もらわにゃ損だ…小沢さんも狂奔する政党助成金
生活の党の小沢一郎代表が政党助成金を受ける資格をそろえるために無所属議員らの誘い込みをしていると聞いて思った。衆参合わせて4人では受領資格に1人足りないからだが、政党の名前を変える、つまり得意の解党・新党結成も辞さないという辺りを考えると金を手にすることが目的なのか、政治をするのが目的なのかちっとも分からない。
制度としてある助成金をもらって何がわるいんだ…という声もあるに違いないが、議員を5人確保さえすればもらえるという決まりに誘惑され、「もらわにゃ損だ」という卑なる空気が漂っている。あけすけに受領資格を整えようというのではなく、「より良い仕事をするために利用させていただきたい」という謙虚な姿勢で取り組んでもらいたいのだ。
生まれたばかりの赤ん坊を含めて国民1人当たり250円の負担になる税金から支弁し総額で毎年320億円にも上る。政党助成金だから政党に所属しない議員、つまり無所属議員はもらえない。議員1人当たりにすれば5千万円近い額だから欲しくなるのも分かる。だが、それをもらうことが目的になってしまって政治理念や政策などお構いなしに政党に名を連ねるという一面もある。
かつては自民党の中枢で権力をほしいままにし、その自民党の処遇をめぐって反旗をひるがえし、政権を奪って怨念を晴らしたほどの実力者が政党助成金にありつくために議員勧誘に走り回っているとは寂しい。うら悲しくさえある。
地元選挙区の人々は今回どんな思いでこの老政治家を国会に送り出してきたのだろうか。政党助成金を得るために議員集めをする姿を想像しただろうか。
「政治と金」の話は解散総選挙で吹っ飛んでしまったが、税金から無条件に政治資金を差し出す、一見、甘い大盤振る舞いのようにみえるが、その実は政治家の「卑なる心の底」をあぶり出すむごい仕掛けなのだ。政治家は口を開けば「政治には金がかかる」というが、当選するため、バッジを付け続けるため、つまり選挙に金がかかっているのだ。くやしかったら政党助成金を廃止することだ。
川柳「朝囀」政治より 資金もらいが 気にかかり (誠)
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