特権二重取りは強権的…橋下さんの次の改革はそこだ
やりたい放題だ、自分勝手だ…さんざん批判、中傷にさらされた橋下徹大阪市長だが、大阪都構想を拒否され政界を去ることになったら、途端に退陣を惜しむ声、政治手法を懐かしむ声が飛び出している。
大衆というのはかくも身勝手だ。言いたい放題、やりたい放題はむしろ大衆の方ではないかと感じ入る。
「弁護士としてプロフェショナルなプライドがあり、頼まれた仕事をやる。ぼくは国民の奴隷ではない」。大阪都構想の是非をかけた住民投票で敗れた後の会見で橋下市長は今後の進路についてそう語った。政治家は私の生涯では終わった―とも語ったが、気が多い人だからまだ分からない。
勝手な大衆がまた引っぱり出しにかかるかもしれない。
弁護士資格があるんだから、おっしゃる通り困ってる人を助けてやってほしい。弁護士はだれでもやれる仕事ではない。目をつぶって針の穴に糸を通すくらいむずかしい司法試験をパスしなければならない。橋下市長が司法試験に挑戦した時代には恐らく合格率は12、3%という難関だった。針に糸を通すどころか、太平洋で縫い針をさがすほどのむずかしさだったに違いない。
司法試験は国家試験、国家が資質を認定した者にしか与えられない資格だ。言い換えれば国家が必要と認定するのだから資格だけ取ってその道で役割を果たさないのでは背信行為だ。弁護士として働かないなら資格を返上すべきだという理屈になる。その点、最近は政治家、特に国会議員に弁護士出身が多いのは気になる。ちょっと弁が立つなと思えば元職が弁護士だ。
弁護士資格とテレビ画面を通しての人気が政治家への登竜門になっている。個人の努力の結果としての弁護士の資格であり、職業選択の自由は憲法で保障されているとはいえ、政治家も弁護士も選挙という国民審査、司法試験という国家審査を経た特権だ。特権の二重取りは二重行政より強権的だ。政治家になったら弁護士資格を返上させる。今度は橋下さんにそっちの改革をお願いしたい。
川柳「朝囀」 退陣後も 任務待ってる 風雲児 (誠)
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