、二審で執行猶予付きの禁固刑を言い渡され、いずれも上告せず刑が確定している。石川前議員らと共謀したとして検察審査会の議決により強制起訴された小沢氏は一審、二審ともに無罪が確定している。小沢氏は購入資金4億円を出したものの出所は明確にされず、4億円もの巨費の処理が秘書に任されていたという驚くべき実態があからさまになった。
「陸山会」は2004年10月に東京都内の土地を購入した際、小沢氏から4億円を借り入れたが、石川前議員ら元秘書3人は事実を隠すため、2004年分の政治資金収支報告書に収入として記載しなかった。土地の取得も時期をずらして2005年分の収支報告書に記載した。一審、二審では石川前議員が土地購入の直前にゼネコンから受け取った5千万円を隠すためだったと認定した。
元秘書たちの裁判では小沢氏から借り入れたという4億円の購入費と裏金の関係を追及して真相に迫りながら、なぜ小沢氏の裁判では虚偽記載の共謀の有無だけに焦点を当てて済ませたのか疑問が残る。事件の表裏をなす決め手なのになぜ一方だけの追及にとどまったのだろう。それに億単位の金の処理を秘書たちが勝手にやることが現実問題としてあるのか。
もしやっているとすれば相当に金銭感覚が麻痺している。世間の常識からも外れている。新聞報道では小沢氏は自分の資金管理団体だけに国策捜査、権力の乱用が行われたことは残念だと不満を述べているが、それなら自ら4億円の性格や出所について国民の前につまびらかにすべきだったと思う。疑問が晴れないままの裁判終結は割り切れない。
川柳「朝囀」 秘書たちが… 思い出したぞ 国会語 (誠)
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