おかしいぞ、本音と建て前使い分けのメディア
イギリスの15、6歳の少女3人が過激派組織「イスラム国」に加わるためシリアに渡った可能性が浮上し周辺を心配させているという。
親兄弟はもちろん隣近所の住民や学校の先生、級友たちは眠れない日が続いている。「誰か説得してくれる人はいないか」「1日も早く帰国させてほしい」とワラをもつかむ思いで訴えている。
日本ではシリアへ渡航しようとしていたフリーカメラマンに外務省が旅券を返納させ渡航を阻止したら、新聞、テレビが命令は権力の暴走だ、渡航の自由への侵害だ―と大騒ぎした。本人もそれが悪例になるから断固闘うと裁判に訴えると言いだした。自分を守ってくれた国を裁判に訴える…罰当たりな話だ。フリーカメラマンに自重を促してこそ報道責任じゃないのかと本欄は書いた。
「自由」「自由」と騒ぐけど人の命にまさる自由があるのか。記者たちは、もしシリアに渡って過激派に拘束され、湯川さんや後藤さんと同じ最悪の結果になっても、それでも自分の意思を通してよかったと言うだろうか。
そういう事態になれば、間違いなく「なぜ止めなかった」「日本人の安全を確保するのは政府の責任じゃないか」…と騒ぎ立てるに決まっている。
仮にイギリスの少女たちが自分の子どもでも日本の新聞、テレビの記者たちは「 止 止
先日は東京で「ジャーナリストはなぜ戦場へ行くのか」というテーマでシンポジウムが開かれ、学生たちが「戦場を伝える言葉の強さに感動した」「自分が伝えなければ…という覚悟が伝わってきた」と前のめりになっていた。戦場に駆りたてられた学生がいなかったか、と心配になった。本音と建て前使い分けの国―といわれるが、人の命がかかった問題だけは本音で立ち向かってほしいと思う。
川柳「朝囀」正しきは 政府じゃなし メディアです (誠)
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