チグハグなグリンピース、ナスカの地上絵傷つける
環境保護団体が、環境を守るために立ち入りを禁じられている世界遺産の地に環境保護を訴えるためと言って侵入し環境を破壊した。笑い話にもならない。
環境保護団体グリーンピースがペルーの世界遺産「ナスカの地上絵」の現場に踏み入った話は、グリーンピースが環境保護団体であることに疑いを抱いた人々の批判の声が広がっている。
公表された写真を見ると地上絵の中でも最もよく知られたハチドリの絵の近くに、黄色い布を使って英語で「変化の時だ! 未来は生まれ変わる」というメッセージを表現した。国連の気候変動枠組み条約締約国会議(COP20)の開催に合わせて世界温暖化を世界のリーダーたちに訴えるためだったというが、地上絵の地を選んだところがまず問題だ。
知れ渡った名勝の地だから損傷してはまずいと考えなかったのか。
メッセージの布を固定するために穴を掘ったり石を動かしたりしている。
自分たちの主張のためには環境や自然や文化がどうなろうが構わないのだろうか。
直接、地上絵にふれたわけではないが、周辺に足あとを残すなど少なからず環境を傷つけている。ペルー政府の憤りも当然だろう。
地元の検察当局はグリンピースの責任者の出国を禁じ捜査を開始する方針だと伝えられるが、思慮を欠いた行為に世界から批判の声が広がっている。グリンピース側は「注意して行ったつもりだが、こんな結果になって残念だ」と謝罪したと伝えられるが、効果や成果が出るならどんな方法でもどこでも構わないというやり方はNGO組織にふさわしくない。
ナスカの地上絵に残した足あとは、そのままグリンピースの活動史の恥の足あとでもある。環境保護団体の名を疑わせるような結果になったことを反省すべきだろう。活動そのものも直接行動によるプレッシャーでなくもっと話し合いによる対話路線を考慮した方がいいのではないか。
ナスカの地上絵の文化的、遺産的価値を軽んじているなら論外だ。
川柳「朝囀」ナスカの絵 仲間に踏まれ 泣いている (誠)
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