熱狂、新聞論説陣…民主党エールきょうも止まず
昨日の新聞はまるで岡田新代表誕生への祝辞と民主党応援メッセージ集だと書いたが、今日はそれに学者や街頭の声まで加わった。
安倍与党はよほど恐れられているか、あるいはなめられているかのどっちかだろう。いや、政権から引きずり下ろされ軸足が定まらない哀れな民主党が不憫でならないのか、この国の甘やかし主義なのか。ちっとも分からない。
かつて代表をつとめたこともある代わり映えもしない岡田氏なのに大新聞の社説陣が「重鎮、論客の再登場」とほめちぎり、その後は民主党の体質的課題を気遣い、軸足論に華を咲かせている。「党としての一体感の確立」は当然にしても「政権に近づく決め手は中道」「社会の多様性に弾力対応せよ」と迫り、かつて党内対立へとつながった路線迷走も気にかけないといった風情だ。
論説陣の筆はさらに弾んで「安倍政権の政策に対する明確な対案を示せ」「まとまらなくてもいい政策を戦わせよ」とはっぱをかけ通しだ。
いつから論説記者はそんなに偉くなったのだろう。政権に返り咲けば即総理大臣、一国のリーダーになる党代表だ。その人に向かって、ああしろ、こうしろと指図している。記者は国家の進路を書き示すことに陶酔している。
「自民党はアベノミクスが国民に受け入れられたと大盤振る舞いだが、格差を作っただけだ」「経済再生と財政再建を両立させたというが、借金依存に変わりはない」。そう言って与党に批判をあびせておいて、「格差是正、不平等是正、働く環境の改善や子育て支援への投資など民主党が一丸となって取り組めば必ずや政権復活の流れが生まれてくる」と政権復帰のお託宣だ。
「議論すべきは議論し、最後にはリーダーの決定に従う。そういう政党でなければならない」と説いて、党内融和と統率に腐心することになる岡田氏への協力を党内に呼びかける文面には党の機関紙ではないかと錯覚する。新聞の命である批判が大勝与党へ向けられるが、選択したのは国民だと承知だろうか。その上での「民主党の再起は日本にとって重要だ」はもはや贔屓の引き倒しの響きがする。
川柳「朝囀」リベラルを 唱える口から 保守こぼれ (誠)
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