本当にできるの?地方創生…既得権組がじゃましてるよ
年改まるも束の間、私たちは2月早々一番身近な政治の担い手である市議会議員の選挙を迎える。いつも立候補する人はほとんど定員いっぱいか、オーバーしても1人か2人だ。それも現職中心だから、新人がはじかれる確率が高い。
そんな状況の中でどうして政治が脱皮、変わるだろう。
安倍政権が進めている地方創生は、ひと口で言って地方のエンジン、その中でも歯車、ベアリングを替えなければただ税金をドブに捨てるようなことになる。地方は時代の流れに合わせて高齢者の活用に動いているのだろうが、地方の体質改善や活力増強にとって必ずしもプラスになっていない。要所、要所の歯車を古手が占めて既得権化さえしているからだ。
だから、団塊の世代が一斉にリタイアし、ふるさとに帰還したというのに古手に邪魔されて歯車になれないでいる。豊富な経験と力を地方は死蔵している。日本を代表する大銀行OBが庭で草むしりをしているし、大手企業の役員OBもゲートボールで暇をもてあそんでいる。長年、地元を留守にしていた者が退職してふるさとに帰っても地域社会の権力構造が受け入れを拒んでいる。
行政も政治も口を開けば地方活性を叫び、そのための人材活用を唱えている。田中真紀子元外相ではないが、スカートのすそを踏んずけておいて、さあ羽ばたけ!とけしかけているようなものだ。残念なことにスカートのすそを踏んずけているぞ!と教えても行政や政治はそれを敢えて無視する。そのすそを踏んずけている張本人が行政や議会であることを承知しているからだ。
議会というところは中央も地方も当選期数、当選回数で発言権が決まる。
ふるさと帰還組の団塊の世代が志新たに議員になっても当面は「新人」扱いだ。
その経験や力が地域づくりに生かされることなんか望むべくもない。
行革、行革といって議員定数を減らし議員報酬を削減し続けてきた。それも有為な若手の参加意欲を削ぎ、その日暮らしの古手をのさばらせている。
こんなことを繰り返しながら地方は後ろ向きに縮んでいる。
地方創生―その実現には若い情熱と力の参入が不可欠だ。今度の選挙に若い人、それも新人がどれだけ挑戦するかが見ものだ。
定員をはるかに超える候補者が挑戦することを願わずにはいられない。
定員ギリギリ、あるいは無投票などはゆめゆめあってはならない。
川柳「朝囀」よそ行きの 新聞紙面 やっと終え (誠)
http:∥gonbee-72.cocolog-suruga.com
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