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2015年2月10日 (火)

命に勝る自由があるか…杉本さんをシリアに行かせたいのか

新潟市のフリーカメラマン、杉本祐一さん(58)が、憲法が保障する渡航や報道の自由を侵害されたとして訴訟を検討していると新聞、テレビが大騒ぎしている。後藤健二さんらが殺害されたシリアへ取材のため渡航しようとしたところを外務省から安全確保を理由に旅券返納命令を受けたことに対してだが、安全を自ら守れる保証のない危険区域に入ろうとした「責任」はどう考えるのか。

 

海外に渡航、在留する日本人の安全を確保することは政府の責任である。後藤さんたちが人質になった時も新聞、テレビ、政界からそれが声高に叫ばれ、法外な身代金にも応ずるべきだとする声さえ聞かれた。杉本さんの場合はまだことが起きているわけではない。この先の危険に対して本人も政府もどう対応すべきかが問われた問題だ。政府の対応は最悪の事態を想定してのものだっただろう。

 

それは正直言って、万一の時に杉本さんについても後藤さんたちの時と同じ結末になる恐れがあるからだ。杉本さんは難民キャンプやNGO活動の現場を取材するためで過激派「イスラム国」を取材するつもりはない―と主張しているが、日本人を標的にすると公言しているテロ一味にいつ捕まっても不思議でない。万一の時にも杉本さんは自分で交渉し解放にこぎつけられるのか。

 

新聞、テレビもそうだ。「杉本さんの取材計画をどこまで詰めて検討し、渡航阻止の実行措置をとったのか」と、まるで杉本さんの主張を素直に受け入れよ!といわんばかりのことを書いているが、万一、杉本さんがテロ集団の牙にかかったら「なぜ行かせた」「法的措置をもって阻止すべきだった」くらいのことを平気で書くだろう。新聞、テレビこそものごとを慎重に考え対処すべきだ。

 

人の命は地球よりも重いと言った首相も過去にはいた。

あえて言いたい。命にまさる自由があるのか。命に危険が及ぶ恐れがあろうとも、渡航の自由、報道の自由を貫くために杉本さんにシリアに行きなさいと新聞やテレビの記者たちは背中を押すのか。旅券返納の「命令イコール国家権力の乱用」―と決めつけて論ずる思想こそ国民を危険にさらすことになろう。

 

 

川柳「朝囀」蛮勇を ほめた言葉と 勘違い  (誠)

 

 

 

 

 

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