「戦争法案」発言修正せよ、と新聞はなぜ書かない
列島が大型連休に沸くときにあえて批判承知でわが思いを訴えたい。
今、国会で審議している安全保障関連法案を社民党の福島瑞穂議員が「戦争法案」と決めつけたことと与党の修正要求を拒否している問題だ。
新聞、テレビは、国会での議員発言を封ずるものだという直線的な批判でなく、なぜその表現そのものを深く論ずることをしないのか。
私は、福島氏の発言は私たち国民を侮辱しているという一点で受け入れがたい。
私たちは戦後70年をかけてあの戦争の惨めさ痛ましさを学び、2度と戦争はするものか、させるものかという決意と英知を養ってきた。仮に戦争をしようなどという動きが出てきても絶対にゆるさない。全力で阻止する。それだけの固い強固な決意を私たちは心に秘めている。
福島氏はその決意と英知を無視して、今、国会で戦争に向かう法律を作ろうとしていると煽りたてている。「戦争」「戦争」と言い触らせば国民が同調すると見くびっている。国民を惑わして利するための政略発言だ。ひとことで言えば穏当を欠いた過激な発言である。福島氏が発言した参院予算委員会の理事が指摘したように「戦争にしない法案」といった表現に修正すべきだ。
言論の府としての国会での発言は自由が保障されている。当然のことだ。だが、その自由にも自ずから良識があり、いたずらに不安を煽ったり、誤解を誘発するようなことがらや表現はゆるされない。福島氏の表現がその点で問題はないか。なぜ、新聞、テレビはその追及から逃げる。国民が判断すべきことだとする論は逃避だ。正義や健全な世論形成のために情報を供しているとは言えない。
適切な例えではないかもしれないが、医療法案に「殺人法案」だとか介護法案に「虐待法案」だとか、国会に提出される法案、法制を次々と過激な表現で扱き下ろし負のイメージで染めたら一体どうなる。表現の自由だ、発言の自由だといっていられるだろうか。「自由」を一つの壁にして信義、正義を退ける政治、真義や正義に触れようとしない報道姿勢は真っ当ではない。
川柳「朝囀」 また何で 瑞穂の国を 貶める (誠)
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