遺体画像さらす50代教師たち…道徳教育は大丈夫か
この世に生を受けた子どもたちは優しさと豊かな感性を大人たちによって育まれなければならない。それが人間らしい、人間にふさわしいからだ。
恐怖や不安は子どもたちの成長にとって最も避けなければならない。それは子どもたちの心を閉じ、縮こませてしまうからだ。
しかし、世の中にはそんなこと思いもしないのか、いや、自分勝手なことを考えている大人たちが大勢いる。それが子どもと接することを生業とする先生というのだから開いた口が塞がらない。
三重県大紀町の中学校で50代の男性教諭が過激派組織「イスラム国」に殺害された日本人人質、湯川遥菜さんの遺体画像を授業で生徒たちに見せた。
1、2年生3クラス、72人に教室のスクリーンに修正なしで映して見せた。
幸い、気分が悪くなるような生徒はいなかった。栃木県さくら市の中学でも2年、3年生の社会科の授業で50代の男の先生が殺害された後藤健二さんとみられる遺体写真を見せ、名古屋の小学校でも20代の女性教諭が5年生に湯川さんと思われる遺体画像を見せていた。
当の先生たちは「テロ行為の卑劣さを強調したかった」「国際情勢に関心を持たせたかった」「命の大切さを教えたかった」とその理由を語っているが、遺体画像の衝撃性や死者の人権を考えるゆとりの欠片もなかったようだ。
テロの卑劣さや命の大切さは言葉によって教えることは十分可能だ。ショックを与えて理解させようというのは言葉による諭し行為という教育の自殺行為だ。
そういうむき出しの授業がまかり通るようでは親たちは心配だろう。
これから道徳が教科化され、それを教師が指導担当するといわれるが大丈夫だろうかと不安になる。現職教諭の研修はもちろん教師を志す人たちの教育指導をしっかりやってほしい。若い世代の異常な事件が社会に暗い影を投げかけていることをあわせて考えると教育現場の乱れは気になる。
川柳「朝囀」道徳が 教えられるか 50代 (誠)
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