志あるよでないよな初登院…新入生みたいだった
特別国会が召集され、先の衆院選で当選した新人議員43人の初登院が新聞、テレビでにぎやかに紹介されていた。国会議事堂に向かって深々とお辞儀をして歩み出す人、お父さんかお母さんか分からないが並んで記念写真を撮ってもらう人、同郷か大学時代の同僚か「久しぶり」と声を掛け合う人…大学の入学式、同級会で目にしたことがあるような風景が続いた。
地方の新聞、テレビ局だろうか、郷里の若手議員を呼び集めて「初登院の印象は?」「決意を教えて」「イブの初登院ですね」と取材攻勢とカメラのシャッター音を響かせていた。インタビューに答える声もみんな弾んで、滑らかだった。議事堂の入り口で係から胸にぴかぴかの議員バッジを付けてもらう時にはさすがに背筋をのばし、国を背負う決意を新たにしていた。
「小学校の修学旅行で訪れた時の国会議事堂より何だか小さく感じました」「本会議場はさすがに荘厳な雰囲気でした」。そんな感想を残して秘書にうながされるように議員会館の自室に戻っていった。小学校に初めて入学したときの新入生とあまり変わりはない。正直、そんな印象ばかりが残ったが、議事堂の主のような先輩議員のズル賢さは見習わないでほしいなと思う。
国会議員になったからといって何も地方を見下ろす立場になったのじゃない。地方の声を国政にとどけるのがまず初歩だ。そのためには人々が寝静まった時間帯に地元と東京を行き来するようなフクロウ議員になって欲しくない。
批判するばっかりじゃだめだ。批判するなら自分ならこうするという対案、代案をキチッと示せるような国会議員になってほしい。
2、3年かけて一人前になればいい…そんな話に耳を貸してはだめだ。あなたたちが一人前になる養成料だか授業料を提供できるほど私たち国民は余裕はない。
今日から、今から一人前の国会議員としてやってもらわないと困るんです。
もう一度お願いする。国会議員なんです。党利党略じゃない、国益最優先です。今日の初登院で心に刻んだ初志を忘れないでいただきたい。
川柳「朝囀」こころざし あるよでないな 初登院 (誠)
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