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2015年4月23日 (木)

ドローンの官邸飛来を「故意か」と書くのん気…急げ危機管理

 

 言葉じりをとらえるような話だが、首相官邸の屋上で小型無人機「ドローン」が見つかった事件を報じた新聞の見出しに「何者かが故意に飛ばしたか」「意図的か」などというのがあり奇異に思った。

 そんな見出しをつけたことの方が故意、いや意図的ではないのか。

 

 見つかった「ドローン」には放射能を示すマークがついた容器が取り付けられており、その中の液体から放射性セシウムが検出されたという。それに見つかったところがこともあろう首相官邸の屋上だった。

何のためにそんなものを飛ばしたのか。それも首相官邸の屋上に落下、あるいは着陸しているのが見つかった。そんなことが偶然であるわけがない。

 

「故意か」「意図的か」という見出しをつけた新聞は、その反対にどんな「偶然」「偶発」を考えているのだろうか。そんな危険なものを何の目的で、どこへ飛ばすことが想定されるのか。仮に誤まって落下したとして、その飛行コースになぜ首相官邸があったのか。それも「偶然」なのか。

警視庁は何者かによる故意犯とみて捜査しているが当然の話だろう。

 

それにしても「ドローン」の多機能性が連日のようにテレビ映像で宣伝され、それが悪用される恐れは日に日に高まっている。それを使って世間をびっくりさせてやろうとするくらいならまだしも、それを直接、国の中枢部に向けたテロに利用しようとした動きだとすれば危うい。政府としては緊急に危機管理の方策を進めなければならない。故意か、意図的かなどと言っている場合ではない。

 

無人機の怪しげな飛行が既に海外では頻発している。危機管理を担う者は常に最悪の事態を想定した備えが必要だ。今度の飛行で放射能がばら撒かれていたらどうなっていたか。あるいはサリンでもまかれていたら…不吉なことまで考えなければならないだろう。新聞に「故意か」「意図的か」などという安易な見出しがおどる背景に危機管理の甘い世情を心配せざるを得ない。

 

川柳「朝囀」無人機の 飛来を「故意か」 という呑気  (誠) 

 

 

 

 

 

 http:gonbee-72.cocolog-suruga.com

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