騒ぎ大きくしたのは新聞、テレビだ…恥を知れ! 赤ちゃんザル命名騒動
私たちは、少しは恥ずかしい思いもしたし、これからもしばらくは清々しないが、英国はもちろん世界からとことん笑いものにされる一歩手前で済んだのではないか。言うまでもなく大分市の高崎山自然動物園の赤ちゃんザルの名前「シャーロット」を変更しないことにしたからだ。
赤ちゃんザルの名前を市民の公募で英王女と同じ「シャーロット」と命名したら批判の電話やメールが大分市や動物園に殺到した。「王女の名前をサルにつけるとはふざけてる」「英王室に失礼じゃないか」「英国との関係悪化が心配だ」…そんな声だった。王室、皇室のことになると途端に過敏な反応をする日本らしい一面だが、今回もまた新聞、テレビが取材を通して騒ぎを大きくしたようだ。
市や動物園にやいのやいの言って取材、インタビュー攻勢をかけ、「一体、どうするんだ」と迫った。わざわざ英王室にまで問い合わせをしたテレビ局もあった。騒ぎを大きくしてやれ…と考えたのではないかと思われても仕方がない。市民公募で選ばれた名前で、王女にも赤ちゃんザルにも愛情あふれる気持ちを込めた命名で問題なんかない、と考えていた市も動物園も放っておけなくなってしまった。
だが、結局は英王室の「動物にどんな名前をつけるかは自由です」「ウイリアム王子もキャサリン妃も傷ついてなんかいませんよ」という頭を冷やされ、名前を変更しないことで決着した。王室、皇室に過敏すぎる日本、王室に親しみを抱く英国の違いを見せつけられる結果になったが、ただ、日本人は形や形式にとらわれ本質を理解するのが苦手な国民だという印象を世界にさらしてしまった。
報道の自由は憲法で保障されているとはいえ、時には「私たちはこう考える」という見識を見せてほしいものだ。「シャーロット」名の応募者には子どももいるだろう、そのやさしい気持ちを大事にして変更すべきではない…そう主張して騒動から距離を置く新聞、テレビがなぜないのだ。英国民、英王室とのつながりが出来たじゃないか……今ごろそんなことを言わないでもらいたい。
川柳「朝囀」サル山で 日本人論 花盛り (誠)
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