袋叩きの首相演説…野党は日本の政治集団か?
安倍首相が米議会での演説で安全保障関連法案について、「この夏まで成就させる」と表明したことに対し野党各党が一斉に反発の声をあげた。
「これほどの重要法案の成立時期を外国で約束するとは前代未聞。国民無視、国会軽視、ここに極まれりだ」―岡田克也民主党代表。「憲法の根本原理の権力分立にかかわる問題だ。厳しく対峙したい」―枝野幸男民主党幹事長。
「日本の国会は米国の国会の下請け機関ではない」―枝野民主党幹事長。
「立法府を無視している」―吉田忠智社民党党首。
「時間をかければ、国民の中に反対論が多数になるのを恐れての焦りだ」―山下芳生共産党書記局長。まだ他にもあるだろうが、これまでに報道された主なものはそんなところだ。
一国の指導的立場にある政治家、少なくとも首相だ。同盟国の政治家に向かって語りかけるのにそれなりの思いを込めるのは当然じゃないか。野党のリーダーたちだって友国を訪問し思いのたけを披露しているではないか。
首相は国会に法案審議をお願いする立場だから、法案成立の時期まで表明するのは踏み込み過ぎだが、法案を成立させたいという強い決意を示したのだろう。
それを寄ってたかって袋叩きだ。新聞までいっしょになって首相演説にいちいち文句をつけている。「歴史問題で米側の求めに応えたに過ぎない」「アジアの諸国民への思いが伝わってこない」「安保法制の約束の前に沖縄県民への思いやりはなかったのか」…と追及のことばが紙面を埋めた。いやしくも安全保障法制の相手である同盟国への首相のビジョン表明だ。謝罪や反省だけでいいのか。
国民無視だ、民意軽視だ…と私たち国民をダシにして政略的言辞をばら撒くのは止めにしてほしい。今次の政治への無関心の広がりの背景には政治家、政界が国民を大切にしているように見せかけて展開してきた駆け引きに深い根があるんです。
それも選挙目当ての駆け引きや党勢拡大のための政局ねらいだ。正直、野党は日本の政治集団なのか分からなくなってしまう。
川柳「朝囀」友国に 割って入って 存在感 (誠)
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