解散の命名遊びなんかしている事態か!
散総選挙に名前が付けられるようになったのはいつごろからだろう。
麻生太郎副総理のおじいさん、吉田茂元首相が国会質問に腹を立てて「バカヤロウ」と叫んだのが元で解散に及んだ「バカヤロー解散」が昭和28年だから、そのころからだろうか。何も無理やり名前をつけることはない。解散は解散でいい。
遊び好き、お調子者が多い政界がイギリス議会のユーモアを真似たものらしい。それをくだらないモノ好きの新聞が書きたてたのが伝統になったようだ。
程度のわるいユーモアのお追従に恥ずかしさも感じなかったのだろうし、今も感じないからだろう。でも、本当はそんな遊びや駄じゃれを楽しんでいるような事態ではない。大事な政治日程を犠牲にして政権をかける重大事だ。
政界にはそこでしか通用しない変な隠語や遊び語があり、政治よりそっちの方が得意な政治家がいる。造語や語呂遊びに一芸のある政治家がいる。それを無視するどころか歩調を合わせて書き、しゃべりまくるマスコミ界がお粗末だ。年間2000億円ずつ確実に増える社会保障費を賄う消費税の引き上げを先延ばしする非常事であり1000兆円を超える借金財政に暗雲が垂れこむ事態だ。
その非常事態にも気づかず語呂合わせ、言葉遊びに興じている脳天気な人々が公共電波に乗って、朝早くから夜遅くまで茶の間に侵入してくる。政見放送という殊勝な番組だ。そこでもやっぱり自分の心からほとばしる言葉ではなく、造った美辞麗句ばかりだ。ひとたび当選して議員バッジを胸につけた途端に言動が一変する。やがて国会で質問に立ち、やくざの恫喝のような言葉を口走る。
この解散総選挙のために700億円と言う税金が費やされる。
その分、児童保育所や介護施設に使ったらどんなに子どもや老人が救われるか。
それだけじゃない。東日本の大震災被災地の復興に充てたらどうだ。すでに雪が舞うようになった寒い仮設住宅などで多くの人が不自由な生活に追いやられたままだ。立候補を取り止めて被災地の復興に身を投ずるような人はいないのか。
川柳「朝囀」信を問う たまには心の 芯を問え (誠)
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